10月22日、フリーランを終えた海外UCIプロチーム、ならびにUCIコンチネンタルチームのエースが集っての記者会見が開かれた。独自のインタビューによるコメントを加えてお伝えする。

ダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)
バッソと話すダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)バッソと話すダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD) photo:Kei Tsuji「これが6回目の出場なので、ジャパンカップを知り尽くしている。相変わらずファンは熱心で、毎年暖かく迎えてくれるんだ。今日はコースが濡れていて、周りにアマチュアのライダーが沢山いたので、安全に下りを走った。登りも厳しいので、全体として難しいコースだという印象」

「これまで2度優勝している相性の良いレースだけど、9月以降ずっと調子が上がっていないので、3度目の優勝を狙うのは難しいかもしれない。でもチームにはマヌエーレ(モーリ)を始め、強いメンバーが揃っている。チームとして勝ちに来た。シーズン最後のレースなので全力を尽くすよ」

イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
レース前の会見に臨むダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)とイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)レース前の会見に臨むダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)とイヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) photo:Kei Tsuji「ダミアーノ(クネゴ)よりは少ないけど、これが3回目のジャパンカップ出場。このレースは(出場停止期間からの)復帰戦だったので、自分の中では特別な存在。戻ってくることができて嬉しく思う。1位の選手だけじゃなくて、2位、3位の選手、そして最下位の選手にまで暖かい声援を送る観客の存在は、選手たちにとって有り難い」

「1週間前のジロ・ディ・ロンバルディアでは全力を尽くしたものの、最後の登りが急勾配で失速してしまった。でも4位という結果は好調な証拠。ヨーロッパ勢にとって時差ボケという問題は避けて通れないけど、良い状態をこのジャパンカップに持ち込めている。昨年ダニエル・マーティンが長距離独走したように、様々な展開に持ち込める力がリクイガス・キャノンデールにはある」

ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)
「これが初めての来日なので、新しい発見に溢れている。でも今日は天気が味方してくれなかった。今日は天候が悪かったので観客が少なかったのだと思う。だから明日はどれだけの人が集まるのかとても興味がある。日曜日は晴れて路面が乾き、そして観客が押し寄せた登りを走ってみたい」

「ツール・ド・フランスの落車で左手首を痛めて、それ以降レース活動が滞っていた。今は回復したけど、レースに出場できていなかったので、本当のところの自分の調子が分からない。シーズン最終戦ということもあって、フルコンディションでこのジャパンカップに挑めないのが少し悔しい。でもチームには強いメンバーが他にもいる。ここ最近調子の良いアンドレイ・ミズロフを日曜日のエースに立てるかもしれない」

グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク・サンガード)
「これが3回目の出場。いつもシーズン最後のレースとしてジャパンカップを走るのを楽しみにしている。クリテリウムも多くの観客が集まるし、日本の自転車文化に触れるのは気分が良い。いつでも観客たちはフレンドリーで、暖かい声援をくれる」

「日曜日を前に、クリテリウムで強度を上げて走るのは良いことだと思う。日曜日のレースは、雨が降れば下りがとにかく危険になるので、タフな展開になる。最大限のモチベーションと最高のコンディションで挑むわけじゃないけど、その中でもレースを楽しみながら走りたい」

ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)ロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ) photo:Kei Tsujiグスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク・サンガード)グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク・サンガード) photo:Kei Tsujiネイサン・ハース(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドヴァイザーズ)ネイサン・ハース(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドヴァイザーズ) photo:Kei Tsuji


ネイサン・ハース(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドヴァイザーズ)
「これが初めての日本のレース。クリテリウムも楽しみだし、美しい山岳地帯を走る日曜日のレースも楽しみだ。ジャパンカップのコースを走ってみて、勾配のある登りが多く、強い選手だけが勝負に絡むことができる難コースだと感じた」

「UCIコンチネンタルチームの僕らが、ヨーロッパのUCIプロチームに挑戦する良いチャンス。彼らがレースを支配するような展開になると思うし、自分たちはそこに食らいつくのが第一の目標。オーストラリアと比べてヨーロッパのシーズンは長く厳しい。そこで闘い続けた彼らに対するアドバンテージはあると思う。とにかくエキサイティングなレースになると思う」

ブラッド・ハフ(アメリカ、ジェリーベリー・ケンダ)
左からクネゴ、バッソ、クロイツィゲル、ラーション、ハース、ハフ左からクネゴ、バッソ、クロイツィゲル、ラーション、ハース、ハフ photo:Makoto Ayano「これまで中国やマレーシアのレースは走ったことがあったものの、日本のレースは初めての経験。日曜日はヨーロッパチームに支配される展開になるはず」

「チームはクリテリウムレースの経験が豊富だけど、登りで勝負をかけるような強いクライマーがいない。だからチームとしては逃げに選手を送り込んで、アグレッシブなレースにしたい。最後まで集団に残ることができれば、そこから展開を生むことができる。ジェネシスのハースはあまり知られていないけど、ここ数週間で素晴らしい力を見せつけた選手。プロチームに並んで彼も注目の存在だと思う」
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