2012/01/09(月) - 20:07
関西シクロクロスシリーズ第7戦が、滋賀県希望が丘文化公園で開催され、全日本チャンプの竹之内悠(Team Eurasia-Fondriest Bikes)が他を全く寄せ付けない走りで優勝。レース後には世界選手権の代表メンバーにノミネートされた選手たちの壮行会が開かれた。
昨年はコースに降り積もった雪が溶けたことにより、泥のレースとなった希望が丘。今年は前日までに少量の降雪が認められたが、コースに残るほどではなくややウェット気味のコンディションとなった。シングルトラックの登りと下りを含むコースは変化に富み、テクニックとパワーが要求される。昨年とは逆周回となったため、長い登り坂はジープロードの下りに姿を変えている。
世界選手権を見据える全日本チャンピオン竹之内悠(Team Eurasia-Fondriest Bikes)がノーマルジャージでスタートラインにつく一方で、今年からブリヂストンアンカーで走る17歳の沢田時は初のチームジャージ姿をレースでお披露目。昨年の希望が丘で優勝している丸山厚(MASSA-FOCUS-SUPER B)は連覇を狙っての参戦。年末に開催された第6戦くろんど池で2位に入っている島田真琴(シマノドリンキング)も注目の存在。
スタート直後から飛び出したのは竹之内。一周目からぐんぐんと後続に差をつける力強い走りを見せる。2番手に丸山、3番手には沢田、4番手、5番手には横山航太(快レーシング)と中井路雅(瀬田工業高)が続き、40分の時間制限のあるジュニア世代が積極的な立ち上がりを見せる。
その後沢田が丸山を抜き2番手に浮上。果敢な走りを展開する2012年の関西シクロクロス「ジュニア三銃士」を追って伊澤優大(岩井商会レーシング)、関東から遠征してきた池本真也(和光機器 AUTHOR)、島田真琴(シマノドリンキング)がポジションを上げていく。丸山は度々ピットインしてバイクを交換するなど、タイムを少しずつ失っていく。
規定により、ジュニアの選手は40分でレースを終了。沢田、横山、中井の3名がレースを離脱すると、丸山と追い上げてきた島田との2位争いが激化。ひとり異次元のペースで5分台のラップタイムを刻む竹之内は独走を続け、参加選手のほとんどを周回遅れにしていく。
前戦のくろんど池と同じく敵無しの強さを見せつけた竹之内が10周回を1時間2分27秒で走りきり、世界選に弾みをつける連勝を飾った。最終周回でペースアップし丸山を振り切った島田が、4分34秒遅れの2位に入った。3位に丸山、4位には伊澤が入った。竹之内と同一周回でレースを終えたのは伊澤までの3人。新全日本チャンピオンは圧巻の走りで渡欧前の好調さを見せつけた。
CL1は、やはり世界選手権を見据える全日本チャンピオン豊岡英子(パナソニックレディース)が追いすがる福本千佳(クラブシルベスト/同志社大学)を離したまま優勝。CM1は序盤から先頭でレースを展開した大河内二郎(シルクロード)が丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)とのスプリントを制して勝利している。阿部嵩之(シマノレーシング)や野寺秀徳(シマノレーシング監督)といった有力選手ぞろいのC2は若手の前田公平(HARO/ENDLESS/ProRid)が制している。
レースの模様はフォトギャラリーにて!
世界選手権代表候補選手の壮行会が開催
カテゴリー1のレース後、来る1月28-29日にベルギー・コクスアイデで開催されるシクロクロス世界選手権の代表にノミネートされた選手たちの壮行会が開催された。以下、壮行会でのコメント。
澤田雄一監督
「今日のレースを見てもらえれば分かる通り、ジュニアの3選手はかなり力をつけています。ジュニアの選手は竹之内、辻浦選手とお互いに刺激し合って成長しています。関西シクロクロスではファンのみなさまに世界戦出場のためのカンパしていただいていますが、今年はそれに恩返しできるレースをしたいと思います。その意味で関西育ちの竹之内、沢田時、中井、豊岡選手の活躍を期待しています。」
横山航太(快レーシング)
「初めての世界選手権ですが頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。」
沢田時(ブリヂストンアンカー)
「去年の世界選手権が終わってからずっと今年の世界選手権のことをいつも考えて練習してきているので、非常に楽しみです」
中井路雅(瀬田工業高校)
「初参加なので楽しみたいと思っています。」
豊岡英子(パナソニックレディース)
「これで7回目の世界選手権になります。毎年思うところはあるのですが、自分の力が出せるかどうかというところが問題点になってくるので、毎年それまで疲れているところを、しっかり調整して力を発揮したいと思います。」
宮内佐季子(CLUB viento)
「世界選手権は初めてです。誰と戦えるのかがまだ分かっていないのですが、勝てると思った相手には必ず勝てるように頑張りたいと思います。」
竹之内悠(Team Eurasia-Fondriest Bikes)
「ずっと世界に挑戦し続けてきていて、甘くない世界だということは分かっています。しっかりと走ってこれたらと思います。応援よろしくお願いします。」
C1
1位 竹之内悠(Team Eurasia-Fondriest Bikes) 1h02'27"
2位 島田真琴(シマノドリンキング) +4'34"
3位 丸山厚(MASSA-FOCUS-SUPER B) +5'06"
4位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +5'29"
5位 池本真也(和光機器-AUTHOR)
6位 松井正史(シマノドリンキング)
7位 中原義貴(Team MX/STORCK)
8位 稲益拓也(DARK BLUE BIKERS)
9位 兼子博昭(スワコレーシングチーム)
10位 藤川正人(ワット会)
CM1
1位 大河内二郎(シルクロード) 39'02"
2位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) +01"
3位 藤井修(きゅうべぇsports) +11"
4位 吉中和彦(ユーロワークス) +36"
5位 ビンセント・フラナガン(八ヶ岳CYCLO CROSS CLUB) +41"
CL1
1位 豊岡英子(パナソニックレディース) 41'52"
2位 福本千佳(クラブシルベスト/同志社大学) +26"
3位 宮内佐季子(CLUB viento) +29"
4位 上田順子(TEAM884獣遊/シルベスト) +4'14"
5位 埜真賢美(Teamクルーズ) +6'30"
C2
1位 前田公平(HARO/ENDLESS/ProRid) 38'05"
2位 山田誉史輝(HAPPYRIDE) +1'08"
3位 阿部嵩之(シマノレーシング) +1'31"
4位 木村吉秀(瀬田工業高校) +1'34"
5位 岡崎和也(ATG) +1'54"
text:Yufta Omata
photo:Hideaki Takagi
昨年はコースに降り積もった雪が溶けたことにより、泥のレースとなった希望が丘。今年は前日までに少量の降雪が認められたが、コースに残るほどではなくややウェット気味のコンディションとなった。シングルトラックの登りと下りを含むコースは変化に富み、テクニックとパワーが要求される。昨年とは逆周回となったため、長い登り坂はジープロードの下りに姿を変えている。
世界選手権を見据える全日本チャンピオン竹之内悠(Team Eurasia-Fondriest Bikes)がノーマルジャージでスタートラインにつく一方で、今年からブリヂストンアンカーで走る17歳の沢田時は初のチームジャージ姿をレースでお披露目。昨年の希望が丘で優勝している丸山厚(MASSA-FOCUS-SUPER B)は連覇を狙っての参戦。年末に開催された第6戦くろんど池で2位に入っている島田真琴(シマノドリンキング)も注目の存在。
スタート直後から飛び出したのは竹之内。一周目からぐんぐんと後続に差をつける力強い走りを見せる。2番手に丸山、3番手には沢田、4番手、5番手には横山航太(快レーシング)と中井路雅(瀬田工業高)が続き、40分の時間制限のあるジュニア世代が積極的な立ち上がりを見せる。
その後沢田が丸山を抜き2番手に浮上。果敢な走りを展開する2012年の関西シクロクロス「ジュニア三銃士」を追って伊澤優大(岩井商会レーシング)、関東から遠征してきた池本真也(和光機器 AUTHOR)、島田真琴(シマノドリンキング)がポジションを上げていく。丸山は度々ピットインしてバイクを交換するなど、タイムを少しずつ失っていく。
規定により、ジュニアの選手は40分でレースを終了。沢田、横山、中井の3名がレースを離脱すると、丸山と追い上げてきた島田との2位争いが激化。ひとり異次元のペースで5分台のラップタイムを刻む竹之内は独走を続け、参加選手のほとんどを周回遅れにしていく。
前戦のくろんど池と同じく敵無しの強さを見せつけた竹之内が10周回を1時間2分27秒で走りきり、世界選に弾みをつける連勝を飾った。最終周回でペースアップし丸山を振り切った島田が、4分34秒遅れの2位に入った。3位に丸山、4位には伊澤が入った。竹之内と同一周回でレースを終えたのは伊澤までの3人。新全日本チャンピオンは圧巻の走りで渡欧前の好調さを見せつけた。
CL1は、やはり世界選手権を見据える全日本チャンピオン豊岡英子(パナソニックレディース)が追いすがる福本千佳(クラブシルベスト/同志社大学)を離したまま優勝。CM1は序盤から先頭でレースを展開した大河内二郎(シルクロード)が丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本)とのスプリントを制して勝利している。阿部嵩之(シマノレーシング)や野寺秀徳(シマノレーシング監督)といった有力選手ぞろいのC2は若手の前田公平(HARO/ENDLESS/ProRid)が制している。
レースの模様はフォトギャラリーにて!
世界選手権代表候補選手の壮行会が開催
カテゴリー1のレース後、来る1月28-29日にベルギー・コクスアイデで開催されるシクロクロス世界選手権の代表にノミネートされた選手たちの壮行会が開催された。以下、壮行会でのコメント。
澤田雄一監督
「今日のレースを見てもらえれば分かる通り、ジュニアの3選手はかなり力をつけています。ジュニアの選手は竹之内、辻浦選手とお互いに刺激し合って成長しています。関西シクロクロスではファンのみなさまに世界戦出場のためのカンパしていただいていますが、今年はそれに恩返しできるレースをしたいと思います。その意味で関西育ちの竹之内、沢田時、中井、豊岡選手の活躍を期待しています。」
横山航太(快レーシング)
「初めての世界選手権ですが頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。」
沢田時(ブリヂストンアンカー)
「去年の世界選手権が終わってからずっと今年の世界選手権のことをいつも考えて練習してきているので、非常に楽しみです」
中井路雅(瀬田工業高校)
「初参加なので楽しみたいと思っています。」
豊岡英子(パナソニックレディース)
「これで7回目の世界選手権になります。毎年思うところはあるのですが、自分の力が出せるかどうかというところが問題点になってくるので、毎年それまで疲れているところを、しっかり調整して力を発揮したいと思います。」
宮内佐季子(CLUB viento)
「世界選手権は初めてです。誰と戦えるのかがまだ分かっていないのですが、勝てると思った相手には必ず勝てるように頑張りたいと思います。」
竹之内悠(Team Eurasia-Fondriest Bikes)
「ずっと世界に挑戦し続けてきていて、甘くない世界だということは分かっています。しっかりと走ってこれたらと思います。応援よろしくお願いします。」
C1
1位 竹之内悠(Team Eurasia-Fondriest Bikes) 1h02'27"
2位 島田真琴(シマノドリンキング) +4'34"
3位 丸山厚(MASSA-FOCUS-SUPER B) +5'06"
4位 伊澤優大(岩井商会レーシング) +5'29"
5位 池本真也(和光機器-AUTHOR)
6位 松井正史(シマノドリンキング)
7位 中原義貴(Team MX/STORCK)
8位 稲益拓也(DARK BLUE BIKERS)
9位 兼子博昭(スワコレーシングチーム)
10位 藤川正人(ワット会)
CM1
1位 大河内二郎(シルクロード) 39'02"
2位 丸畑明彦(PCサイクルクラブ松本) +01"
3位 藤井修(きゅうべぇsports) +11"
4位 吉中和彦(ユーロワークス) +36"
5位 ビンセント・フラナガン(八ヶ岳CYCLO CROSS CLUB) +41"
CL1
1位 豊岡英子(パナソニックレディース) 41'52"
2位 福本千佳(クラブシルベスト/同志社大学) +26"
3位 宮内佐季子(CLUB viento) +29"
4位 上田順子(TEAM884獣遊/シルベスト) +4'14"
5位 埜真賢美(Teamクルーズ) +6'30"
C2
1位 前田公平(HARO/ENDLESS/ProRid) 38'05"
2位 山田誉史輝(HAPPYRIDE) +1'08"
3位 阿部嵩之(シマノレーシング) +1'31"
4位 木村吉秀(瀬田工業高校) +1'34"
5位 岡崎和也(ATG) +1'54"
text:Yufta Omata
photo:Hideaki Takagi
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