3月31日にフランスで開催されたプリムヴェール・モントワーズ(カテゴリー1,2,3オープン)で、エカーズから現地G.S.C.ブラニャックに派遣されている木下智裕が優勝を飾った。

以下はシクリズムジャポンによるレースレポート。

逃げを活性化させる木下智裕逃げを活性化させる木下智裕 photo:sudgironde-cyclisme春の香りが漂い始めたボルドー近郊のモン・ド・マルサン(マルサンの山)。今回で24回を迎えるアップダウンの激しい145kmのレース『プリムヴェール・モントワーズ(”モントワの春”の意)』に133人が出走した。

レーススタート直後の2km地点、CCペリグー・ドルドーニュチームの強豪選手、ミカエル・ディナンが単独アタック。それに反応する形で木下智裕ともう一人が合流。ゴールまで長距離を残す上、小集団ということもあり大集団は逃げを容認。

その後20km地点で強豪3選手が木下を含む前の3人に合流し決定的な6名の逃げ集団を形成、レースは大集団vs6名を様相となった。木下のチームメイトの働きで大集団は組織的なチェイスを形成し損ない、逃げ集団との差は一時3分まで開く。

しかしゴールまで60kmを残す80km地点でタイム差は一時30秒に縮小。その時間帯以降に後続集団から木下のチームメイトであるルベを含む2名が逃げに合流。

今季2勝目をマークしたエカーズ木下智裕今季2勝目をマークしたエカーズ木下智裕 photo:sudgironde-cyclismeその後8人の逃げ集団は完璧なローテーションで大集団とのタイム差を維持、レースは最終的にこの8名でのスプリント勝負に持ち込まれる。

ゴール400m手前、この決定的な逃げを仕掛けたミカエル・ディナンが我慢しきれずスプリントを開始。それに反応した木下がゴール200m手前でディナンをかわし、完璧なスプリントで勝利を手中に収めた。

【木下のコメント】
スタート直後からアタックして、145kmのゴールまで逃げ切り、最後は7人くらいのスプリントを制しました。本当に長くてキツかった。何しろ強い選手が多かったから、自分で納得出来る勝利。自分的に4位とか5位とか6位では意味がありませんでした。プロに成ろうと思ったらこのカテゴリは勝つしかありません。
でも先週、久しぶりにこちらのレースを走って確かに感じた事は、優勝したアジア選手権の5倍はキツいレースだということ。引き続き真剣にレースに打ち込みますので、応援宜しくお願いいたします。

レース結果
1 木下智裕(エカーズ/GSC BLAGNAC)              3時間27分
2 PARDO ABARZUZAアバルズザ・ペドロ(Ion STADE MONTOIS) 同タイム
3 LOUBET Julienジュリアン・ルベ(GSC BLAGNAC)      同タイム

text:cyclisme-japon
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