2011/08/04(木) - 11:53
8月3日、ツール・ド・ポローニュ第4ステージが3つの1級山岳を含む176.9kmで行なわれ、40名に絞られた集団による登りスプリントでペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)が勝利。後続を3秒引き離したサガンが総合リーダーの座に就いた。
ポローニュ第4ステージはオシフィエンチムからチェシンまでの176.9km。中盤にかけてチェコとスロバキアに近い山岳地帯を通過する。標高800mクラスの1級山岳を3つ越え、最後はチェシンの石畳区間と登りを含む6.3km周回コースを3周してゴールする。スプリンターには厳しいステージだ。
山岳賞ジャージを着るバルトロミエイ・マティシアック(ポーランド、CCCポルサット)はここぞとばかりに逃げ、これにチャド・ベイヤー(アメリカ、BMCレーシングチーム)ら3名が合流。この逃げは最大7分のリードを稼ぎ出す。マティシアックは1級山岳でポイントを量産した。
やがて最後の1級山岳で逃げグループからアタックしたベイヤーが独走に持ち込む。メイン集団からはアレクサンドル・プリウスチン(モルドバ、カチューシャ)やサイモン・クラーク(オーストラリア、アスタナ)がカウンターアタックを仕掛けて先頭へ。しかしチェシンの周回コースで逃げは全て吸収。
その後もアタックが連続してかかったが、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)がペースを上げるメイン集団は全ての逃げを吸収。最後は40名ほどに絞られた精鋭集団によるスプリントに持ち込まれた。
石畳が敷かれた登りでロングスパートを仕掛けたサガン。今年隣国スロバキアのナショナルチャンピオンに輝いたサガンは抜群の加速力で後続を引き離す。ディフェンディングチャンピオンのダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)らの追撃は届かず、サガンが3秒のリードで勝利した。
シーズン9勝目を飾ったサガンは「今日のゴールは自分向きだった。調子が良かったので、僕で勝利を狙うことを今朝のミーティングで決めたんだ。ニーバリを始め、チームメイト全員に感謝したい」と語る。
中盤の山岳で脱落したマルセル・キッテルが7分28秒遅れの121位でゴールしたため、リーダージャージはサガンの手に渡った。「まだ厳しいステージが2つ残っているけど、このリーダージャージを最後まで守りたい。この勝利はブエルタに向けての良い起爆剤になるよ」。サガンは8月20日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャでグランツールデビューを飾る予定だ。
レース展開ならびに選手コメントはレース公式サイト、ストリーミング映像より。
ツール・ド・ポローニュ2011第4ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 4h21'15"
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ) +03"
3位 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)
4位 ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)
5位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
6位 マヌエル・カルドソ(ポルトガル、レディオシャック)
7位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
8位 エンリーコ・ガスパロット(イタリア、アスタナ)
9位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)
10位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM)
個人総合成績
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 13h16'35"
2位 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM) +05"
3位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM) +07"
4位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)
5位 マヌエル・カルドソ(ポルトガル、レディオシャック) +13"
6位 トマス・マルシンスキ(ポーランド、CCCポルサット)
7位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
8位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
9位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
10位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM)
ポイント賞
ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)
山岳賞
バルトロミエイ・マティシアック(ポーランド、CCCポルサット)
チーム総合成績
ヴァカンソレイユ・DCM
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
ポローニュ第4ステージはオシフィエンチムからチェシンまでの176.9km。中盤にかけてチェコとスロバキアに近い山岳地帯を通過する。標高800mクラスの1級山岳を3つ越え、最後はチェシンの石畳区間と登りを含む6.3km周回コースを3周してゴールする。スプリンターには厳しいステージだ。
山岳賞ジャージを着るバルトロミエイ・マティシアック(ポーランド、CCCポルサット)はここぞとばかりに逃げ、これにチャド・ベイヤー(アメリカ、BMCレーシングチーム)ら3名が合流。この逃げは最大7分のリードを稼ぎ出す。マティシアックは1級山岳でポイントを量産した。
やがて最後の1級山岳で逃げグループからアタックしたベイヤーが独走に持ち込む。メイン集団からはアレクサンドル・プリウスチン(モルドバ、カチューシャ)やサイモン・クラーク(オーストラリア、アスタナ)がカウンターアタックを仕掛けて先頭へ。しかしチェシンの周回コースで逃げは全て吸収。
その後もアタックが連続してかかったが、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)がペースを上げるメイン集団は全ての逃げを吸収。最後は40名ほどに絞られた精鋭集団によるスプリントに持ち込まれた。
石畳が敷かれた登りでロングスパートを仕掛けたサガン。今年隣国スロバキアのナショナルチャンピオンに輝いたサガンは抜群の加速力で後続を引き離す。ディフェンディングチャンピオンのダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)らの追撃は届かず、サガンが3秒のリードで勝利した。
シーズン9勝目を飾ったサガンは「今日のゴールは自分向きだった。調子が良かったので、僕で勝利を狙うことを今朝のミーティングで決めたんだ。ニーバリを始め、チームメイト全員に感謝したい」と語る。
中盤の山岳で脱落したマルセル・キッテルが7分28秒遅れの121位でゴールしたため、リーダージャージはサガンの手に渡った。「まだ厳しいステージが2つ残っているけど、このリーダージャージを最後まで守りたい。この勝利はブエルタに向けての良い起爆剤になるよ」。サガンは8月20日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャでグランツールデビューを飾る予定だ。
レース展開ならびに選手コメントはレース公式サイト、ストリーミング映像より。
ツール・ド・ポローニュ2011第4ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 4h21'15"
2位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ) +03"
3位 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)
4位 ポール・マルテンス(ドイツ、ラボバンク)
5位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
6位 マヌエル・カルドソ(ポルトガル、レディオシャック)
7位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
8位 エンリーコ・ガスパロット(イタリア、アスタナ)
9位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)
10位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM)
個人総合成績
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 13h16'35"
2位 マルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM) +05"
3位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM) +07"
4位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・サーヴェロ)
5位 マヌエル・カルドソ(ポルトガル、レディオシャック) +13"
6位 トマス・マルシンスキ(ポーランド、CCCポルサット)
7位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
8位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
9位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
10位 セルゲイ・ラグティン(ウズベキスタン、ヴァカンソレイユ・DCM)
ポイント賞
ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ・DCM)
山岳賞
バルトロミエイ・マティシアック(ポーランド、CCCポルサット)
チーム総合成績
ヴァカンソレイユ・DCM
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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