2012/04/05(木) - 12:15
バスクチーム所属のアストゥリアス出身選手、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)が、3年連続でブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)のクイーンステージを制した。3名によるスプリントで勝利したサンチェスは一躍総合トップに立っている。
4月4日、ビトリアからエイバルまでの164kmで行なわれたパイスバスコ第3ステージ。登場するカテゴリー山岳は7つ。そのうち2つがカテゴリー1級で、ゴール2.4km手前に1級山岳ウサルツァ峠(平均勾配8.44%・登坂距離5.8km)が登場する。
ゴール前のコースレイアウトはここ数年変更無し。いわばパイスバスコの定番ステージであり、大会最大の山場である。
総合成績を大きく左右する重要ステージだけに、最後の1級山岳ウサルツァ峠の登り口で逃げグループは計算通り全て吸収される。最大勾配11.6%の登りで、総合を懸けた闘いが始まった。
先制パンチを繰り出したのは、2010年大会覇者のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)。活気づいた集団からアタックが続発し、最終的にホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)とホーナーの2人が飛び出す。
これにサンチェスが追いつき、3名が飛び出したまま1級山岳ウサルツァ峠をクリアした。
ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)やトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)らを含む後続集団を振り切った3名による勝負に持ち込まれ、ラスト200mでタイミングよく仕掛けたサンチェスが先着した。
サンチェスはほぼ同じコースレイアウトが採用された2010年大会第4ステージと2011年大会第4ステージで勝利している。「今日のコースはバスクを代表する峠の連続。ここで勝つことはスペシャルだ。おとぎ話のように素晴らしいレースになったよ」と、ゴールドラインが入ったエウスカルテルジャージを着るサンチェスは話す。
エイバルで3年連続ステージ優勝を飾ったサンチェスは総合トップに躍進。ステージ2位3位のロドリゲスとホーナーが同タイムで続いている。その後ろに12秒遅れの選手たちが続く。
「総合争いはまだ何も決まっていない状態。明日も1級山岳の頂上ゴールだ。これからすべきことは、障害物を一つずつクリアして、最後の18.9kmの個人タイムトライアルに挑むこと」。サンチェスは気を抜かずに残りのステージを闘う。
レース内容ならびに選手コメントはレース公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2012第3ステージ
1位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) 3h58'15"
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
3位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)
4位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +12"
5位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)
6位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
8位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)
9位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)
10位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ)
個人総合成績
1位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) 12h06'06"
2位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)
3位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
4位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +12"
5位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
6位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)
7位 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター)
8位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
9位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)
10位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
スプリント賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
ポイント賞
ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com
4月4日、ビトリアからエイバルまでの164kmで行なわれたパイスバスコ第3ステージ。登場するカテゴリー山岳は7つ。そのうち2つがカテゴリー1級で、ゴール2.4km手前に1級山岳ウサルツァ峠(平均勾配8.44%・登坂距離5.8km)が登場する。
ゴール前のコースレイアウトはここ数年変更無し。いわばパイスバスコの定番ステージであり、大会最大の山場である。
総合成績を大きく左右する重要ステージだけに、最後の1級山岳ウサルツァ峠の登り口で逃げグループは計算通り全て吸収される。最大勾配11.6%の登りで、総合を懸けた闘いが始まった。
先制パンチを繰り出したのは、2010年大会覇者のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)。活気づいた集団からアタックが続発し、最終的にホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)とホーナーの2人が飛び出す。
これにサンチェスが追いつき、3名が飛び出したまま1級山岳ウサルツァ峠をクリアした。
ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)やトニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)らを含む後続集団を振り切った3名による勝負に持ち込まれ、ラスト200mでタイミングよく仕掛けたサンチェスが先着した。
サンチェスはほぼ同じコースレイアウトが採用された2010年大会第4ステージと2011年大会第4ステージで勝利している。「今日のコースはバスクを代表する峠の連続。ここで勝つことはスペシャルだ。おとぎ話のように素晴らしいレースになったよ」と、ゴールドラインが入ったエウスカルテルジャージを着るサンチェスは話す。
エイバルで3年連続ステージ優勝を飾ったサンチェスは総合トップに躍進。ステージ2位3位のロドリゲスとホーナーが同タイムで続いている。その後ろに12秒遅れの選手たちが続く。
「総合争いはまだ何も決まっていない状態。明日も1級山岳の頂上ゴールだ。これからすべきことは、障害物を一つずつクリアして、最後の18.9kmの個人タイムトライアルに挑むこと」。サンチェスは気を抜かずに残りのステージを闘う。
レース内容ならびに選手コメントはレース公式サイトより。
ブエルタ・アル・パイスバスコ2012第3ステージ
1位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) 3h58'15"
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
3位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)
4位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +12"
5位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)
6位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)
8位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)
9位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)
10位 ラーシュペッテル・ノルダーグ(ノルウェー、チームスカイ)
個人総合成績
1位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル) 12h06'06"
2位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック・ニッサン)
3位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)
4位 ライダー・ヘジダル(カナダ、ガーミン・バラクーダ) +12"
5位 ワウテル・ポエルス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
6位 ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)
7位 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター)
8位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
9位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)
10位 トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)
山岳賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
スプリント賞
マッズ・クリステンセン(デンマーク、チームサクソバンク)
ポイント賞
ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
チーム総合成績
カチューシャ
text:Kei Tsuji
photo:www.vueltapaisvasco.diariovasco.com
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