2009/04/20(月) - 20:23
アムステルゴールドレースでは序盤から6人のグループを形成し、逃げた新城幸也(Bboxブイグテレコム)。シーズン序盤からあらゆるレースで逃げる積極的な走りを展開するユキヤに、レース翌日に電話インタビューした。
新城幸也(Bboxブイグテレコム) -もしもし、もうフランスに戻っているんですか?
はい。昨日の深夜2時に帰って着ました。レース後すぐにTGVに乗って。
-昨日は日本のファンが燃えましたよ! 素晴らしい走りでしたね。
ありがとうございます。
-逃げているときはどんな気持ちでしたか?
いつもと一緒でしたよっ。変わらず、「遠くまで逃げよう」とか...。タイム差を気にしながら、せっかくテレビ放送されていましたもんねっ(笑)。
-TVカメラの向こうに日本のファンは意識しました?
-でもテレビカメラって後ろにつくことが多くなかったですか? 前から撮ってくれれば、手でも振れましたが(笑)。なので、意識というか、映っているのかどうかが、気になっていました(笑)。
-余談ですが、日本では浅田監督(エキップ・アサダ)がいろんな人に電話していたそうです。「TV観てるかー、ユキヤが逃げてるぞ~」と(笑)。
みたいですねっ(笑)。他数人からそいう連絡を貰いました(笑)
-逃げたのはなぜ、どういうきっかけで? チームオーダーがあった?
もちろん、逃げに誰か乗せることはオーダーでした。自分の逃げが決まる前、決まりそう逃げが出来て、それが捕まった。カウンターだったんです。スキル・シマノが1人先行して、そこに1人で追いついて。そうしたら、後ろから3人追いついてきて、決まりました。
-逃げ出してからは最後まで行こうと? 何か作戦があった?
特別な作戦は無かったです(苦笑)。最後までと言うよりは、先頭に居る事がチームに有利に働く展開になってくれればと思っていました。
-逃げてるメンバーはうまく意思統一ができていた?
まぁまぁです(苦笑)。4人が良く回っていました。
-コイツ(怒)とか思うことなんかは、なかったですか? 逆にこの選手となら一緒に行ける、とか。
もちろんありますよっ(笑)。それも含めてレースですからねっ。
-たとえばテルプストラ(ミルラム)は無理に一人で行こうとしたけど、どんな様子だったのかな、と思いました。
するどいですねっ(笑)。彼は狙っている感じでしたよ。ず~っと。
-カウベルグをトップ通過するとき、「アラシロ!」とアナウンスが叫びましたね。
それって、ゴール地点でですか?
-そう。聞こえなかった?
2回目は先頭通過したからですかね?
-それです。どんな感じがしましたか?
自分にも聞こえていました。どんな感じ...難しいですね。大歓声がヤバイです(笑)。とくに残り700mはもう、手が付けられないぐらい...。ビールの臭いも強くて、ほとんど酔っ払いの集まりになっていますねっ(笑)。
コース上も人が本当に大勢いました。周回コースなので、みんなクルマと自転車で追いかけて、いろんなところで応援していますね。ずっと人垣が絶えなかったです。
-メジャークラシックを体感しましたね?
そうですね。バスクも熱かったけど、クラシックも熱いですねっ!
-逃げが吸収されてから約50kmほど。長いから完走は難しいんじゃないかと思ってましたが、無事最後まで走りましたね。
吸収されてからも、集団でしばらく走っていました。集団から切れたのは残り25kmぐらいです。なのでゴールできました。
-アムステルはコースも複雑で、経験が必要といわれています。少なくとも3回走らないと勝負には絡めないといわれてます。走ってみてどうでしたか?
おっしゃる通りですねっ! コーナーが多いし、落車も多かったみたいですし、でも、3回かどうかは...。
-おっ、強気ですね。来年は?
また、出たいですねっ。好きなコースです。問題は集団の中でどれだけ脚を使わないで居られるか! ですねっ。要所要所でしっかり集団の前にいれれば。って、それが難しいんですけどね。
-今回のこの走りで、他の選手や監督に何か言われたことなどはありますか?
特には無いですね。「いい走りだった」ぐらいですね。
-ここまでのレース、積極的に逃げまくってますね。昨年に比べて周りのレベルが上がったわけですが、怖気づくことはないですか?
逆に「やってやる」感があります(笑)。
-かなりのアピールになっていると思います。もしかして、「ツールメンバーに何が何でも入ってやる」ということを考えてますか?ズバリ訊きますが。
もちろん! ズバリです!!
-やっぱり(笑)。
ブイグはフランスチームですが、このチームは結果さえ残せば走らせてもらえるんじゃないかと思います。
-可能性はありそうですか? それとも監督陣からはすでに何かを言われてるとか?
まだまだです。みんなジロのことで今は頭が一杯です。ジロが終わってからですね。
-今後のレーススケジュールは?
5月3日がトロフェ・デ・グランプール(フランス)。これにはエキップ・アサダ(EQA-梅丹本舗-グラファイトデザイン)も参戦するらしいですよ。楽しみです。
そして5月5~10日がキャトルジュール・ド・ダンケルク(ダンケルク4日間レース/フランス)です。
-次にピークをもっていくのはどのレース、もしくは時期ですか?
ツール・ド・スイス等に選ばれるように、6月です。5月もしっかり結果を残さないといけないので、5、6月とだんだん調子を上げていきます。そして、7月でMAXに!
これからの2ヶ月間は自分にとって大事な時期ですね。
-期待しています!
ありがとうございます。ツールには日本人の誰かが出れたらいいですね!
interview:綾野 真
※ このインタビューの後、急遽新城のフレーシュ・ワロンヌ2009への参戦が決まった(4月20日)。土井雪広&別府史之(日本、スキル・シマノ)の参戦も決まり、日本人3選手が勢ぞろいすることになった。
![新城幸也(Bboxブイグテレコム)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/04/09/foto138.jpg)
はい。昨日の深夜2時に帰って着ました。レース後すぐにTGVに乗って。
-昨日は日本のファンが燃えましたよ! 素晴らしい走りでしたね。
ありがとうございます。
-逃げているときはどんな気持ちでしたか?
いつもと一緒でしたよっ。変わらず、「遠くまで逃げよう」とか...。タイム差を気にしながら、せっかくテレビ放送されていましたもんねっ(笑)。
-TVカメラの向こうに日本のファンは意識しました?
-でもテレビカメラって後ろにつくことが多くなかったですか? 前から撮ってくれれば、手でも振れましたが(笑)。なので、意識というか、映っているのかどうかが、気になっていました(笑)。
-余談ですが、日本では浅田監督(エキップ・アサダ)がいろんな人に電話していたそうです。「TV観てるかー、ユキヤが逃げてるぞ~」と(笑)。
みたいですねっ(笑)。他数人からそいう連絡を貰いました(笑)
-逃げたのはなぜ、どういうきっかけで? チームオーダーがあった?
もちろん、逃げに誰か乗せることはオーダーでした。自分の逃げが決まる前、決まりそう逃げが出来て、それが捕まった。カウンターだったんです。スキル・シマノが1人先行して、そこに1人で追いついて。そうしたら、後ろから3人追いついてきて、決まりました。
-逃げ出してからは最後まで行こうと? 何か作戦があった?
特別な作戦は無かったです(苦笑)。最後までと言うよりは、先頭に居る事がチームに有利に働く展開になってくれればと思っていました。
-逃げてるメンバーはうまく意思統一ができていた?
まぁまぁです(苦笑)。4人が良く回っていました。
-コイツ(怒)とか思うことなんかは、なかったですか? 逆にこの選手となら一緒に行ける、とか。
もちろんありますよっ(笑)。それも含めてレースですからねっ。
-たとえばテルプストラ(ミルラム)は無理に一人で行こうとしたけど、どんな様子だったのかな、と思いました。
するどいですねっ(笑)。彼は狙っている感じでしたよ。ず~っと。
-カウベルグをトップ通過するとき、「アラシロ!」とアナウンスが叫びましたね。
それって、ゴール地点でですか?
-そう。聞こえなかった?
2回目は先頭通過したからですかね?
-それです。どんな感じがしましたか?
自分にも聞こえていました。どんな感じ...難しいですね。大歓声がヤバイです(笑)。とくに残り700mはもう、手が付けられないぐらい...。ビールの臭いも強くて、ほとんど酔っ払いの集まりになっていますねっ(笑)。
コース上も人が本当に大勢いました。周回コースなので、みんなクルマと自転車で追いかけて、いろんなところで応援していますね。ずっと人垣が絶えなかったです。
-メジャークラシックを体感しましたね?
そうですね。バスクも熱かったけど、クラシックも熱いですねっ!
-逃げが吸収されてから約50kmほど。長いから完走は難しいんじゃないかと思ってましたが、無事最後まで走りましたね。
吸収されてからも、集団でしばらく走っていました。集団から切れたのは残り25kmぐらいです。なのでゴールできました。
-アムステルはコースも複雑で、経験が必要といわれています。少なくとも3回走らないと勝負には絡めないといわれてます。走ってみてどうでしたか?
おっしゃる通りですねっ! コーナーが多いし、落車も多かったみたいですし、でも、3回かどうかは...。
-おっ、強気ですね。来年は?
また、出たいですねっ。好きなコースです。問題は集団の中でどれだけ脚を使わないで居られるか! ですねっ。要所要所でしっかり集団の前にいれれば。って、それが難しいんですけどね。
-今回のこの走りで、他の選手や監督に何か言われたことなどはありますか?
特には無いですね。「いい走りだった」ぐらいですね。
-ここまでのレース、積極的に逃げまくってますね。昨年に比べて周りのレベルが上がったわけですが、怖気づくことはないですか?
逆に「やってやる」感があります(笑)。
-かなりのアピールになっていると思います。もしかして、「ツールメンバーに何が何でも入ってやる」ということを考えてますか?ズバリ訊きますが。
もちろん! ズバリです!!
-やっぱり(笑)。
ブイグはフランスチームですが、このチームは結果さえ残せば走らせてもらえるんじゃないかと思います。
-可能性はありそうですか? それとも監督陣からはすでに何かを言われてるとか?
まだまだです。みんなジロのことで今は頭が一杯です。ジロが終わってからですね。
-今後のレーススケジュールは?
5月3日がトロフェ・デ・グランプール(フランス)。これにはエキップ・アサダ(EQA-梅丹本舗-グラファイトデザイン)も参戦するらしいですよ。楽しみです。
そして5月5~10日がキャトルジュール・ド・ダンケルク(ダンケルク4日間レース/フランス)です。
-次にピークをもっていくのはどのレース、もしくは時期ですか?
ツール・ド・スイス等に選ばれるように、6月です。5月もしっかり結果を残さないといけないので、5、6月とだんだん調子を上げていきます。そして、7月でMAXに!
これからの2ヶ月間は自分にとって大事な時期ですね。
-期待しています!
ありがとうございます。ツールには日本人の誰かが出れたらいいですね!
interview:綾野 真
※ このインタビューの後、急遽新城のフレーシュ・ワロンヌ2009への参戦が決まった(4月20日)。土井雪広&別府史之(日本、スキル・シマノ)の参戦も決まり、日本人3選手が勢ぞろいすることになった。
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