2011/04/27(水) - 19:29
山岳地帯を抜けて街に下り、集団スプリントとなったツアー・オブ・ターキー第3ステージ。ステージを制したのはマニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)。山で遅れてしまったヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)に代わり、リーダージャージも獲得した。
僅差のスプリントをマニュエル・ベレッティが制す
ツアー・オブ・ターキー第3ステージは海沿いのボドルムから内陸に入り、1級山岳と2級山岳を越えて、海沿いのマルマリスにゴールする166kmで開催された。
スタートとなったボドルムは快晴だったが山岳部に入るとしだいに曇りだしポツポツと雨を感じる。しかし、山を越えてゴールが近づくと強い日差しが戻ってきた。
決定的な逃げができたのは22km地点。アルテュール・ヴィショ(フランス、FDJ)、ヨアン・バゴ(フランス、コフィディス)、ルイスフェリップ・ラヴェルデ(コロンビア、コロンビアエスパシオン・カフェデコロンビア)、マレク・カネッキー(スロベキア、マニサスポール)、4人の逃げが決まった。
彼らは2つの山岳ポイントを先頭で越えて、残り50km地点で集団から6分のリードを奪ったが、ゴールに向かう下り、ゴールまで残り11km地点で集団に吸収される。
レースの前半、集団をコントロールしていたのはリーダージャージを着るヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン)擁するアスタナ。しかし、最後の登りでイグリンスキーが遅れると、アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)のゴールスプリントを狙うランプレ・ISDなど集団の主導権は、スプリンターチームへと移る。
残り2km地点まで下り、そこからは街中の直角カーブが連続するテクニカルなスプリント。残り300mを切って、先頭に立ったのはマニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)とロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)。写真判定のすえ、ベレッティがステージ優勝を獲得した。
ベレッティ25歳のスプリンターで昨年はジロ・デ・イタリアの第13ステージ、地元でステージ優勝を飾っているイタリア人。今季3勝目となり、ジロへ向けて好調な仕上がりを見せた。
マニュエル・ベレッティのコメント
「間違いなく、これまでツアー・オブ・ターキーで経験してきたことが生かされたステージ優勝だったと思う。今回は3回目の出場で、このステージのことをよく知っていて、かつ好きなステージなんだ。これまではうまく位置取りができなかったけど、今年は最後の登りでチームがうまく動いてくれた。
毎日、リーダージャージの持ち主が変わっている。自分は総合優勝を狙いにきたわけではないけど、ターコイズブルーのこのジャージをキープできるように走りたいと思う。もし、ジャージを失ってしまったときは、チームのために走りたいと思う」
監督が認める宮澤崇史の実力
スタート地点で「今日はお休み!」と話していた宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)。集団前方に位置していたが、今日はチームに積極的な動きは見られなかった。チームの監督ステファノ氏
は「今回チームで1番強いのは宮澤だよ!昨日は落車をしたのに、あれだけ動いてくれたんだからね」と話す。「ジロはどう?」と聞くと笑ってはぐらかされてしまったが、またこれからのステージで見せ場を作ってくれるだろう。
ツアー・オブ・ターキー第3ステージ結果
1位 マニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
2位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
3位 ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア、FDJ)
4位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
5位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・サーヴェロ)
6位 ステファン・ファンダイク(オランダ、ヴェランダズヴィレムス・アクセント)
7位 ディエゴ・ミラン(スペイン、カハルラル)
8位 ダニエーレ・カッレガリン(イタリア・タイプ1)
9位 アンドレ・グライペル(ドイツ、オメガファーマ・ロット)
10位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)
117位 宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)+1'33"
総合成績
1位 マニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) 11h21'36"
2位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)+4"
3位 ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア、FDJ)+6"
4位 ステファン・ファンダイク(オランダ、ヴェランダズヴィレムス・アクセント)+10"
5位 ディエゴ・ミラン(スペイン、カハルラル)
6位 ジュリアン・フシャール(フランス、コフィディス)
7位 リカルド・チアリーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
8位 アンディ・バイツ(スロベキア、マニサスポール)
9位 エゴイ・グラシア(スペイン、カハルラル)
10位 ダニエーレ・カッレガリン(イタリア、タイプ1)
117位 宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)+2'40"
チーム成績首位
FDJ
ポイント賞
マニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
山岳賞
ルイスフェリップ・ラヴェルデ(コロンビア、コロンビアエスパシオン・カフェデコロンビア)
photo&text:Sonoko Tanaka
僅差のスプリントをマニュエル・ベレッティが制す
ツアー・オブ・ターキー第3ステージは海沿いのボドルムから内陸に入り、1級山岳と2級山岳を越えて、海沿いのマルマリスにゴールする166kmで開催された。
スタートとなったボドルムは快晴だったが山岳部に入るとしだいに曇りだしポツポツと雨を感じる。しかし、山を越えてゴールが近づくと強い日差しが戻ってきた。
決定的な逃げができたのは22km地点。アルテュール・ヴィショ(フランス、FDJ)、ヨアン・バゴ(フランス、コフィディス)、ルイスフェリップ・ラヴェルデ(コロンビア、コロンビアエスパシオン・カフェデコロンビア)、マレク・カネッキー(スロベキア、マニサスポール)、4人の逃げが決まった。
彼らは2つの山岳ポイントを先頭で越えて、残り50km地点で集団から6分のリードを奪ったが、ゴールに向かう下り、ゴールまで残り11km地点で集団に吸収される。
レースの前半、集団をコントロールしていたのはリーダージャージを着るヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン)擁するアスタナ。しかし、最後の登りでイグリンスキーが遅れると、アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)のゴールスプリントを狙うランプレ・ISDなど集団の主導権は、スプリンターチームへと移る。
残り2km地点まで下り、そこからは街中の直角カーブが連続するテクニカルなスプリント。残り300mを切って、先頭に立ったのはマニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)とロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)。写真判定のすえ、ベレッティがステージ優勝を獲得した。
ベレッティ25歳のスプリンターで昨年はジロ・デ・イタリアの第13ステージ、地元でステージ優勝を飾っているイタリア人。今季3勝目となり、ジロへ向けて好調な仕上がりを見せた。
マニュエル・ベレッティのコメント
「間違いなく、これまでツアー・オブ・ターキーで経験してきたことが生かされたステージ優勝だったと思う。今回は3回目の出場で、このステージのことをよく知っていて、かつ好きなステージなんだ。これまではうまく位置取りができなかったけど、今年は最後の登りでチームがうまく動いてくれた。
毎日、リーダージャージの持ち主が変わっている。自分は総合優勝を狙いにきたわけではないけど、ターコイズブルーのこのジャージをキープできるように走りたいと思う。もし、ジャージを失ってしまったときは、チームのために走りたいと思う」
監督が認める宮澤崇史の実力
スタート地点で「今日はお休み!」と話していた宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)。集団前方に位置していたが、今日はチームに積極的な動きは見られなかった。チームの監督ステファノ氏
は「今回チームで1番強いのは宮澤だよ!昨日は落車をしたのに、あれだけ動いてくれたんだからね」と話す。「ジロはどう?」と聞くと笑ってはぐらかされてしまったが、またこれからのステージで見せ場を作ってくれるだろう。
ツアー・オブ・ターキー第3ステージ結果
1位 マニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
2位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
3位 ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア、FDJ)
4位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)
5位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア、ガーミン・サーヴェロ)
6位 ステファン・ファンダイク(オランダ、ヴェランダズヴィレムス・アクセント)
7位 ディエゴ・ミラン(スペイン、カハルラル)
8位 ダニエーレ・カッレガリン(イタリア・タイプ1)
9位 アンドレ・グライペル(ドイツ、オメガファーマ・ロット)
10位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)
117位 宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)+1'33"
総合成績
1位 マニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) 11h21'36"
2位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)+4"
3位 ウェズリー・サルツバーガー(オーストラリア、FDJ)+6"
4位 ステファン・ファンダイク(オランダ、ヴェランダズヴィレムス・アクセント)+10"
5位 ディエゴ・ミラン(スペイン、カハルラル)
6位 ジュリアン・フシャール(フランス、コフィディス)
7位 リカルド・チアリーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
8位 アンディ・バイツ(スロベキア、マニサスポール)
9位 エゴイ・グラシア(スペイン、カハルラル)
10位 ダニエーレ・カッレガリン(イタリア、タイプ1)
117位 宮澤崇史(ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)+2'40"
チーム成績首位
FDJ
ポイント賞
マニュエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
山岳賞
ルイスフェリップ・ラヴェルデ(コロンビア、コロンビアエスパシオン・カフェデコロンビア)
photo&text:Sonoko Tanaka
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