2011/01/23(日) - 00:07
ツール・ド・ランカウイ2010では第4ステージで西谷泰治がステージ優勝を挙げる快挙を成し遂げた愛三工業レーシングが、再びランカウイに出場する。アジアを舞台に活動するチームにとって最大の目標とも言えるこのランカウイで、そどう走るのか。別府匠新監督に話を聞いた。
--愛三工業というチームにとって、ツール・ド・ランカウイというレースはどんな意味のレースでしょうか?
僕らがまわっているUCIアジアツアーの中で、今回のようなカテゴリ超級(HC)のレースには、ヨーロッパから来た有名なトップチームが勝ちを狙って来ます。そんなチームと順当な戦いをしたい。いわば、“アジアなのにヨーロッパのレースができる”貴重な機会で、そんな舞台で走ることができる、大事なレースなのです。
愛三工業レーシングには、クライマーもスプリンターも、まんべんなくいろいろなタイプの選手がいます。個性を生かして、うまくリーディンググループの逃げに乗っていきたい。うまく個性を使ってスプリント賞や山岳賞を狙っていきたいです。
--今年のツール・ド・ランカウイの、チームとしての目標は。
1勝・2勝とは言わず、ステージ優勝は何勝でも狙っていきたいですね。総合順位では、山で遅れない気持ちを持って「10位以内」が目標です。
--今年のコースで興味深いステージは。
チームとしては「全部」(笑)なのですが、まず前半の平坦のステージです。昨年に西谷が1勝しているので、ここでのステージ優勝のチャンスはあると思っています。盛、福田、品川とスピードのある選手がいるので、しっかり隊列を組んでいきたい。
山は綾部、鈴木が登れるので、どこで勝負できるかですね。12月に2週間の沖縄、1月10日から今までランカウイで、と、このレースを見据えてしっかり合宿をし、トレーニングも積んできました。トップチームとのレベルの差はあって厳しいけれど、チャレンジャーとして、いい意味で期待を裏切っていければ、と思います。
--「愛三工業はUCIコンチネンタルチームとしてUCIアジアツアーを主戦場とし、アジアツアーでのトップを目指す」とアピールされていますが、その「アジアから世界へ」の思いをお聞かせください。
まず、自動車部品を製造する会社としての愛三工業株式会社は、中国やインドネシアに工場があり、アジアは自動車業界では重要な場所です。そこで活躍することで愛三工業の名前をアジアのマーケットにアピールできます。
そして、僕らが2006年にコンチネンタル登録をしてから、率直に言うと現時点でヨーロッパに行けないという理由もあるんですけれど、ツール・ド・ランカウイのようなアジアの超級(HC)のレースがとても大事になってきます。
アジア代表としてヨーロッパのレースに出ていきたい。
愛三というチームが力をつけて日本のレースで勝てるようになってきた。そしてアジアで超級(HC)のレースで勝てるようになったら、ヨーロッパに出ていきたい。そんな思いです。そこに定住して戦うというより、チャレンジしていくというイメージです。
--昨年までの選手としての立場から、今回は監督としての立場で臨まれるわけですが。
活動としては変わったことはないのですが、視点は今までと逆になります。「選手に頼られているんだなあ、しっかりしないと」と感じます。
選手とミーティングを重ねたり、意志の疎通をはかるように意見を聞いたり、気持ちを伝えていくように努力しています。選手は、フラストレーションをためて走るのと、自分が納得して走るのでは結果は全然違いますから。
今回はベテランのスタッフも田中光輝前監督も来ていますので、自分としてはみんなの力を借りて監督としての第一歩を踏み出したい。ツール・ド・ランカウイは、日数が長くレベルも高いので、ここでしっかり務められたら、今後自信を持って安心してやっていけると思います。
--チームにとっても監督にとっても、新しい一歩となる大事なレースになりそうですね。どうもありがとうございました。
ありがとうございます。がんばります。期待していてください。
愛三工業レーシングの布陣
綾部勇成
西谷泰治
盛 一大
品川真寛
鈴木謙一
福田真平
監督 別府 匠
メカニック 中島康仁
マッサー 赤星太朗
アシスタント 渡会菜々
総監督 田中光輝
※愛三工業レーシングではツール・ド・ランカウイ特設サイトで大会期間中のチームの活躍を詳しくレポートする。下記のリンクを毎日チェックして欲しい。
photo&text:Yuko.SATO
--愛三工業というチームにとって、ツール・ド・ランカウイというレースはどんな意味のレースでしょうか?
僕らがまわっているUCIアジアツアーの中で、今回のようなカテゴリ超級(HC)のレースには、ヨーロッパから来た有名なトップチームが勝ちを狙って来ます。そんなチームと順当な戦いをしたい。いわば、“アジアなのにヨーロッパのレースができる”貴重な機会で、そんな舞台で走ることができる、大事なレースなのです。
愛三工業レーシングには、クライマーもスプリンターも、まんべんなくいろいろなタイプの選手がいます。個性を生かして、うまくリーディンググループの逃げに乗っていきたい。うまく個性を使ってスプリント賞や山岳賞を狙っていきたいです。
--今年のツール・ド・ランカウイの、チームとしての目標は。
1勝・2勝とは言わず、ステージ優勝は何勝でも狙っていきたいですね。総合順位では、山で遅れない気持ちを持って「10位以内」が目標です。
--今年のコースで興味深いステージは。
チームとしては「全部」(笑)なのですが、まず前半の平坦のステージです。昨年に西谷が1勝しているので、ここでのステージ優勝のチャンスはあると思っています。盛、福田、品川とスピードのある選手がいるので、しっかり隊列を組んでいきたい。
山は綾部、鈴木が登れるので、どこで勝負できるかですね。12月に2週間の沖縄、1月10日から今までランカウイで、と、このレースを見据えてしっかり合宿をし、トレーニングも積んできました。トップチームとのレベルの差はあって厳しいけれど、チャレンジャーとして、いい意味で期待を裏切っていければ、と思います。
--「愛三工業はUCIコンチネンタルチームとしてUCIアジアツアーを主戦場とし、アジアツアーでのトップを目指す」とアピールされていますが、その「アジアから世界へ」の思いをお聞かせください。
まず、自動車部品を製造する会社としての愛三工業株式会社は、中国やインドネシアに工場があり、アジアは自動車業界では重要な場所です。そこで活躍することで愛三工業の名前をアジアのマーケットにアピールできます。
そして、僕らが2006年にコンチネンタル登録をしてから、率直に言うと現時点でヨーロッパに行けないという理由もあるんですけれど、ツール・ド・ランカウイのようなアジアの超級(HC)のレースがとても大事になってきます。
アジア代表としてヨーロッパのレースに出ていきたい。
愛三というチームが力をつけて日本のレースで勝てるようになってきた。そしてアジアで超級(HC)のレースで勝てるようになったら、ヨーロッパに出ていきたい。そんな思いです。そこに定住して戦うというより、チャレンジしていくというイメージです。
--昨年までの選手としての立場から、今回は監督としての立場で臨まれるわけですが。
活動としては変わったことはないのですが、視点は今までと逆になります。「選手に頼られているんだなあ、しっかりしないと」と感じます。
選手とミーティングを重ねたり、意志の疎通をはかるように意見を聞いたり、気持ちを伝えていくように努力しています。選手は、フラストレーションをためて走るのと、自分が納得して走るのでは結果は全然違いますから。
今回はベテランのスタッフも田中光輝前監督も来ていますので、自分としてはみんなの力を借りて監督としての第一歩を踏み出したい。ツール・ド・ランカウイは、日数が長くレベルも高いので、ここでしっかり務められたら、今後自信を持って安心してやっていけると思います。
--チームにとっても監督にとっても、新しい一歩となる大事なレースになりそうですね。どうもありがとうございました。
ありがとうございます。がんばります。期待していてください。
愛三工業レーシングの布陣
綾部勇成
西谷泰治
盛 一大
品川真寛
鈴木謙一
福田真平
監督 別府 匠
メカニック 中島康仁
マッサー 赤星太朗
アシスタント 渡会菜々
総監督 田中光輝
※愛三工業レーシングではツール・ド・ランカウイ特設サイトで大会期間中のチームの活躍を詳しくレポートする。下記のリンクを毎日チェックして欲しい。
photo&text:Yuko.SATO