2011/06/12(日) - 12:32
ツール・ド・スイス2011が開幕し、オープニングTTとなる第1ステージは母国期待のファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)が圧勝。リーダージャージを獲得した。
ツール・ド・フランスの前哨戦と呼ぶにはあまりに格の高い9日間のツール・ド・スイスが6月11日、開幕した。ツールを狙うオールラウンダーから名だたるスプリンターまで、世界のトップ選手が第1ステージ個人TTの地、ルガーノに集結した。
7.9kmの個人タイムトライアルは起伏に富む、総合力を問われるコースプロフィール。タイトなコーナーリングもあり、テクニックも要求されるコースだ。
序盤に9分50秒の好タイムを叩き出したのは、39番スタートのティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、HTC・ハイロード)。オールラウンダーとして売り出し中の若手アメリカ人が、このタイムトライアルでも光る才能を見せる。
結局このヴァンガーデレンのタイムが、ながらく基準タイムとして君臨。中間計測でトップタイムを叩き出したアンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)も及ばず。しかし沿道のスイス人ファンも、テレビで観戦するファンも、ヴァンガーデレンの勝利を確信するにはいたらない。
この日絶対の優勝候補、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)がアルカンシェルに身を包んで登場すると、流れは一気に変わる。ナンバー2をつけて走ったスイス超特急は、周りの期待を損なうこと無く9分41秒でトップタイムを更新。ヴァンガーデレンの勝利への希望を打ち砕く。
格の違いを見せつけたカンチェラーラの走りを脅かす選手はその後現れず、カンチェラーラがツール・ド・スイスのオープニングタイムトライアル5勝目という快挙を達成。母国に華を添える世界チャンピオンの貫禄ある結果を残し、リーダージャージを獲得した。
常に何かをするのではないか、と思わせる怪童ピーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)は力走を見せ、9分58秒の区間3位に食い込む活躍を見せた。今後のステージにも期待がかかる。
昨年の総合優勝者フランク・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)は、リーダージャージを着用して第1ステージに臨んだが、41秒遅れの62位。このタイムトライアルの結果が総合成績にどう響くか。
メカトラでバイク交換を余儀なくされたアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)も、1分18秒遅れの147位と低調な滑り出しとなった。ステージ2位のヴァンガーデレン、5位のクレーデンらは総合優勝に向けて上々のスタートだと言えるだろう。
翌第2ステージは早速超級山岳が登場する。レオパード・トレックからはカンチェラーラがアシストに回る可能性も考えられる。いずれにせよ、早くも総合争いが激化するのは間違いない。
ツール・ド・スイス2011第1ステージ結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック) 9'41"
2位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、HTC・ハイロード) +9"
3位 ピーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) +17"
4位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク)
5位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +18"
6位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) +20"
7位 ピーター・ベリトス(スロバキア、HTC・ハイロード) +21"
8位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +22"
9位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)
10位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、レオパード・トレック)
総合成績
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック) 9'41"
2位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、HTC・ハイロード) +9"
3位 ピーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) +17"
4位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク)
5位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +18"
6位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) +20"
7位 ピーター・ベリトス(スロバキア、HTC・ハイロード) +21"
8位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +22"
9位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)
10位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、レオパード・トレック)
text:Yufta Omata
photo:Cor Vos
ツール・ド・フランスの前哨戦と呼ぶにはあまりに格の高い9日間のツール・ド・スイスが6月11日、開幕した。ツールを狙うオールラウンダーから名だたるスプリンターまで、世界のトップ選手が第1ステージ個人TTの地、ルガーノに集結した。
7.9kmの個人タイムトライアルは起伏に富む、総合力を問われるコースプロフィール。タイトなコーナーリングもあり、テクニックも要求されるコースだ。
序盤に9分50秒の好タイムを叩き出したのは、39番スタートのティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、HTC・ハイロード)。オールラウンダーとして売り出し中の若手アメリカ人が、このタイムトライアルでも光る才能を見せる。
結局このヴァンガーデレンのタイムが、ながらく基準タイムとして君臨。中間計測でトップタイムを叩き出したアンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック)も及ばず。しかし沿道のスイス人ファンも、テレビで観戦するファンも、ヴァンガーデレンの勝利を確信するにはいたらない。
この日絶対の優勝候補、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)がアルカンシェルに身を包んで登場すると、流れは一気に変わる。ナンバー2をつけて走ったスイス超特急は、周りの期待を損なうこと無く9分41秒でトップタイムを更新。ヴァンガーデレンの勝利への希望を打ち砕く。
格の違いを見せつけたカンチェラーラの走りを脅かす選手はその後現れず、カンチェラーラがツール・ド・スイスのオープニングタイムトライアル5勝目という快挙を達成。母国に華を添える世界チャンピオンの貫禄ある結果を残し、リーダージャージを獲得した。
常に何かをするのではないか、と思わせる怪童ピーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)は力走を見せ、9分58秒の区間3位に食い込む活躍を見せた。今後のステージにも期待がかかる。
昨年の総合優勝者フランク・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)は、リーダージャージを着用して第1ステージに臨んだが、41秒遅れの62位。このタイムトライアルの結果が総合成績にどう響くか。
メカトラでバイク交換を余儀なくされたアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)も、1分18秒遅れの147位と低調な滑り出しとなった。ステージ2位のヴァンガーデレン、5位のクレーデンらは総合優勝に向けて上々のスタートだと言えるだろう。
翌第2ステージは早速超級山岳が登場する。レオパード・トレックからはカンチェラーラがアシストに回る可能性も考えられる。いずれにせよ、早くも総合争いが激化するのは間違いない。
ツール・ド・スイス2011第1ステージ結果
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック) 9'41"
2位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、HTC・ハイロード) +9"
3位 ピーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) +17"
4位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク)
5位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +18"
6位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) +20"
7位 ピーター・ベリトス(スロバキア、HTC・ハイロード) +21"
8位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +22"
9位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)
10位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、レオパード・トレック)
総合成績
1位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック) 9'41"
2位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、HTC・ハイロード) +9"
3位 ピーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) +17"
4位 グスタフエリック・ラーション(スウェーデン、サクソバンク)
5位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +18"
6位 トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) +20"
7位 ピーター・ベリトス(スロバキア、HTC・ハイロード) +21"
8位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク) +22"
9位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)
10位 リーナス・ゲルデマン(ドイツ、レオパード・トレック)
text:Yufta Omata
photo:Cor Vos
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