2011/09/11(日) - 03:11
多くのニューモデルが発表されるユーロバイク、噂のモデルから、すでに発表を済ませたニューモデル、ここで一般に初公開されるモデルまで、さまざまなモデルが一同に集う。まずは話題のイタリアンバイクから紹介していこう。
フルモデルチェンジしたデ・ローザ キングRS
ブラックを基調にスポットライトで浮かび上がらせる演出は、まるでバイクが華やかな舞台にでも上がったかのようなデ・ローザのブース。ひと際存在感を放っていたのはキングRSだ。このRSで4台目となるデ・ローザのキングは、フラッグシップモデルとしてデ・ローザのハイエンドラインを担ってきたモデル。
全面的に見直されたニューモデル「RS」は、従来のキング3からカーボン素材を見直し、3種類のグレードの違うカーボンを適材適所に使い分け、快適性能を損なうことなく剛性をアップすることを目標にモデルチェンジ。従来モデルのキング3と比較すると、25%もの剛性アップに成功しているというから、その違いはかなりのもの。
フレーム形状も新しくなり、全体的にスムーズで素直な形状は、とかくボリュームや形状の変化の激しい昨今のカーボンバイクにあってむしろ新鮮なほど。カラーリングもこの素直な形状を活かすシンプルなラインと塗り分けが施され、好感が持てる。
今回のモデルチェンジでヘッドサイズも見直され、1-1/2サイズを採用して最新トレンドを搭載。フレーム重量は950gと超軽量の部類ではないが、そこも実戦的な仕様を重視したデ・ローザらしいところだ。
モダンなデザインへと進化したコルナゴとフェラーリのコラボモデル CF8
恒例となったコルナゴとフェラーリのコラボレーションも、8作目のとなった。デザインはこれまでコルナゴが得意としていたエレガントなものから、一転して現代風のモダンな雰囲気。車名のCF8の「8」をゼッケン風に見立てる装いは、このところのジャージやパーツ類にも見られる、いま流行りのデザインモチーフだ。
ダウンチューブのロゴも、これまでは両社のCIロゴがそれぞれ入っていたが、CF8では同じ書体を使って統一感を出し、現代的な雰囲気を一層高めている。組み合わされるコンポはシマノ・デュラエースDi2、ホイールにはカーボンスポークを持つ、マビック コスミック アルティメイトと超一級品がチョイスされ、走りの性能も抜かりない。タイヤもヴィットリアのハンドメイドチューブラータイヤが組み合わせられる。
ヘッドには大きくフェラーリの跳ね馬のエンブレムが入れられ、ファンにとってはたまらないモデルのCF8。このスペシャルバージョンは200台の限定販売となる。
モノトーンがキマっているニューモデル KUOTA K-UNO
新しいブランドながら成長が著しいイタリアのクオータは、ニューモデルのK-UNOを発表した。流行りのモノトーンカラーを採用し、白いロゴやグラフィックがマットブラックのフレームに映える美しい1台。モノコックで作られるカーボンフレームは、カーボンの専門ブランドだけに細かなディテールにもスキがなく、クオータらしい作りの丁寧さが光る。
カンパニョーロ・スーパーレコードで組まれた展示車輛には、トライアスロンの分野で支持される、Xentisのカーボンホイールが組み合わされる。バリバリのレースバイクのようだけど、クオータのスタッフによると、コンフォートライドに重きをおいて開発されたロードバイクとのこと。
グラフィックを含めた全体に統一感があって、中でもカラーリングが決まっていた。ブラック/ホワイトで統一された車体にトップチューブ上面のロゴなど、ライダーの視覚的にも訴えるグラフィックが特徴で、日本に導入されれば、人気が出そうなロードバイクだ。
兄貴分のイザルコに迫る高級感の FOCUS CAYO EVO
昨年はこのユーロバイク開催中にロシアのチーム・カチューシャへのスポンサードが決定というニュースが飛び込んできたフォーカス。今年はカーボンの軽量MTB レイブンの29erがユーロバイクアワードを受賞するなど、毎年何かしら話題を振りまいてくれる。
そんなフォーカスで今年の注目は、このニューモデルCAYO EVOがデビューしたこと。フォーカスのミドルグレードロードバイク、CAYOの進化モデルといえるCAYO EVOは、型から新造された全く新たなフォルムをもったもの。ケーブル類が全て内蔵されたフレームは高級感がグッとアップ。リアディレーラーケーブルは、エンドの直前まで内蔵され上位モデル、イザルコを彷彿とさせるディテールとなった。
実物を目の当たりにすると、独特のマットな表面感と仕上げの良さが相まって、かなりの高級感が漂うロードバイクだった。CAYO EVOという名前を知らされていなければ、トップモデルIZALCOのモデルチェンジだと思っていまいそうなほど、力強いフォルムが特徴だ。
ここからは、ユーロバイクならではの華やかなネタをご紹介。今回も独断で選んだ会場ネタをご紹介。
華やかな会場でもひと際目立っていたのは、大きくガッツポーズするアンディ・シュレック!トレックのブースに掲げられたこの巨大バナーの前には、ツールでのアンディのゼッケン11が付いたレースバイクが真正面に展示され迫力満点!
巨大な展示ホールから出た中庭にも、さまざまなブースが並ぶユーロバイク。中でも凝った展示でひと際目立っていたのは、イギリスのチャージバイクのブース。あまりの完成度の高さに本物のメリーゴーランドだと勘違いする人もちらほら。
地元ドイツのフォーカスは、いつもユーロバイクでは他メーカーと一緒の大きなホールではなくて、中庭に設置された小さめのホールを借り切って、兄弟ブランドとともに単独で展示を行っている。今回もその“フォーカスホール”はもちろん健在。ブラックとレッドで統一感のある展示を行っていた。
最新バイクがズラリと並ぶなか、ブランドの歴史を物語るクラシックバイクの展示も。最新技術でしのぎを削るアメリカの大手バイクメーカー、トレックとスペシャライズドが揃ってクラシックバイクを持ち込んでいたのも興味深い。
自転車に関するあらゆるモノが集まるユーロバイク。こんなブースも出展されてます。自転車関連のマークなどを作る会社のブースでは、立体のヘッドマークからフレームステッカーが展示。その他にもさまざまなデモンストレーションも行なわれる。
photo&text:Takashi.Kayaba
フルモデルチェンジしたデ・ローザ キングRS
ブラックを基調にスポットライトで浮かび上がらせる演出は、まるでバイクが華やかな舞台にでも上がったかのようなデ・ローザのブース。ひと際存在感を放っていたのはキングRSだ。このRSで4台目となるデ・ローザのキングは、フラッグシップモデルとしてデ・ローザのハイエンドラインを担ってきたモデル。
全面的に見直されたニューモデル「RS」は、従来のキング3からカーボン素材を見直し、3種類のグレードの違うカーボンを適材適所に使い分け、快適性能を損なうことなく剛性をアップすることを目標にモデルチェンジ。従来モデルのキング3と比較すると、25%もの剛性アップに成功しているというから、その違いはかなりのもの。
フレーム形状も新しくなり、全体的にスムーズで素直な形状は、とかくボリュームや形状の変化の激しい昨今のカーボンバイクにあってむしろ新鮮なほど。カラーリングもこの素直な形状を活かすシンプルなラインと塗り分けが施され、好感が持てる。
今回のモデルチェンジでヘッドサイズも見直され、1-1/2サイズを採用して最新トレンドを搭載。フレーム重量は950gと超軽量の部類ではないが、そこも実戦的な仕様を重視したデ・ローザらしいところだ。
モダンなデザインへと進化したコルナゴとフェラーリのコラボモデル CF8
恒例となったコルナゴとフェラーリのコラボレーションも、8作目のとなった。デザインはこれまでコルナゴが得意としていたエレガントなものから、一転して現代風のモダンな雰囲気。車名のCF8の「8」をゼッケン風に見立てる装いは、このところのジャージやパーツ類にも見られる、いま流行りのデザインモチーフだ。
ダウンチューブのロゴも、これまでは両社のCIロゴがそれぞれ入っていたが、CF8では同じ書体を使って統一感を出し、現代的な雰囲気を一層高めている。組み合わされるコンポはシマノ・デュラエースDi2、ホイールにはカーボンスポークを持つ、マビック コスミック アルティメイトと超一級品がチョイスされ、走りの性能も抜かりない。タイヤもヴィットリアのハンドメイドチューブラータイヤが組み合わせられる。
ヘッドには大きくフェラーリの跳ね馬のエンブレムが入れられ、ファンにとってはたまらないモデルのCF8。このスペシャルバージョンは200台の限定販売となる。
モノトーンがキマっているニューモデル KUOTA K-UNO
新しいブランドながら成長が著しいイタリアのクオータは、ニューモデルのK-UNOを発表した。流行りのモノトーンカラーを採用し、白いロゴやグラフィックがマットブラックのフレームに映える美しい1台。モノコックで作られるカーボンフレームは、カーボンの専門ブランドだけに細かなディテールにもスキがなく、クオータらしい作りの丁寧さが光る。
カンパニョーロ・スーパーレコードで組まれた展示車輛には、トライアスロンの分野で支持される、Xentisのカーボンホイールが組み合わされる。バリバリのレースバイクのようだけど、クオータのスタッフによると、コンフォートライドに重きをおいて開発されたロードバイクとのこと。
グラフィックを含めた全体に統一感があって、中でもカラーリングが決まっていた。ブラック/ホワイトで統一された車体にトップチューブ上面のロゴなど、ライダーの視覚的にも訴えるグラフィックが特徴で、日本に導入されれば、人気が出そうなロードバイクだ。
兄貴分のイザルコに迫る高級感の FOCUS CAYO EVO
昨年はこのユーロバイク開催中にロシアのチーム・カチューシャへのスポンサードが決定というニュースが飛び込んできたフォーカス。今年はカーボンの軽量MTB レイブンの29erがユーロバイクアワードを受賞するなど、毎年何かしら話題を振りまいてくれる。
そんなフォーカスで今年の注目は、このニューモデルCAYO EVOがデビューしたこと。フォーカスのミドルグレードロードバイク、CAYOの進化モデルといえるCAYO EVOは、型から新造された全く新たなフォルムをもったもの。ケーブル類が全て内蔵されたフレームは高級感がグッとアップ。リアディレーラーケーブルは、エンドの直前まで内蔵され上位モデル、イザルコを彷彿とさせるディテールとなった。
実物を目の当たりにすると、独特のマットな表面感と仕上げの良さが相まって、かなりの高級感が漂うロードバイクだった。CAYO EVOという名前を知らされていなければ、トップモデルIZALCOのモデルチェンジだと思っていまいそうなほど、力強いフォルムが特徴だ。
ここからは、ユーロバイクならではの華やかなネタをご紹介。今回も独断で選んだ会場ネタをご紹介。
華やかな会場でもひと際目立っていたのは、大きくガッツポーズするアンディ・シュレック!トレックのブースに掲げられたこの巨大バナーの前には、ツールでのアンディのゼッケン11が付いたレースバイクが真正面に展示され迫力満点!
巨大な展示ホールから出た中庭にも、さまざまなブースが並ぶユーロバイク。中でも凝った展示でひと際目立っていたのは、イギリスのチャージバイクのブース。あまりの完成度の高さに本物のメリーゴーランドだと勘違いする人もちらほら。
地元ドイツのフォーカスは、いつもユーロバイクでは他メーカーと一緒の大きなホールではなくて、中庭に設置された小さめのホールを借り切って、兄弟ブランドとともに単独で展示を行っている。今回もその“フォーカスホール”はもちろん健在。ブラックとレッドで統一感のある展示を行っていた。
最新バイクがズラリと並ぶなか、ブランドの歴史を物語るクラシックバイクの展示も。最新技術でしのぎを削るアメリカの大手バイクメーカー、トレックとスペシャライズドが揃ってクラシックバイクを持ち込んでいたのも興味深い。
自転車に関するあらゆるモノが集まるユーロバイク。こんなブースも出展されてます。自転車関連のマークなどを作る会社のブースでは、立体のヘッドマークからフレームステッカーが展示。その他にもさまざまなデモンストレーションも行なわれる。
photo&text:Takashi.Kayaba
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