2011/02/18(金) - 11:55
2011年2月17日に開催されたヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.1)第2ステージ。上り基調のゴールスプリントで早めに仕掛けたジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード)がプロ初勝利。U23ロード世界選手権で勝利したマイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)へのリベンジを達成した。
第2ステージはアルガルヴェ地方南部のラゴアからラゴスまでの186.5km。今大会最長コースの前半には標高500mクラスのカテゴリー山岳が3つ詰め込まれている。後半は比較的平坦なコースが続き、最後は緩い登りを経てラゴスにゴールする。
レースが動いたのは最初のカテゴリー山岳(31km地点)を越えてから。寒空の下、レミ・ディグレゴリオ(フランス、アスタナ)、ステフェン・クルイスウィック(オランダ、ラボバンク)、トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)、ヨハン・コーネン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)の4名が飛び出した。
ツアー・ダウンアンダーでも果敢に逃げ、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)が逃げ切りを果たした第4ステージで惜しくも2位に入ったデヘントは、この日設定された2つのスプリントポイントを先頭通過。スプリントジャージ獲得を果たしている。
逃げグループは最大4分のリードを得たが、オメガファーマ・ロットがコントロールするメイン集団によってゴール60km手前で吸収されてしまう。早期の逃げ吸収は更なるアタックを誘発し、オレグ・チュジダ(ウクライナ、カハルーラル)が単独で2分20秒のリードを築く。しかしスプリンターチーム率いるメイン集団にラスト9km地点で吸収された。
集団はハイスピードを維持したままラゴスのゴール地点に突入。上り基調のゴール前で早めに仕掛けたデゲンコルブが、マシューズとタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)を振り切ってゴールした。
デゲンコルブは今年HTC・ハイロードでプロデビューした22歳。ドイツ期待の若手スプリンターであり、昨年ロード世界選手権U23ロードレースで2位に入っている。その時優勝し、現在ラボバンクで走るマシューズをスプリントで下すことに成功。リベンジを達成した。
「マヨルカで何度が勝負に絡めていたけど、今こうしてプロ初勝利を飾ることができて信じられない気分だ。まずはチームメイトに感謝したい。彼らのおかげでアップダウンコースで力をセーブできたし、ゴール前では素晴らしいリードアウトを見せてくれた。最後はファラーや他の有力スプリンターをマーク。ラスト200mでロータリーがあったので、その前にアタックして、後続との差を広げた。最後はひたすらスプリント。後ろを振り返らなかった。」
チャレンジ・マヨルカでステージ2勝を飾ったファラーは2位に。デゲンコルブにとって、調子の良さを見せていたファラーを下した意味は大きい。「これからもコンディションを上げ続けて、ヘットフォルクのようなクラシックレースでチームのために働きたい。クラシックレースを楽しみにしているんだ。」デゲンコルブは更なる活躍を誓うとともに、今シーズンの目標を語った。
リーダージャージを着るジルベールはステージ6位でフィニッシュ。優勝したデゲンコルブと4秒差で総合首位を守っている。注目のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)は集団前方の13位でレースを終えた。
レース展開はレース公式情報配信サイトjornalciclismo.com、選手コメントはHTC・ハイロード公式サイトより。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2011第2ステージ結果
1位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード) 4h57'56"
2位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)
3位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
4位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク・サンガード) +01"
5位 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル)
6位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
7位 フィリペドゥアルテ・ソウザカルドソ(ポルトガル、バルボット・エファペル)
8位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
9位 ゲラルド・チオレック(ドイツ、クイックステップ)
10位 ディミトリ・フォフォノフ(フランス、アスタナ)
個人総合成績
1位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) 9h34'23"
2位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード) +04"
3位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) +08"
4位 ゲラルド・チオレック(ドイツ、クイックステップ) +09"
5位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク) +10"
6位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク・サンガード) +15"
7位 フィリペドゥアルテ・ソウザカルドソ(ポルトガル、バルボット・エファペル)
8位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
9位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
10位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、ラボバンク)
ポイント賞
フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
スプリント賞
トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)
山岳賞
リカルド・メストレ(ポルトガル、タヴィラ)
チーム総合成績
HTC・ハイロード
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
第2ステージはアルガルヴェ地方南部のラゴアからラゴスまでの186.5km。今大会最長コースの前半には標高500mクラスのカテゴリー山岳が3つ詰め込まれている。後半は比較的平坦なコースが続き、最後は緩い登りを経てラゴスにゴールする。
レースが動いたのは最初のカテゴリー山岳(31km地点)を越えてから。寒空の下、レミ・ディグレゴリオ(フランス、アスタナ)、ステフェン・クルイスウィック(オランダ、ラボバンク)、トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)、ヨハン・コーネン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)の4名が飛び出した。
ツアー・ダウンアンダーでも果敢に逃げ、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)が逃げ切りを果たした第4ステージで惜しくも2位に入ったデヘントは、この日設定された2つのスプリントポイントを先頭通過。スプリントジャージ獲得を果たしている。
逃げグループは最大4分のリードを得たが、オメガファーマ・ロットがコントロールするメイン集団によってゴール60km手前で吸収されてしまう。早期の逃げ吸収は更なるアタックを誘発し、オレグ・チュジダ(ウクライナ、カハルーラル)が単独で2分20秒のリードを築く。しかしスプリンターチーム率いるメイン集団にラスト9km地点で吸収された。
集団はハイスピードを維持したままラゴスのゴール地点に突入。上り基調のゴール前で早めに仕掛けたデゲンコルブが、マシューズとタイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)を振り切ってゴールした。
デゲンコルブは今年HTC・ハイロードでプロデビューした22歳。ドイツ期待の若手スプリンターであり、昨年ロード世界選手権U23ロードレースで2位に入っている。その時優勝し、現在ラボバンクで走るマシューズをスプリントで下すことに成功。リベンジを達成した。
「マヨルカで何度が勝負に絡めていたけど、今こうしてプロ初勝利を飾ることができて信じられない気分だ。まずはチームメイトに感謝したい。彼らのおかげでアップダウンコースで力をセーブできたし、ゴール前では素晴らしいリードアウトを見せてくれた。最後はファラーや他の有力スプリンターをマーク。ラスト200mでロータリーがあったので、その前にアタックして、後続との差を広げた。最後はひたすらスプリント。後ろを振り返らなかった。」
チャレンジ・マヨルカでステージ2勝を飾ったファラーは2位に。デゲンコルブにとって、調子の良さを見せていたファラーを下した意味は大きい。「これからもコンディションを上げ続けて、ヘットフォルクのようなクラシックレースでチームのために働きたい。クラシックレースを楽しみにしているんだ。」デゲンコルブは更なる活躍を誓うとともに、今シーズンの目標を語った。
リーダージャージを着るジルベールはステージ6位でフィニッシュ。優勝したデゲンコルブと4秒差で総合首位を守っている。注目のアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)は集団前方の13位でレースを終えた。
レース展開はレース公式情報配信サイトjornalciclismo.com、選手コメントはHTC・ハイロード公式サイトより。
ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2011第2ステージ結果
1位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード) 4h57'56"
2位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ)
3位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
4位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク・サンガード) +01"
5位 セバスティアン・イノー(フランス、アージェードゥーゼル)
6位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
7位 フィリペドゥアルテ・ソウザカルドソ(ポルトガル、バルボット・エファペル)
8位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
9位 ゲラルド・チオレック(ドイツ、クイックステップ)
10位 ディミトリ・フォフォノフ(フランス、アスタナ)
個人総合成績
1位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット) 9h34'23"
2位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード) +04"
3位 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・サーヴェロ) +08"
4位 ゲラルド・チオレック(ドイツ、クイックステップ) +09"
5位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク) +10"
6位 バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク・サンガード) +15"
7位 フィリペドゥアルテ・ソウザカルドソ(ポルトガル、バルボット・エファペル)
8位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
9位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
10位 セバスティアン・ラングヴェルト(オランダ、ラボバンク)
ポイント賞
フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
スプリント賞
トーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)
山岳賞
リカルド・メストレ(ポルトガル、タヴィラ)
チーム総合成績
HTC・ハイロード
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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