2011/08/09(火) - 11:40
第7回エネコ・ツアーが、8月8日、オランダ北部のアメルスフォールトで開幕した。初日は5.7kmのプロローグ(個人タイムトライアル)。2位以下を7秒引き離す圧倒的な走りを披露したテイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)が優勝した。
初日のプロローグはアメルスフォールトの街を駆け抜ける5.7km。コースは概ねフラットで、減速を強いる鋭角コーナーやロータリーを含む。
このコースを平均スピード49.2km/hを駆け抜けたのは、元アメリカTTチャンピオンの証である星条旗を上腕部に配したフィニー。ただ一人7分の壁を破ったフィニーがステージ優勝に輝いた。
1990年生まれのフィニーは、アメリカの次世代を担うと期待されるサラブレッド。過去にツール・ド・フランスでステージ2勝した名選手デーヴィスを父に、ロサンゼルス五輪ロードレース金メダリストのコニーを母にもつ。
身長193cm・体重82kgという恵まれた体格で、2009年から2年連続でトラック世界選手権個人追い抜き優勝、昨年ロード世界選手権のU23タイムトライアルで優勝という成績を残す。パリ〜ルーベU23レースでも2度優勝している。
昨年までトレック・リブストロングU23チーム(シーズン後半はレディオシャックのスタジエール)に所属していたが、今年BMCレーシングチームでプロデビュー。しかしその話題性とは裏腹に、ここまで結果を残せずにいた。ツール・ド・ロマンディのプロローグでは0.27秒差でステージ優勝を逃している。
BMCレーシングチーム公式サイトの中でフィニーはプロ入り後初勝利の喜びを語る。「スーパーハッピーだ。今日はウォームアップの時点で脚の調子の良さに驚いていたんだ。良い走りができると思っていた。今日は単純なパワーコースだった。大好きなベルギーとオランダでのレースで活躍することができて嬉しいよ。数日後にも個人タイムトライアルがあるので、それまでこのリーダージャージを守りたいと思う」。
7秒差の2位には、総合優勝候補のエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)が、そして8秒差の3位にデーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ)が入っている。全日本チャンピオンのワンピースを着て走った別府史之は36秒遅れのステージ73位で初日を終えた。
エネコ・ツアー2011プロローグ
1位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) 6'57"
2位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +07"
3位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ) +08"
4位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、HTC・ハイロード) +09"
5位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +10"
6位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +11"
7位 ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック) +12"
8位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +15"
9位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ) +18"
10位 ロバート・ワグナー(ドイツ、レオパード・トレック)
73位 別府史之(日本、レディオシャック) +36"
個人総合成績
1位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) 6'57"
2位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +07"
3位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ) +08"
4位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、HTC・ハイロード) +09"
5位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +10"
6位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +11"
7位 ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック) +12"
8位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +15"
9位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ) +18"
10位 ロバート・ワグナー(ドイツ、レオパード・トレック)
73位 別府史之(日本、レディオシャック) +36"
ポイント賞
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
新人賞
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
text:Kei Tsuji
初日のプロローグはアメルスフォールトの街を駆け抜ける5.7km。コースは概ねフラットで、減速を強いる鋭角コーナーやロータリーを含む。
このコースを平均スピード49.2km/hを駆け抜けたのは、元アメリカTTチャンピオンの証である星条旗を上腕部に配したフィニー。ただ一人7分の壁を破ったフィニーがステージ優勝に輝いた。
1990年生まれのフィニーは、アメリカの次世代を担うと期待されるサラブレッド。過去にツール・ド・フランスでステージ2勝した名選手デーヴィスを父に、ロサンゼルス五輪ロードレース金メダリストのコニーを母にもつ。
身長193cm・体重82kgという恵まれた体格で、2009年から2年連続でトラック世界選手権個人追い抜き優勝、昨年ロード世界選手権のU23タイムトライアルで優勝という成績を残す。パリ〜ルーベU23レースでも2度優勝している。
昨年までトレック・リブストロングU23チーム(シーズン後半はレディオシャックのスタジエール)に所属していたが、今年BMCレーシングチームでプロデビュー。しかしその話題性とは裏腹に、ここまで結果を残せずにいた。ツール・ド・ロマンディのプロローグでは0.27秒差でステージ優勝を逃している。
BMCレーシングチーム公式サイトの中でフィニーはプロ入り後初勝利の喜びを語る。「スーパーハッピーだ。今日はウォームアップの時点で脚の調子の良さに驚いていたんだ。良い走りができると思っていた。今日は単純なパワーコースだった。大好きなベルギーとオランダでのレースで活躍することができて嬉しいよ。数日後にも個人タイムトライアルがあるので、それまでこのリーダージャージを守りたいと思う」。
7秒差の2位には、総合優勝候補のエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)が、そして8秒差の3位にデーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ)が入っている。全日本チャンピオンのワンピースを着て走った別府史之は36秒遅れのステージ73位で初日を終えた。
エネコ・ツアー2011プロローグ
1位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) 6'57"
2位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +07"
3位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ) +08"
4位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、HTC・ハイロード) +09"
5位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +10"
6位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +11"
7位 ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック) +12"
8位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +15"
9位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ) +18"
10位 ロバート・ワグナー(ドイツ、レオパード・トレック)
73位 別府史之(日本、レディオシャック) +36"
個人総合成績
1位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) 6'57"
2位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +07"
3位 デーヴィット・ミラー(イギリス、ガーミン・サーヴェロ) +08"
4位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、HTC・ハイロード) +09"
5位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +10"
6位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +11"
7位 ジェシー・サージェント(ニュージーランド、レディオシャック) +12"
8位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +15"
9位 ジェレイント・トーマス(イギリス、チームスカイ) +18"
10位 ロバート・ワグナー(ドイツ、レオパード・トレック)
73位 別府史之(日本、レディオシャック) +36"
ポイント賞
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
新人賞
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)
text:Kei Tsuji
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