「全く信じられない勝利。僕の生まれてくる子どもと彼女に捧げる勝利さ」とは、ホアキン・ロドリゲスに追いつかれながらも勝利を飾ったマッテオ・ラボッティーニ。マリア・ローザを再び着たプリートも喜びを語った。

驚異の粘りでステージ優勝を飾ったマッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)

独走を続けるマッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)独走を続けるマッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) (c)CorVos序盤にアタックしたときは、ステージ優勝できるなんて全く思っていなかったよ。だけど今日のようなステージでは集中力を崩さないことがとても重要なんだ。(ホアキン)ロドリゲスが僕を追い抜いた時には"負けた"と思ったけど、残り50mで再び抜き返すことができた。全く信じられないよ。

記者に囲まれるマッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)記者に囲まれるマッテオ・ラボッティーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) (c)CorVos最後の山岳ではローギアを使っていたよ。それ以上踏んでいくことができなかった。そうしていくことがゴールまでチャンスを掴むただひとつの選択だとわかっていたんだ。ロドリゲスが僕をキャッチした時にだけギアを変えたよ。

チームマネージャーのルーカ・シントとは素晴らしい関係を持つことができているんだ。僕らは昨年の冬からずっとこのジロ・デ・イタリアに向けて準備をしてきた。彼は「ジロを走って、そしてステージを勝とう」と言ったんだ。それを聞いたとき僕は笑ったけど、その時から彼を信じることができて、懸命にトレーニングに励んだんだ。今それが報われたよ。2週間後に生まれる予定の子どもと、彼女に捧げたい。


ステージ2位 マリア・ローザを再び着用したホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

マリア・ローザ奪回を成功させたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)マリア・ローザ奪回を成功させたホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) (c)CorVos今日はチームとしてとても良い走りをすることができた。(アルベルト)ロサダはまだプロとして勝利が無く、今日多分勝つことができただろうけど、僕のことを待ってくれたんだ。今日は全てが上手くいった。とても嬉しいよ。

昨日のステージではヘジダルがアタックした時に一緒に付いて行こうとしたけれど、彼はとても強かった。今日は多分、僕のほうが彼よりも少しだけ強かったんだと思う。でもジロはまだまだゴールまでは遠いんだ。(イヴァン)バッソは今日は強力な走りを見せていて彼が加速したときはとても苦しんだ。彼は強いと思うよ。寒いコンディションの中で勝つことができてそれによる影響は受けていないけれど、雨のレースは出来れば走りたくないよ。


追走グループからアタックし、ステージ3位に入ったアルベルト・ロサダ(スペイン、カチューシャ)

アルベルト・ロサダ(スペイン、カチューシャ)を含む11名の追走グループアルベルト・ロサダ(スペイン、カチューシャ)を含む11名の追走グループ (c)CorVos今日はとてもハードなステージだったよ。でも僕は調子が良くて、いいレースをしようと動いていたんだ。(ダミアーノ)クネゴがアタックしたのを見て僕は彼を追走したんだ。なぜなら彼は(ホアキン・ロドリゲスの)総合を順位を脅かすのにとても危険な選手だったからね。

追走グループに入っている時も、僕はずっとチームリーダーのロドリゲスのためなるようにコントロールに努めたよ。残り5kmで彼が危険ではないと判断して、僕は自分のレースを始めた。ステージ優勝目指して戦えると思った。残り1kmに入ってからは僕の後ろで何が起こっているのか全く情報がなかったよ。でもプリートが後ろから来てからは、彼をアシストするために僕の全てを尽くしたよ。

プリートが先行して、僕は3位を守ること、そしてリーダージャージはまた僕らのチームへと戻ってきた。できることはすべて達成できた。チームとしてこの結果に満足することができると思うよ。


ステージ5位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) 

精鋭グループをリードするミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)精鋭グループをリードするミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) (c)CorVos今日のような厳しい山岳ステージでは、ランプレチームはレースをよりタフにしていく。アタックをして、ライバルチームにプレッシャーを掛ける動きを見せてくれたチームメイトに感謝したい。クネゴの働きは素晴らしかった。彼は強制的に他チームのエネルギーを奪いとったし、最高の結果に値すべき走りだったよ。僕はライバル達と同じレベルにあると思うけれど、(ホアキン)ロドリゲスはステージの終盤で僕らの上をいっていた。


25秒差の6位に入ったイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)

ホアキン・ロドリゲスを追うイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)ホアキン・ロドリゲスを追うイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) (c)CorVos悪天候がレースの難易度が上がっている中での今日の成績に嬉しく思っているよ。できる中で最良の結果を残すことができたと思う。最後のダウンヒルは思っていたよりもコンディションが良かったし、上りではプラン通りにレースを進めることができた。卓越したチームに感謝するよ。まだミラノまでの道のりは長く、特別な峠も待っている。レースは始まった。上りではさらなる戦いが待っているよ。


追走グループに入ったダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)

僕の試みは、他チームを消耗させるためのチーム戦略による動きだったんだ。集団からのリードを奪うため、フルスピードで攻めていたから終盤では脚が無くなってしまったんだけど、僕もチームも調子は良いんだ。僕がマリア・ローザを着るためにはタイム的に厳しくなってしまっているけれど、とにかく僕は良い走りを見せることができて嬉しく思っているよ。

コメントは現地取材、プレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。

text:So.Isobe
photo:Kei.TSUJI,CorVos,Riccardo Scanferla

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