2012/03/04(日) - 23:05
2012年3月4日、ツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)がクアラトレンガヌで閉幕。最終スプリントでアンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)が鮮やかな6勝目を飾ってみせた。日本勢の最高位は品川真寛(愛三工業レーシングチーム)の14位。
ツール・ド・ランカウイ最終ステージは、クアラトレンガヌにゴールする114.8km。コーナーが多い市内の8.1km周回コースを6周してフィニッシュを迎える。
地元トレンガヌプロアジアに所属する福島晋一は、再び逃げを試みた。先に飛び出したソ・ヨンジュン(韓国、ソウルサイクリング)らに追いつき、今大会5回目となるエスケープ。4名の逃げは最大で5分のリードを得る。
メイン集団はグアルディーニ擁するファルネーゼヴィーニがコントロール。タイム差を詰め、2分遅れでクアラトレンガヌの周回コースに突入する。ユーロップカーやコルナゴ・CSFイノックスも集団牽引に加わった。
福島は2周目のフィニッシュラインに設置されたスプリントポイントを先頭で通過。地元チームの威信をかけて逃げ続けた福島だったが、スプリンターチームの勢いには逆らえず、ゴールまで2周を残して吸収。代わって集団からカウンターアタックで飛び出したアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)が先頭に立つ。
チームメイトのデミトリ・グルージェフ(カザフスタン)とともに飛び出したヴィノクロフ。先頭単独になってもなお逃げ続けたが、結局ラスト2.5km地点で吸収される。ユーロップカーがリードする集団スプリントで、再びグアルディーニが勝利した。
大集団によるゴールスプリントで、無傷の6戦6勝を飾ったグアルディーニ。ランカウイのステージ勝利数記録を11勝まで伸ばし、文句無しのポイント賞に輝いた。1大会におけるステージ6勝は史上初の快挙。
スピードの上がった集団はバラけてゴールしたが、ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)の総合リードは揺るがず。ゲンティンハイランドを制したセルパが、2009年に続く2度目の総合優勝。アンドローニ・ジョカトリはセルパとホセ・ルハノ(ベネズエラ)の総合ワンツー勝利であり、同時にチーム総合成績トップに輝いている。
日本勢最高位は品川真寛の14位。この日初めてUCIアジアツアーリーダージャージを着て走った西谷泰治は51位。愛三工業レーシングチームの3年連続ステージ優勝は叶わなかった。総合では鈴木謙一が33位。チーム総合成績14位、アジアチーム総合成績4位。
ツール・ド・ランカウイ2012第10ステージ結果
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) 2h36'42"
2位 ジェイコブ・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
3位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
4位 ハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌプロアジア)
5位 レイモンド・クレダー(オランダ、ガーミン・バラクーダ)
6位 クリスティアン・デッレステッレ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
7位 ホセイン・ナテギ(イラン、タブリズペトロケミカル)
8位 ロベルト・フェルスター(ドイツ、ユナイテッドヘルスケア) +03"
9位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、ユーロップカー)
10位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
14位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +06"
41位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
51位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +13"
72位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +36"
73位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +37"
111位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +5'58"
113位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +7'21"
個人総合成績
1位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ) 32h55'31"
2位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +30"
3位 ビクトル・ニノ(コロンビア、アザド大学クロスチーム) +1'03"
4位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ) +2'20"
5位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +3'50"
6位 ステファノ・ロカテッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +4'15"
7位 ガデル・ミズバニ(イラン、タブリズペトロケミカル) +4'23"
8位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ) +4'28"
9位 デニス・ヴァンニーケルク(南アフリカ、MTNキュベカ) +4'33"
10位 ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム) +4'44"
33位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +12'34"
38位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム) +15'30"
45位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +16'50"
81位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +32'26"
90位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +37'30"
100位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +40'44"
108位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +47'11"
ポイント賞
アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)
山岳賞
ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)
アジアンライダー賞
アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトリ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
ツール・ド・ランカウイ最終ステージは、クアラトレンガヌにゴールする114.8km。コーナーが多い市内の8.1km周回コースを6周してフィニッシュを迎える。
地元トレンガヌプロアジアに所属する福島晋一は、再び逃げを試みた。先に飛び出したソ・ヨンジュン(韓国、ソウルサイクリング)らに追いつき、今大会5回目となるエスケープ。4名の逃げは最大で5分のリードを得る。
メイン集団はグアルディーニ擁するファルネーゼヴィーニがコントロール。タイム差を詰め、2分遅れでクアラトレンガヌの周回コースに突入する。ユーロップカーやコルナゴ・CSFイノックスも集団牽引に加わった。
福島は2周目のフィニッシュラインに設置されたスプリントポイントを先頭で通過。地元チームの威信をかけて逃げ続けた福島だったが、スプリンターチームの勢いには逆らえず、ゴールまで2周を残して吸収。代わって集団からカウンターアタックで飛び出したアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)が先頭に立つ。
チームメイトのデミトリ・グルージェフ(カザフスタン)とともに飛び出したヴィノクロフ。先頭単独になってもなお逃げ続けたが、結局ラスト2.5km地点で吸収される。ユーロップカーがリードする集団スプリントで、再びグアルディーニが勝利した。
大集団によるゴールスプリントで、無傷の6戦6勝を飾ったグアルディーニ。ランカウイのステージ勝利数記録を11勝まで伸ばし、文句無しのポイント賞に輝いた。1大会におけるステージ6勝は史上初の快挙。
スピードの上がった集団はバラけてゴールしたが、ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)の総合リードは揺るがず。ゲンティンハイランドを制したセルパが、2009年に続く2度目の総合優勝。アンドローニ・ジョカトリはセルパとホセ・ルハノ(ベネズエラ)の総合ワンツー勝利であり、同時にチーム総合成績トップに輝いている。
日本勢最高位は品川真寛の14位。この日初めてUCIアジアツアーリーダージャージを着て走った西谷泰治は51位。愛三工業レーシングチームの3年連続ステージ優勝は叶わなかった。総合では鈴木謙一が33位。チーム総合成績14位、アジアチーム総合成績4位。
ツール・ド・ランカウイ2012第10ステージ結果
1位 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ) 2h36'42"
2位 ジェイコブ・キーオ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
3位 ソニー・コルブレッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
4位 ハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌプロアジア)
5位 レイモンド・クレダー(オランダ、ガーミン・バラクーダ)
6位 クリスティアン・デッレステッレ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
7位 ホセイン・ナテギ(イラン、タブリズペトロケミカル)
8位 ロベルト・フェルスター(ドイツ、ユナイテッドヘルスケア) +03"
9位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、ユーロップカー)
10位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
14位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +06"
41位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム)
51位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +13"
72位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +36"
73位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +37"
111位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +5'58"
113位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +7'21"
個人総合成績
1位 ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ) 32h55'31"
2位 ホセ・ルハノ(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +30"
3位 ビクトル・ニノ(コロンビア、アザド大学クロスチーム) +1'03"
4位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ) +2'20"
5位 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニ・ジョカトリ) +3'50"
6位 ステファノ・ロカテッリ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +4'15"
7位 ガデル・ミズバニ(イラン、タブリズペトロケミカル) +4'23"
8位 アンドレイ・ゼイツ(カザフスタン、アスタナ) +4'28"
9位 デニス・ヴァンニーケルク(南アフリカ、MTNキュベカ) +4'33"
10位 ジョセフ・クーパー(ニュージーランド、ニュージーランドチーム) +4'44"
33位 鈴木謙一(日本、愛三工業レーシングチーム) +12'34"
38位 伊藤雅和(日本、愛三工業レーシングチーム) +15'30"
45位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム) +16'50"
81位 品川真寛(日本、愛三工業レーシングチーム) +32'26"
90位 中島康晴(日本、愛三工業レーシングチーム) +37'30"
100位 福島晋一(日本、トレンガヌプロアジア) +40'44"
108位 盛一大(日本、愛三工業レーシングチーム) +47'11"
ポイント賞
アンドレア・グアルディーニ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ)
山岳賞
ホセ・セルパ(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)
アジアンライダー賞
アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)
チーム総合成績
アンドローニ・ジョカトリ
アジアンチーム総合成績
アスタナ
text:Kei Tsuji
photo:Sonoko Tanaka
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