2011/03/23(水) - 14:54
2011年3月22日、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ(UCI2.1)第2ステージでアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)が勝利。持病の喘息の影響で低迷していたペタッキが、念願のシーズン初勝利を掴んだ。
バルセロナ北部のサンタ・コロマ・デ・ファルネルスからバニョレスまでの169.3kmで行なわれた第2ステージ。ちょうどレース中間地点の84km地点で1級山岳アンヘルス峠(登坂距離6km・平均勾配5.5%)を越える。最後はアップダウンのあるバニョレス周回コースを5周してゴールを迎える。
4km地点でメイン集団を飛び出したのはルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)、ホセアルベルト・ベニテス(スペイン、アンダルシア・カハグラナダ)、ダビ・デラクルス(スペイン、カハルーラル)、マレック・ルトキェビッチ(ポーランド、CCCポルサット)。
17km地点で6分まで広がったタイム差は、リーダージャージ擁するHTC・ハイロードのコントロールによって抑え込まれる。やがてレース後半に入ると、集団スプリントに持ち込みたいランプレ・ISDが集団コントロールに合流。この日最大の難所1級山岳アンヘルス峠を、メイン集団は3分20秒遅れで通過した。
モビスターが集団牽引に加わるとタイム差の縮小は加速し、ラスト27km地点で逃げは吸収。アレクサンドル・プリウスチン(モルドバ、カチューシャ)とジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レオパード・トレック)のアタックも封じ込められ、集団は一つのまま最終周回へ。
ラスト2kmを切るとチームスカイが先頭に立ったが、ランプレ・ISDが主導権を奪い返す。最後はエーススプリンターたちによる力勝負に持ち込まれ、上り基調のスプリントでペタッキがホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)を打破。両手を広げてゴールした。
レース後、ペタッキは「昨日は(スムクリスの逃げ切りで)ステージ優勝を逃したので、今日は何としても落としたくなかった。ピエトロポッリとロースリのリードアウトで良いスプリントに持ち込めたんだ。ロハスは強敵だったけど、数センチ差で先着した」とコメント。
ペタッキはこれが今シーズン1勝目。持病の喘息によりここまで成績を残せずにいたが、本人は落ち着いて自分のレースに専念する。「勝利数が少ないのは問題じゃない。コンディションが上がらないのは、健康上の問題が原因であると認識している」。
総合順位は動かず、ガティス・スムクリス(ラトビア、HTC・ハイロード)がリーダージャージを守った。ほとんどの有力選手は、1分32秒遅れのデニス・メンショフ(ロシア、ジェオックス・TMC)を除いてメイン集団内でゴールしている。
いよいよ翌日から本格的な山岳が始まる。第3ステージは頂上ゴールが設定された難関山岳コースだ。途中1級山岳クーベ峠、1級山岳コリャーダ・デ・トセス、1級山岳コメーリャ峠が登場し、最後はアンドラに位置する超級山岳バルノルド(登坂距離8.2km・平均勾配6.5%)を駆け上がってゴールする。コンタドールやバッソ、エヴァンス、スカルポーニらの山岳バトルに注目だ。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはランプレ・ISD公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2011第2ステージ
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) 4h11'08"
2位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
3位 マヌエル・カルドソ(ポルトガル、レディオシャック)
4位 ニコラ・エデ(フランス、コフィディス)
5位 アイトール・ガルドス(スペイン、エウスカルテル)
6位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レオパード・トレック)
7位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・サーヴェロ)
8位 トーマス・ピーターソン(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)
9位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
10位 カルロス・バレード(スペイン、ラボバンク)
個人総合成績
1位 ガティス・スムクリス(ラトビア、HTC・ハイロード) 8h19'56"
2位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) +28"
3位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
4位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
5位 トーマス・ピーターソン(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)
6位 カルロス・バレード(スペイン、ラボバンク)
7位 ダリオ・カタルド(イタリア、クイックステップ)
8位 イェーレ・ファネンデルト(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
9位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)
10位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)
山岳賞
フリアン・サンチェス(スペイン、カハルーラル)
チーム総合成績
HTC・ハイロード
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
バルセロナ北部のサンタ・コロマ・デ・ファルネルスからバニョレスまでの169.3kmで行なわれた第2ステージ。ちょうどレース中間地点の84km地点で1級山岳アンヘルス峠(登坂距離6km・平均勾配5.5%)を越える。最後はアップダウンのあるバニョレス周回コースを5周してゴールを迎える。
4km地点でメイン集団を飛び出したのはルーベン・ペレス(スペイン、エウスカルテル)、ホセアルベルト・ベニテス(スペイン、アンダルシア・カハグラナダ)、ダビ・デラクルス(スペイン、カハルーラル)、マレック・ルトキェビッチ(ポーランド、CCCポルサット)。
17km地点で6分まで広がったタイム差は、リーダージャージ擁するHTC・ハイロードのコントロールによって抑え込まれる。やがてレース後半に入ると、集団スプリントに持ち込みたいランプレ・ISDが集団コントロールに合流。この日最大の難所1級山岳アンヘルス峠を、メイン集団は3分20秒遅れで通過した。
モビスターが集団牽引に加わるとタイム差の縮小は加速し、ラスト27km地点で逃げは吸収。アレクサンドル・プリウスチン(モルドバ、カチューシャ)とジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レオパード・トレック)のアタックも封じ込められ、集団は一つのまま最終周回へ。
ラスト2kmを切るとチームスカイが先頭に立ったが、ランプレ・ISDが主導権を奪い返す。最後はエーススプリンターたちによる力勝負に持ち込まれ、上り基調のスプリントでペタッキがホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)を打破。両手を広げてゴールした。
レース後、ペタッキは「昨日は(スムクリスの逃げ切りで)ステージ優勝を逃したので、今日は何としても落としたくなかった。ピエトロポッリとロースリのリードアウトで良いスプリントに持ち込めたんだ。ロハスは強敵だったけど、数センチ差で先着した」とコメント。
ペタッキはこれが今シーズン1勝目。持病の喘息によりここまで成績を残せずにいたが、本人は落ち着いて自分のレースに専念する。「勝利数が少ないのは問題じゃない。コンディションが上がらないのは、健康上の問題が原因であると認識している」。
総合順位は動かず、ガティス・スムクリス(ラトビア、HTC・ハイロード)がリーダージャージを守った。ほとんどの有力選手は、1分32秒遅れのデニス・メンショフ(ロシア、ジェオックス・TMC)を除いてメイン集団内でゴールしている。
いよいよ翌日から本格的な山岳が始まる。第3ステージは頂上ゴールが設定された難関山岳コースだ。途中1級山岳クーベ峠、1級山岳コリャーダ・デ・トセス、1級山岳コメーリャ峠が登場し、最後はアンドラに位置する超級山岳バルノルド(登坂距離8.2km・平均勾配6.5%)を駆け上がってゴールする。コンタドールやバッソ、エヴァンス、スカルポーニらの山岳バトルに注目だ。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはランプレ・ISD公式サイトより。
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2011第2ステージ
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) 4h11'08"
2位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
3位 マヌエル・カルドソ(ポルトガル、レディオシャック)
4位 ニコラ・エデ(フランス、コフィディス)
5位 アイトール・ガルドス(スペイン、エウスカルテル)
6位 ジャコモ・ニッツォロ(イタリア、レオパード・トレック)
7位 ミシェル・クレダー(オランダ、ガーミン・サーヴェロ)
8位 トーマス・ピーターソン(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)
9位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタン、アスタナ)
10位 カルロス・バレード(スペイン、ラボバンク)
個人総合成績
1位 ガティス・スムクリス(ラトビア、HTC・ハイロード) 8h19'56"
2位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) +28"
3位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)
4位 ヤン・バケランツ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
5位 トーマス・ピーターソン(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)
6位 カルロス・バレード(スペイン、ラボバンク)
7位 ダリオ・カタルド(イタリア、クイックステップ)
8位 イェーレ・ファネンデルト(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
9位 アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)
10位 バウク・モレマ(オランダ、ラボバンク)
山岳賞
フリアン・サンチェス(スペイン、カハルーラル)
チーム総合成績
HTC・ハイロード
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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