2011/06/20(月) - 00:14
シマノは2011-2012モデルでロードコンポーネントのセカンドグレード・アルテグラに電動変速システムDi2を追加する。ハイエンドコンポーネントのデュラエースだけでなく、アルテグラにも電動変速システムが登場することで、変速の電動化がホビーレーサーの間でも加速しそうだ。デリバリーは今秋の予定だという。
シマノ・アルテグラ(Ultegra6770)Di2セット (c)シマノ
熟成を重ね、さらなる進化をとげたDi2
シマノの電動変速システムは、すでにデュラエース7970シリーズでも実績があることはご存知のとおりだ。
アルテグラDi2は上位モデルのテクノロジーを継承しつつ、より手に入れやすい価格を実現したモデルということになる。ただし、細部まで見ていくと、ある部分では熟成が重ねられて進化しており、単なる“デュラエースDi2の廉価バージョン”とは言えないことが分かる。
デュアルコントロールレバー ST-6770 (c)シマノ
例えば、エレクトリック・ケーブルはより細くなっている。デュラエースDi2では、4芯式のケーブルを採用していたが、アルテグラDi2では2芯式としたためだ。これに伴い、コネクターも小型化され、ケーブル全体の軽量化を達成している。
もちろん、自転車に求められる優れた防水性能はそのままだ。
他にも、デュラエースDi2ではデュアルコントロールレバーや前後ディレイラーなどの単体でしかできなかった動作確認のためのセルフチェックが、変速システム全体で一括してできるようになるなど、整備性も向上している。
デュアルコントロールレバー ST-6770 (c)シマノ
シマノのロードコンポーネントに電動変速システムが登場して1年。アルテグラDi2はデュラエースDi2にさらに熟成を重ねて生まれた、「最新にして最進化形のDi2」である。最大のネックであった価格面もこなれることが予想され、本来のアルテグラとデュラエースの性能差の少なさを考えると、かなりお値打ち感が高い製品と期待できそうだ。
今秋にも登場予定のアルテグラDi2によって、電動変速はホビーレーサーの常識となるか?――。その答えは、いずれ明らかになるだろう。
RD-6770 (c)シマノ
アルテグラDi2 主な製品
●デュアルコントロールレバー ST-6770
短いストロークかつ少ない力で変速できるスイッチ変速など、デュラエース7970シリーズと同様の変速操作を実現。握りやすいブラケット形状やリーチアジャストを採用し、手の小さなライダーだけでなく、女性ライダーにもおすすめだ。
目標重量:280g(ペア)
●フロントディレイラー FD-6770
素早く正確なフロント変速を実現する。オートトリム調整機能搭載。
目標重量:160g
●リアディレイラー RD-6770
プログラミングされた位置決め機構により、スムーズかつ正確無比な変速を実現。エレクトロニック・アジャスト機能により、走行中の調整も簡単に行える。転倒時の破損を防ぐセーバー(フューズ)機能を搭載。スプロケットはロー側は23-28Tまで、トップ側は11-12Tまで対応。
目標重量:250g
アルテグラDi2バッテリー (c)シマノ
アルテグラDi2 バッテリー&ブラケット
●エレクトリック・ケーブル EW-SD50
従来の4芯式から2芯式となり、さらに細くなった、電流/信号共用のエレクトリック・ケーブル。コネクターも5.1mm径の小型のものを使っており、防水仕様。ケーブルジャンクションで取り外しが可能になるなど、配線のしやすさや整備性も向上した。内装式・外装式兼用(ケーブルジャンクションは、外装式の場合SM-JC40、内装式の場合はSM-JC41を使用)。
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熟成を重ね、さらなる進化をとげたDi2
シマノの電動変速システムは、すでにデュラエース7970シリーズでも実績があることはご存知のとおりだ。
アルテグラDi2は上位モデルのテクノロジーを継承しつつ、より手に入れやすい価格を実現したモデルということになる。ただし、細部まで見ていくと、ある部分では熟成が重ねられて進化しており、単なる“デュラエースDi2の廉価バージョン”とは言えないことが分かる。
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例えば、エレクトリック・ケーブルはより細くなっている。デュラエースDi2では、4芯式のケーブルを採用していたが、アルテグラDi2では2芯式としたためだ。これに伴い、コネクターも小型化され、ケーブル全体の軽量化を達成している。
もちろん、自転車に求められる優れた防水性能はそのままだ。
他にも、デュラエースDi2ではデュアルコントロールレバーや前後ディレイラーなどの単体でしかできなかった動作確認のためのセルフチェックが、変速システム全体で一括してできるようになるなど、整備性も向上している。
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シマノのロードコンポーネントに電動変速システムが登場して1年。アルテグラDi2はデュラエースDi2にさらに熟成を重ねて生まれた、「最新にして最進化形のDi2」である。最大のネックであった価格面もこなれることが予想され、本来のアルテグラとデュラエースの性能差の少なさを考えると、かなりお値打ち感が高い製品と期待できそうだ。
今秋にも登場予定のアルテグラDi2によって、電動変速はホビーレーサーの常識となるか?――。その答えは、いずれ明らかになるだろう。
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アルテグラDi2 主な製品
●デュアルコントロールレバー ST-6770
短いストロークかつ少ない力で変速できるスイッチ変速など、デュラエース7970シリーズと同様の変速操作を実現。握りやすいブラケット形状やリーチアジャストを採用し、手の小さなライダーだけでなく、女性ライダーにもおすすめだ。
目標重量:280g(ペア)
●フロントディレイラー FD-6770
素早く正確なフロント変速を実現する。オートトリム調整機能搭載。
目標重量:160g
●リアディレイラー RD-6770
プログラミングされた位置決め機構により、スムーズかつ正確無比な変速を実現。エレクトロニック・アジャスト機能により、走行中の調整も簡単に行える。転倒時の破損を防ぐセーバー(フューズ)機能を搭載。スプロケットはロー側は23-28Tまで、トップ側は11-12Tまで対応。
目標重量:250g
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●エレクトリック・ケーブル EW-SD50
従来の4芯式から2芯式となり、さらに細くなった、電流/信号共用のエレクトリック・ケーブル。コネクターも5.1mm径の小型のものを使っており、防水仕様。ケーブルジャンクションで取り外しが可能になるなど、配線のしやすさや整備性も向上した。内装式・外装式兼用(ケーブルジャンクションは、外装式の場合SM-JC40、内装式の場合はSM-JC41を使用)。
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