2009/04/29(水) - 07:31
雨が降る中行われた『ツール・ド・ブルターニュ』の第3ステージは、フジェール〜サン・カスト・ル・ギド間の161kmで行われ、ローラン・マンジェル(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)が独走し、後続を22秒離しゴールした。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、全選手が寒さに苦しめられ、総合順位を大きく落とした。
以下はCyclisme Japon/Chihoのレースレポート。
第3ステージは、スタートから冷たい雨が降る過酷なレースとなった。スタートして数キロで、昨日落車したグレゴール・ガズヴォダが集団から遅れてしまう。やはり肩と手に受けた打撲の影響が出たようだ。本人は補給地点まで走りたいと必死で雨の中走り粘ったが、結局リタイアとなってしまった。ここまでいい走りをしていただけに、彼のリタイアが悔やまれる。
この日もレースは序盤からアタック合戦があり、10秒ほどの逃げがいくつもできては吸収される。逃げが決まったのは40km地点を過ぎたあたりだった。
集団から3人、2人、3人と飛び出し、その後1つにまとまり、8人の逃げが形成された。きっとまた次のアタックがかかるだろうとの水谷監督の指示があり、選手たちは集団で次の攻撃の様子を見る。
水谷監督の予想通り50km地点を過ぎたあたりで、集団から4人が飛び出した。少し遅れて清水都貴も動いたが、誰もついてこず。1人で追走する形となった。前は見えるが4対1では少々不利。集団が迫ってくるのが見えたため、この集団のペースなら前に追い付くだろうと判断した清水は集団に戻った。しかし、清水が戻った後に集団は一気にペースダウン。計12人の逃げが形成されてしまった。
道はこの日も狭く、雨でさらに危険さを増した。集団は一定ペースで進み、先頭との差は3分弱まで開いた。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインの選手たちは、雨と寒さで徐々に体力を失っていく。カッパを取りに清水もチームカーへ来たが、あまりの寒さで手がかじかみ、自分では着られないほどだ。いったん止まって、西メカニックに着せてもらうほど、体は冷え切っていた。
100kmを過ぎた3つ目の山岳ポイントの上りで、先頭の選手たちはばらばらになる。集団でも選手たちはどんどん脱落して行く。
この日も最後は6.2kmを5周回る周回コースで、道は細くのアップダウンも激しい。集団には清水都貴、ミカエル・ダミアンが残るも、2周目で遅れてしまう。レースの方は逃げグループから1人の選手がアタックするも、集団に追い付かれ、ラスト周回でアタックしたローラン・マンジェル(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)が逃げきり勝利した。
清水とダミアンは、トップから8分21秒遅れてのゴールとなった。寒さで体力を消耗し、ハンガーノックに陥ってしまったのが、今回選手たちが遅れてしまった原因の一つだった。頼りの梅丹本舗リキッドをポケットに入れていたものの、雨と寒さで手がかじかんで掴めないほどの状態だったようだ。
明日は同じ失敗を起こさないように、あらゆる手段で寒さ対策を施す計画を立てている。明日からはステージ狙い。選手の調子は悪くないので、できれば天気に恵まれたいところだ。
水谷壮宏監督のコメント
ブルターニュの寒さと厳しさのダブルパンチで敗北してしまった。うちのチームは、寒さに厳しいレースに対しての力がヨーロッパのチームに比べて劣っているところがある。この3ステージを戦ってみて、ブルターニュでのレースの走りが分かった。明日以降は、作戦を大きく変えて攻めに攻めて、勝ちを狙っていく。
ツール・ド・ブルターニュ2009第3ステージ結果
1位 ローラン・マンジェル(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)3h56'12"
2位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)+22"
3位 ミシェル・クレダー(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
4位 ダヴィ コメイヌ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)
5位 アンドリュー・テナント(イギリス、ナショナルチーム)
59位 ミカエル・ダミアン(日本、フランスEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+8'21"
60位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
64位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+10'36"
88位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+17'40"
110位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+23'39"
リタイア:グレゴール・ガズヴォダ
個人総合成績
1位 ジュリアン・フシャール(フランス、コート・ダルモール・シクリスム)11h18'34"
2位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレエヴィータ・マクドナルド)+31"
3位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)+1'49"
4位 ローラン・マンジェル(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)+2'11"
5位 ダヴィ コメイヌ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)+2'21"
46位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+10'30"
61位 ミカエル・ダミアン(日本、フランスEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+16'59"
81位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+23'59"
83位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+25'03"
104位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+36'38"
以下はCyclisme Japon/Chihoのレースレポート。
第3ステージは、スタートから冷たい雨が降る過酷なレースとなった。スタートして数キロで、昨日落車したグレゴール・ガズヴォダが集団から遅れてしまう。やはり肩と手に受けた打撲の影響が出たようだ。本人は補給地点まで走りたいと必死で雨の中走り粘ったが、結局リタイアとなってしまった。ここまでいい走りをしていただけに、彼のリタイアが悔やまれる。
この日もレースは序盤からアタック合戦があり、10秒ほどの逃げがいくつもできては吸収される。逃げが決まったのは40km地点を過ぎたあたりだった。
集団から3人、2人、3人と飛び出し、その後1つにまとまり、8人の逃げが形成された。きっとまた次のアタックがかかるだろうとの水谷監督の指示があり、選手たちは集団で次の攻撃の様子を見る。
水谷監督の予想通り50km地点を過ぎたあたりで、集団から4人が飛び出した。少し遅れて清水都貴も動いたが、誰もついてこず。1人で追走する形となった。前は見えるが4対1では少々不利。集団が迫ってくるのが見えたため、この集団のペースなら前に追い付くだろうと判断した清水は集団に戻った。しかし、清水が戻った後に集団は一気にペースダウン。計12人の逃げが形成されてしまった。
道はこの日も狭く、雨でさらに危険さを増した。集団は一定ペースで進み、先頭との差は3分弱まで開いた。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインの選手たちは、雨と寒さで徐々に体力を失っていく。カッパを取りに清水もチームカーへ来たが、あまりの寒さで手がかじかみ、自分では着られないほどだ。いったん止まって、西メカニックに着せてもらうほど、体は冷え切っていた。
100kmを過ぎた3つ目の山岳ポイントの上りで、先頭の選手たちはばらばらになる。集団でも選手たちはどんどん脱落して行く。
この日も最後は6.2kmを5周回る周回コースで、道は細くのアップダウンも激しい。集団には清水都貴、ミカエル・ダミアンが残るも、2周目で遅れてしまう。レースの方は逃げグループから1人の選手がアタックするも、集団に追い付かれ、ラスト周回でアタックしたローラン・マンジェル(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)が逃げきり勝利した。
清水とダミアンは、トップから8分21秒遅れてのゴールとなった。寒さで体力を消耗し、ハンガーノックに陥ってしまったのが、今回選手たちが遅れてしまった原因の一つだった。頼りの梅丹本舗リキッドをポケットに入れていたものの、雨と寒さで手がかじかんで掴めないほどの状態だったようだ。
明日は同じ失敗を起こさないように、あらゆる手段で寒さ対策を施す計画を立てている。明日からはステージ狙い。選手の調子は悪くないので、できれば天気に恵まれたいところだ。
水谷壮宏監督のコメント
ブルターニュの寒さと厳しさのダブルパンチで敗北してしまった。うちのチームは、寒さに厳しいレースに対しての力がヨーロッパのチームに比べて劣っているところがある。この3ステージを戦ってみて、ブルターニュでのレースの走りが分かった。明日以降は、作戦を大きく変えて攻めに攻めて、勝ちを狙っていく。
ツール・ド・ブルターニュ2009第3ステージ結果
1位 ローラン・マンジェル(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)3h56'12"
2位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)+22"
3位 ミシェル・クレダー(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
4位 ダヴィ コメイヌ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)
5位 アンドリュー・テナント(イギリス、ナショナルチーム)
59位 ミカエル・ダミアン(日本、フランスEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+8'21"
60位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
64位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+10'36"
88位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+17'40"
110位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+23'39"
リタイア:グレゴール・ガズヴォダ
個人総合成績
1位 ジュリアン・フシャール(フランス、コート・ダルモール・シクリスム)11h18'34"
2位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレエヴィータ・マクドナルド)+31"
3位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ジョーカー・ビアンキ)+1'49"
4位 ローラン・マンジェル(フランス、ベソンショスール・ソジャサン)+2'11"
5位 ダヴィ コメイヌ(ベルギー、ウィエラーグループ・ベヴェレン2000)+2'21"
46位 清水都貴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+10'30"
61位 ミカエル・ダミアン(日本、フランスEQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+16'59"
81位 中島康晴(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+23'59"
83位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+25'03"
104位 増田成幸(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+36'38"