2012/05/15(火) - 11:32
ゴール前のラスト300mに待ち構えていた120度の鋭角コーナー。ゴスにポッツァートが突っ込み、連鎖的に落車が発生した。すり抜けて勝利したベントソ、そして勝利を失ったゴスやカヴェンディッシュの反応は?
2年連続のステージ優勝を飾ったフランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)
ジロにはステージ優勝するために来たからハッピーだね。チームには総合を狙えるインチャウスティもいるし、これで僕らは後半に向けて彼のサポートに集中できるよ。彼の総合争いが僕らチームにとっての大きな目標だ。
落車が起きたのにはいくつか理由があると思う。何人かの選手がコースマップを読んでなかったと思うし、誰もが勝ちたいと考えていること、皆が勝利へのプレッシャーと戦っていること…。
これまでのステージでは僕はもっと後ろでゴールしていた。それはあまりリスクを取りたくなかったから。最近のスプリンターたちは危険だからね。
若くて危険な選手が落車を起こしたわけじゃないと思う。プロツアーポイントをとるためというのもあるし、集団を統率する強いチームがいなかったというのもあるね。僕らはいつもリスクと戦っている。今日僕はラッキーで、僕のいいようにことが運んだだけ。運が良かったんだ。
いつでもラスト5kmをストレートにするのは無理だと思うし、今日のコーナーもそれほど危険なわけじゃなかった。要は選手たちがそのコースをどう考えて走るか、どう頭を使うかによるんだ。ミスをしたのは一人だったと思うよ。
落車を避けてゴールスプリントで7位に入ったライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)
スプリントをしたのは最後の坂とコーナーで危険を避けたかったからだね。僕は左側にいたからベストなラインがとれたんだ。落車は右で起こったからね。多くの選手が巻き込まれた。だから僕が7位だったんだ。
ここまでがうまく行っているからアッシジにゴールする(火曜日)ステージも、その先のステージもそれほど気にはしていない。ゴールまでの上りはそれほど長くないし、タイムボーナスもある。もしロドリゲスが勝って彼にマリアローザを奪われてもね。どうなるかは見ていてほしい。
ポッツァートに追突され、落車してチャンスを逃したマシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
大きなチャンスを逃した。まだビデオを見ていないから何が起きたかわからないけど、誰かが曲がるのを忘れて僕に突進してきたんだ。
120度コーナーがラストのバリアのなかにあっちゃいけないよ。僕のとったラインが誰も僕を抜けない最速ラインだった。ピッポが真っ直ぐ進んでくるのが見えた。彼は僕よりも広いラインで曲がろうとしていた。避けようとしたけど無理だった。でもたぶんそれがスプリントなんだ。
グリーンエッジのマシュー・ホワイト監督
我々のチームにはプランがあったし、メンバーはそのとおり動いた。コースがガイドブックよりもややハードなものだったが。
ゴスを作戦通りいいポジションに引き上げたが、そこで起こるハプニングまではコントロール出来ない。
ホアキン・ロドリゲスがアタックした時、最後はハードのものになるとわかった。ゴスは後ろから追突された。でもそれはスプリントで起こることで、ひとつクリアにしておきたいのは我々はそれを誰かのせいだと思ってはいないこと。それだけだ。
我々はジロをツール・ド・フランスをトップレベルで走れるためのプラクティスに使っている。だからここでのことには満足している。このメンバーで列車を組むのも初めてで、いい予行演習になるんだ。
落車を見たならラッキーだったことが分かるね。ゴスは普通の処置どおりお尻に氷を当てて冷やしている。専属のメディカルスタッフがいち早くホテルに帰れるように対処してくれているんだ。
最終コーナーで落車したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)
ラスト400mのクラッシュでまた勝利のチャンスが無くなってしまった。肩をすくめちゃうね。チームスカイは今日もグレートだった。
チームスカイのステフェン・デヨンフ監督
失望する結果だけれど、ゴール前では起こりうること。最後カヴは落車の右端にとらわれてしまってスプリントをはじめることができなかった。ひどく落車したわけじゃないけど、とても悔しいね。
怪我という点では気にするものじゃない。彼はまったく大丈夫だよ。
コメントは現地取材、プレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。
text:Makoto.AYANO
photo:Kei.TSUJI,CorVos,Riccardo Scanferla
2年連続のステージ優勝を飾ったフランシスコホセ・ベントソ(スペイン、モビスター)
ジロにはステージ優勝するために来たからハッピーだね。チームには総合を狙えるインチャウスティもいるし、これで僕らは後半に向けて彼のサポートに集中できるよ。彼の総合争いが僕らチームにとっての大きな目標だ。
落車が起きたのにはいくつか理由があると思う。何人かの選手がコースマップを読んでなかったと思うし、誰もが勝ちたいと考えていること、皆が勝利へのプレッシャーと戦っていること…。
これまでのステージでは僕はもっと後ろでゴールしていた。それはあまりリスクを取りたくなかったから。最近のスプリンターたちは危険だからね。
若くて危険な選手が落車を起こしたわけじゃないと思う。プロツアーポイントをとるためというのもあるし、集団を統率する強いチームがいなかったというのもあるね。僕らはいつもリスクと戦っている。今日僕はラッキーで、僕のいいようにことが運んだだけ。運が良かったんだ。
いつでもラスト5kmをストレートにするのは無理だと思うし、今日のコーナーもそれほど危険なわけじゃなかった。要は選手たちがそのコースをどう考えて走るか、どう頭を使うかによるんだ。ミスをしたのは一人だったと思うよ。
落車を避けてゴールスプリントで7位に入ったライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ)
スプリントをしたのは最後の坂とコーナーで危険を避けたかったからだね。僕は左側にいたからベストなラインがとれたんだ。落車は右で起こったからね。多くの選手が巻き込まれた。だから僕が7位だったんだ。
ここまでがうまく行っているからアッシジにゴールする(火曜日)ステージも、その先のステージもそれほど気にはしていない。ゴールまでの上りはそれほど長くないし、タイムボーナスもある。もしロドリゲスが勝って彼にマリアローザを奪われてもね。どうなるかは見ていてほしい。
ポッツァートに追突され、落車してチャンスを逃したマシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
大きなチャンスを逃した。まだビデオを見ていないから何が起きたかわからないけど、誰かが曲がるのを忘れて僕に突進してきたんだ。
120度コーナーがラストのバリアのなかにあっちゃいけないよ。僕のとったラインが誰も僕を抜けない最速ラインだった。ピッポが真っ直ぐ進んでくるのが見えた。彼は僕よりも広いラインで曲がろうとしていた。避けようとしたけど無理だった。でもたぶんそれがスプリントなんだ。
グリーンエッジのマシュー・ホワイト監督
我々のチームにはプランがあったし、メンバーはそのとおり動いた。コースがガイドブックよりもややハードなものだったが。
ゴスを作戦通りいいポジションに引き上げたが、そこで起こるハプニングまではコントロール出来ない。
ホアキン・ロドリゲスがアタックした時、最後はハードのものになるとわかった。ゴスは後ろから追突された。でもそれはスプリントで起こることで、ひとつクリアにしておきたいのは我々はそれを誰かのせいだと思ってはいないこと。それだけだ。
我々はジロをツール・ド・フランスをトップレベルで走れるためのプラクティスに使っている。だからここでのことには満足している。このメンバーで列車を組むのも初めてで、いい予行演習になるんだ。
落車を見たならラッキーだったことが分かるね。ゴスは普通の処置どおりお尻に氷を当てて冷やしている。専属のメディカルスタッフがいち早くホテルに帰れるように対処してくれているんだ。
最終コーナーで落車したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームスカイ)
ラスト400mのクラッシュでまた勝利のチャンスが無くなってしまった。肩をすくめちゃうね。チームスカイは今日もグレートだった。
チームスカイのステフェン・デヨンフ監督
失望する結果だけれど、ゴール前では起こりうること。最後カヴは落車の右端にとらわれてしまってスプリントをはじめることができなかった。ひどく落車したわけじゃないけど、とても悔しいね。
怪我という点では気にするものじゃない。彼はまったく大丈夫だよ。
コメントは現地取材、プレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。
text:Makoto.AYANO
photo:Kei.TSUJI,CorVos,Riccardo Scanferla
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