2009/05/22(金) - 12:03
2009年5月21日、ラ・ポブラ・デ・リリェト〜バルノル・セクトル・パル(アンドラ)山頂ゴールのボルタ・ア・カタルーニャ第4ステージが行われ、序盤から逃げたフリアン・サンチェス(スペイン、コンテンポリス)がプロ初勝利の金星を挙げた。
ボルタ・ア・カタルーニャ2009のクイーンステージとなる第4ステージは、175.7kmの間にカテゴリー1級の山岳が2つに2級が1つ、ゴールはアンドラ公国のバルノル・セクトル・パル頂上ゴールで、標高は2030mに及ぶタフなステージだ。
レースは総合争いが激化するこうした山岳ステージのお約束通り、総合成績には関係の無い選手が序盤からアタックを仕掛け合う。集団から抜け出しに成功したのはピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)、シルヴァン・シャヴァネル(フランス、クイックステップ)、ホセルイス・アリエッタ(スペイン、アージェードゥーゼル)、クレイグ・リーヴァイス(アメリア、チームコロンビア)、アルカイツ・デュラン(スペイン、フジ・セルヴェット)、アマエル・モワナール(フランス、コフィディス)、フリアン・サンチェス、マヌエル・バスケス(ともにスペイン、コンテンポリス)、ホセ・マルティネス(スペイン、アンダルシア・カハスール)の9人。
この9人は77km地点、最初の1級山岳コル・デル・ポールで3分35秒差。リーダージャージを着るアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)擁するケスデパーニュ勢がメイン集団を引っ張る。総合を脅かす選手が逃げグループにいないため、集団は逃げに寛容な姿勢をとった。
ゴールまで残りおよそ20km地点、アンドラ公国の1級山岳アルト・デ・ラ・コメラでは差は2分30秒に減少。逃げグループ内でも選手が脱落し始める。ここでサンチェスがひとり飛び出し、156km地点で後続に1分30秒差をつけて独走を開始。その頃メイン集団ではリーダージャージを着るバルベルデと総合7位のアンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)がアタックし総合争いもスタート。
サンチェスが一人粘り続ける中、総合争いグループからは残り6kmでダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)がアタック。アイルランドナショナルチャンピオンジャージを着る22才の走りがバルベルデを脅かす。残り1km。後方で再び2人がアタックをかけあう中、粘ったサンチェスが最難関ステージを辛くも逃げ切り独走勝利を決めた。
マーティンはバルベルデを振り切る驚きの走りを見せ2位でゴール。2秒ビハインドでバルベルデが入り、総合でのタイムロスを最小限に抑えた。アイマル・スベルディア(スペイン、アスタナ)やミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)といった総合上位陣がそれに続いた。
優勝したフリアン・サンチェス(スペイン、コンテンポリス)は29才にしてこれがプロ初勝利。プロツールの最難関ステージを制す大金星だ。2位のマーティンは今シーズン、地中海一周総合3位以外に主だったリザルトを残していないが、王者バルベルデに対し互角以上に渡り合ったことは特筆に値する。
ステージ3位だったものの、ボーナスタイムを獲得し、ライバルたちとの差を広げることに成功したバルベルデ。大きな差ではないが、最難関ステージを越えたことで総合優勝の可能性はぐんと高まった。
新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)は7分54秒遅れの52位でゴール。連日の山岳ステージはややタフなものとなったか。翌第5ステージは下り基調のスプリンターのためのステージ。新城にも逃げに乗るチャンスが回ってきそうだ。
ボルタ・ア・カタルーニャ2009第4ステージ結果
1位 フリアン・サンチェス(スペイン、コンテンポリス)4h46'29"
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)+6"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)+8"
4位 アイマル・スベルディア(スペイン、アスタナ)+12"
5位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)+21"
6位 アンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)
7位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)+25"
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)+31"
9位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+37"
10位 ジョン・ガドレ(フランス、アージェードゥーゼル)+1'06"
52位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+7'54"
総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)13h49'38"
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)+15"
3位 アイマル・スベルディア(スペイン、アスタナ)+22"
4位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)+34"
5位 アンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)+38"
6位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)+45"
7位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)+49"
8位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+56"
9位 サミュエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)+1'42"
10位 ダビ・デラフエンテ(スペイン、フジ・セルヴェット)+1'52"
83位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+29'53"
山岳賞
シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)
スプリント賞
サミュエル・デュムラン(フランス、コフィディス)
カタルーニャ出身選手賞
シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)
チーム総合
アスタナ
ボルタ・ア・カタルーニャ2009のクイーンステージとなる第4ステージは、175.7kmの間にカテゴリー1級の山岳が2つに2級が1つ、ゴールはアンドラ公国のバルノル・セクトル・パル頂上ゴールで、標高は2030mに及ぶタフなステージだ。
レースは総合争いが激化するこうした山岳ステージのお約束通り、総合成績には関係の無い選手が序盤からアタックを仕掛け合う。集団から抜け出しに成功したのはピエリック・フェドリゴ(フランス、Bboxブイグテレコム)、シルヴァン・シャヴァネル(フランス、クイックステップ)、ホセルイス・アリエッタ(スペイン、アージェードゥーゼル)、クレイグ・リーヴァイス(アメリア、チームコロンビア)、アルカイツ・デュラン(スペイン、フジ・セルヴェット)、アマエル・モワナール(フランス、コフィディス)、フリアン・サンチェス、マヌエル・バスケス(ともにスペイン、コンテンポリス)、ホセ・マルティネス(スペイン、アンダルシア・カハスール)の9人。
この9人は77km地点、最初の1級山岳コル・デル・ポールで3分35秒差。リーダージャージを着るアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)擁するケスデパーニュ勢がメイン集団を引っ張る。総合を脅かす選手が逃げグループにいないため、集団は逃げに寛容な姿勢をとった。
ゴールまで残りおよそ20km地点、アンドラ公国の1級山岳アルト・デ・ラ・コメラでは差は2分30秒に減少。逃げグループ内でも選手が脱落し始める。ここでサンチェスがひとり飛び出し、156km地点で後続に1分30秒差をつけて独走を開始。その頃メイン集団ではリーダージャージを着るバルベルデと総合7位のアンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)がアタックし総合争いもスタート。
サンチェスが一人粘り続ける中、総合争いグループからは残り6kmでダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)がアタック。アイルランドナショナルチャンピオンジャージを着る22才の走りがバルベルデを脅かす。残り1km。後方で再び2人がアタックをかけあう中、粘ったサンチェスが最難関ステージを辛くも逃げ切り独走勝利を決めた。
マーティンはバルベルデを振り切る驚きの走りを見せ2位でゴール。2秒ビハインドでバルベルデが入り、総合でのタイムロスを最小限に抑えた。アイマル・スベルディア(スペイン、アスタナ)やミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)といった総合上位陣がそれに続いた。
優勝したフリアン・サンチェス(スペイン、コンテンポリス)は29才にしてこれがプロ初勝利。プロツールの最難関ステージを制す大金星だ。2位のマーティンは今シーズン、地中海一周総合3位以外に主だったリザルトを残していないが、王者バルベルデに対し互角以上に渡り合ったことは特筆に値する。
ステージ3位だったものの、ボーナスタイムを獲得し、ライバルたちとの差を広げることに成功したバルベルデ。大きな差ではないが、最難関ステージを越えたことで総合優勝の可能性はぐんと高まった。
新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)は7分54秒遅れの52位でゴール。連日の山岳ステージはややタフなものとなったか。翌第5ステージは下り基調のスプリンターのためのステージ。新城にも逃げに乗るチャンスが回ってきそうだ。
ボルタ・ア・カタルーニャ2009第4ステージ結果
1位 フリアン・サンチェス(スペイン、コンテンポリス)4h46'29"
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)+6"
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)+8"
4位 アイマル・スベルディア(スペイン、アスタナ)+12"
5位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)+21"
6位 アンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)
7位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)+25"
8位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)+31"
9位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+37"
10位 ジョン・ガドレ(フランス、アージェードゥーゼル)+1'06"
52位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+7'54"
総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)13h49'38"
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)+15"
3位 アイマル・スベルディア(スペイン、アスタナ)+22"
4位 ミケル・アスタルロサ(スペイン、エウスカルテル)+34"
5位 アンヘル・ゴメスマルチャンテ(スペイン、サーヴェロ)+38"
6位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、サクソバンク)+45"
7位 アレクサンドル・ディアチェンコ(カザフスタン、アスタナ)+49"
8位 シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)+56"
9位 サミュエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)+1'42"
10位 ダビ・デラフエンテ(スペイン、フジ・セルヴェット)+1'52"
83位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)+29'53"
山岳賞
シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)
スプリント賞
サミュエル・デュムラン(フランス、コフィディス)
カタルーニャ出身選手賞
シャビエル・トンド(スペイン、アンダルシア・カハスール)
チーム総合
アスタナ
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