好記録ラッシュの今年のインカレ。1kmTTで末木浩二(日本大)が、21年前に小嶋敬二が出した記録をついに破った。そしてポイントレース決勝ではいつもどおりの積極的な走りに出た榊原健一(中京大) が、ようやく念願の勝利を手に入れた。

昨年の総合優勝校、日本大学が先頭で入場昨年の総合優勝校、日本大学が先頭で入場 photo:Hideaki.TAKAGI長野県松本市のかりがね自転車競技場で行われている、第67回全日本大学対抗選手権自転車競技大会は、9月2日(金)に第2日目競技が予定通り行われた。
第1日目に続き、2日目も記録ラッシュに沸き、絶えず拍手と歓声の上がる会場になった。

決勝種目は男女ポイントレース、500m&1kmTT、女子チームスプリントが行われ、順位が確定した。
予選種目では男子チームスプリントと4km団体追抜きで学連新記録が生まれ、ハイレベルの戦いとなった。
以下、フォトレポートでお届けしよう。

女子ポイントレース 表彰女子ポイントレース 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI女子ポイントレース決勝
この3月の世界選手権同種目で4位の上野みなみ(鹿屋体育大)が抜け出すと後方が千切れていく圧巻の走り。結局1周ラップして圧倒。必然的に関心は2位争いとなり、田中まい(日本体育大)が接戦を制した。
1位 上野みなみ(鹿屋体育大)36点
2位 田中まい(日本体育大)16点
3位 近藤美子(鹿屋体育大)13点
4位 木村亜美(鹿屋体育大)13点
5位 小島蓉子(日本体育大)7点
6位 塚越さくら(鹿屋体育大)6点


男子チームスプリント予選 1位タイムの日本大男子チームスプリント予選 1位タイムの日本大 photo:Hideaki.TAKAGI男子チームスプリント予選
大会新記録の1分3秒台を出したチームが4つというハイレベルな戦いに。特に日本大の1'03"397は学連記録だ。上位4チームが翌日の決定戦へ挑む。
1位 日本大(古庄・末木・橋本) 1'03"397 決勝へ、学連新及び大会新
2位 中央大(野口・池野・藤森) 1'03"697 決勝へ、大会新
3位 順天堂大(石田・加藤・飯塚) 1'03"856 3,4位決定戦へ大会新
4位 鹿屋体育大(小林・新納・元砂) 1'03"950 3,4位決定戦へ大会新
5位 朝日大(尾形・山本・廣田) 1'05"353 以下順位確定
6位 早稲田大(佐々木龍・今井・佐々木勇) 1'05"361
7位 法政大(丸田・阿倍・野上) 1'05"926
8位 同志社大(清水・畑段・渡部) 1'06"007


4km団体追抜き予選 1位タイムの鹿屋体育大4km団体追抜き予選 1位タイムの鹿屋体育大 photo:Hideaki.TAKAGI4km団体追抜き予選
2チームが学連新記録でこれもハイレベルに。鹿屋体大と早稲田大は僅差であり、翌日の決勝戦が注目される。
1位 鹿屋体育大 4'24"677  決勝へ、学連新及び大会新
2位 早稲田大 4'24"873  決勝へ、学連新及び大会新
3位 朝日大 4'29"295 3,4位決定戦へ
4位 明治大 4'30"907 3,4位決定戦へ
5位 中央大 4'32"137 以下順位確定
6位 順天堂大 4'32"264
7位 法政大 4'33"754
8位 日本体育大 4'35"124


女子500mTT決勝 1位 前田佳代乃(鹿屋体育大) 35秒810女子500mTT決勝 1位 前田佳代乃(鹿屋体育大) 35秒810 photo:Hideaki.TAKAGI女子500mタイムトライアル決勝
この種目の第一人者、前田佳代乃(鹿屋体育大) が圧勝。
1位 前田佳代乃(鹿屋体育大) 35"810 大会新
2位 小島蓉子(日本体育大) 38"643
3位 丸田京(法政大) 38"713
4位 野村くるみ(北陸大) 39"056
5位 近藤美子(鹿屋体育大) 39"227
6位 古河麻美(日本体育大) 39"858


男子1kmタイムトライアル決勝 1位 末木浩二(日本大) 1分05秒320男子1kmタイムトライアル決勝 1位 末木浩二(日本大) 1分05秒320 photo:Hideaki.TAKAGI男子1kmタイムトライアル決勝
1990年に小嶋敬二(当時日本大、現競輪選手)が出した1分05秒62を0秒3上回る1分05秒320を出した末木浩二(日本大) が優勝。最も古い学連記録が、後輩によって塗り替えられた。
1位 末木浩二(日本大) 1'05"320 学連新及び大会新
2位 元砂勇雪(鹿屋体育大) 1'06"357
3位 野口大誠(中央大) 1'06"388
4位 加藤良治(順天堂大)1'06"647
5位 池野健太(中央大) 1'06"897
6位 森一馬(日本大) 1'07"525
7位 沼田明久(朝日大) 1'07"772
8位 丸田直(法政大) 1'07"837


男子ポイントレース決勝 逃げた榊原健一(中京大) が優勝男子ポイントレース決勝 逃げた榊原健一(中京大) が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI男子ポイントレース決勝
序盤から積極的に逃げを作った榊原健一(中京大) が、終盤にもトップ通過で逆転して優勝。2年生の榊原は常にアタックするレーススタイルで知られるが、その逃げがついに実を結んだ。5月の全アマトラックエリート同種目優勝の1年生、長瀬幸治(鹿屋体育大) は逆転されて2位に。
1位 榊原健一(中京大) 29点
2位 長瀬幸治(鹿屋体育大) 26点
3位 倉林巧和(日本体育大) 25点
4位 堀内俊介(中央大) 22点
5位 窪木一茂(日本大) 19点
6位 小村和之(環太平洋大) 17点
7位 入部正太朗(早稲田大) 15点
8位 木村圭佑(京都産業大) 15点


女子チームスプリント決勝 優勝の鹿屋体育大(近藤、前田)女子チームスプリント決勝 優勝の鹿屋体育大(近藤、前田) photo:Hideaki.TAKAGI女子チームスプリント決勝
1位 鹿屋体育大(近藤、前田)48秒168 予選時タイム
2位 日本体育大(古河、小島)49秒810 予選時タイム
3位 法政大(濱田、丸田)50秒045

photo&text:高木秀彰

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