2009/05/01(金) - 10:54
第63回ツール・ド・ロマンディ(UCIプロツアー)の第2ステージは、山岳で絞られた60名ほどの集団によるゴールスプリント勝負に持ち込まれ、3度の世界チャンピオン経験者オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)がライバルを蹴散らして勝利。リーダージャージはグレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)が守った。
終盤に山岳ポイントが連続して登場する161kmで行なわれた第2ステージ。ゴール25km手前で1級山岳ラ・トルネー峠、11km手前で2級山岳ラ・サーニェ峠を越えるため、ピュアスプリンターは苦戦を強いられた。
序盤から飛び出したフローラン・ブラール(フランス、コフィディス)とマチュー・スプリック(フランス、Bboxブイグテレコム)は、アスタナがコントロールするメイン集団から最大6分25秒のアドバンテージ(60km地点)。しかし1級山岳ラ・トルネー峠通過後、ラスト20km地点で集団に飲み込まれた。
この日最後の2級山岳ラ・サーニェ峠に突入したメイン集団から満を持して飛び出したのは、2006年大会総合優勝者カデル・エヴァンス(オーストラリア)とフィリップ・ジルベール(ベルギー)のサイレンス・ロットデュオ。ステージ優勝と総合優勝目指して飛び出したこの2人は、15秒のアドバンテージを得て長さ1600mの上り頂上を通過した。
後続を引き離したい先頭2人だったが、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)らの追撃によってラスト4kmで吸収されてしまう。リーダージャージを含む60名ほどの集団は、ラボバンクがアタックを封じながらハイスピードでゴールに向かった。
ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)やマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)を始めとするピュアスプリンターが10分以上後方でグルペット走行する一方で、フレイレは先頭集団に残った。
昨年マイヨヴェールを獲得したフレイレに、スプリントで対抗する選手はおらず、フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)やアッサン・バザイエフ(カザフスタン、アスタナ)を蹴散らしたフレイレが優勝。今シーズン初勝利を飾った。
1999年、2001年、2004年にロードレース世界選手権を制しているフレイレは、身長171cmと小柄で、山岳をクリアできる軽量級スプリンターとして名を馳せる。昨年ツールではその登坂力を発揮し、初のマイヨヴェール獲得を達成したが、今シーズンはツアー・オブ・カリフォルニア第4ステージで肋骨を骨折。ようやく第一線に復帰した。
「チームは集団をコントロール出来ていたし、マキュアンやカヴェンディッシュは山岳で遅れていた。この上ないほど理想的なフィニッシュだったよ」と、3度の世界チャンピオンは語っている。今年のロード世界選@スイス・メンドリシオは上りの厳しさからチャンスが少ないと思われるため、フレイレは例年以上に積極的にグランツールでの勝利を狙ってくるだろう。
総合成績ではラストがリーダージャージをキープ。有力どころは順当に先頭集団でゴールしている。翌第3ステージは高低差180mの14.8kmチームタイムトライアルだ。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはチーム公式サイトより。
ツール・ド・ロマンディ2009第2ステージ結果
1位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)4h06'56"
2位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)
3位 アッサン・バザイエフ(カザフスタン、アスタナ)
4位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)
5位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)
6位 マッテーオ・ボノ(イタリア、ランプレ)
7位 アレクサンドル・モース(スイス、 BMCレーシング)
8位 ラルスイティング・バク(デンマーク、サクソバンク)
9位 タディ・ヴァリャベッチ(スロベニア、アージェードゥーゼル)
10位 エフゲニー・ペトロフ(ロシア、カチューシャ)
個人総合成績
1位 グレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)6h19'13"
2位 リカルド・セラノ(スペイン、フジ・セルヴェット)+05"
3位 ラルスイティング・バク(デンマーク、サクソバンク)+12"
4位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)+27"
5位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)+28"
6位 サンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー)+34"
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)+35"
8位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+36"
9位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)+37"
10位 マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
スプリント賞
グレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)
山岳賞
マチュー・スプリック(フランス、Bboxブイグテレコム)
新人賞
トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)
チーム総合成績
アスタナ
終盤に山岳ポイントが連続して登場する161kmで行なわれた第2ステージ。ゴール25km手前で1級山岳ラ・トルネー峠、11km手前で2級山岳ラ・サーニェ峠を越えるため、ピュアスプリンターは苦戦を強いられた。
序盤から飛び出したフローラン・ブラール(フランス、コフィディス)とマチュー・スプリック(フランス、Bboxブイグテレコム)は、アスタナがコントロールするメイン集団から最大6分25秒のアドバンテージ(60km地点)。しかし1級山岳ラ・トルネー峠通過後、ラスト20km地点で集団に飲み込まれた。
この日最後の2級山岳ラ・サーニェ峠に突入したメイン集団から満を持して飛び出したのは、2006年大会総合優勝者カデル・エヴァンス(オーストラリア)とフィリップ・ジルベール(ベルギー)のサイレンス・ロットデュオ。ステージ優勝と総合優勝目指して飛び出したこの2人は、15秒のアドバンテージを得て長さ1600mの上り頂上を通過した。
後続を引き離したい先頭2人だったが、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)らの追撃によってラスト4kmで吸収されてしまう。リーダージャージを含む60名ほどの集団は、ラボバンクがアタックを封じながらハイスピードでゴールに向かった。
ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)やマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)を始めとするピュアスプリンターが10分以上後方でグルペット走行する一方で、フレイレは先頭集団に残った。
昨年マイヨヴェールを獲得したフレイレに、スプリントで対抗する選手はおらず、フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)やアッサン・バザイエフ(カザフスタン、アスタナ)を蹴散らしたフレイレが優勝。今シーズン初勝利を飾った。
1999年、2001年、2004年にロードレース世界選手権を制しているフレイレは、身長171cmと小柄で、山岳をクリアできる軽量級スプリンターとして名を馳せる。昨年ツールではその登坂力を発揮し、初のマイヨヴェール獲得を達成したが、今シーズンはツアー・オブ・カリフォルニア第4ステージで肋骨を骨折。ようやく第一線に復帰した。
「チームは集団をコントロール出来ていたし、マキュアンやカヴェンディッシュは山岳で遅れていた。この上ないほど理想的なフィニッシュだったよ」と、3度の世界チャンピオンは語っている。今年のロード世界選@スイス・メンドリシオは上りの厳しさからチャンスが少ないと思われるため、フレイレは例年以上に積極的にグランツールでの勝利を狙ってくるだろう。
総合成績ではラストがリーダージャージをキープ。有力どころは順当に先頭集団でゴールしている。翌第3ステージは高低差180mの14.8kmチームタイムトライアルだ。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはチーム公式サイトより。
ツール・ド・ロマンディ2009第2ステージ結果
1位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)4h06'56"
2位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)
3位 アッサン・バザイエフ(カザフスタン、アスタナ)
4位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)
5位 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン)
6位 マッテーオ・ボノ(イタリア、ランプレ)
7位 アレクサンドル・モース(スイス、 BMCレーシング)
8位 ラルスイティング・バク(デンマーク、サクソバンク)
9位 タディ・ヴァリャベッチ(スロベニア、アージェードゥーゼル)
10位 エフゲニー・ペトロフ(ロシア、カチューシャ)
個人総合成績
1位 グレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)6h19'13"
2位 リカルド・セラノ(スペイン、フジ・セルヴェット)+05"
3位 ラルスイティング・バク(デンマーク、サクソバンク)+12"
4位 フランティセク・ラボン(チェコ、チームコロンビア)+27"
5位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)+28"
6位 サンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー)+34"
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)+35"
8位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケースデパーニュ)+36"
9位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス)+37"
10位 マキシム・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
スプリント賞
グレゴリー・ラスト(スイス、アスタナ)
山岳賞
マチュー・スプリック(フランス、Bboxブイグテレコム)
新人賞
トニ・マルティン(ドイツ、チームコロンビア)
チーム総合成績
アスタナ
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