2010/10/11(月) - 10:21
10月11日から19日まで、アジア最高峰のステージレース、ツアー・オブ・ハイナンが開催される。UCIオークラス(HC/超級)にランクされるステージレースはアジアに3つしか存在しない。春にマレーシアで開催されるツール・ド・ランカウイと、夏に中国で開催されるツアー・オブ・チンハイレイク、そして今回のツアー・オブ・ハイナンだ。
アジアを代表するステージレース ヴィノも出場!
日本の代表的なステージレース、ツアー・オブ・ジャパンやツール・ド・北海道はUCI2クラスに位置づけられており、オークラスよりもランクが2つほど下になる。それらレースと比較すると最高峰のオークラスのレベルの高さが伺えるだろう。欧州プロチームも多数参加して、激しいレースが日々繰り広げられるのだ。
日本からは愛三工業レーシングチーム(福田真平、鈴木謙一、盛一大、綾部勇成、西谷泰治)、土井雪広(スキル・シマノ)が参戦する。愛三チームは、ランカウイで西谷がステージ優勝した経歴があり、盛とのWエースでステージ優勝を果敢に狙いにいくだろう。
海外勢の注目どころはアレクサンドル・ヴィノクロフ擁するアスタナや、フットオン・セルベット、スキル・シマノといった欧州強豪チームだ。
彼らに対抗するのは、アジアランキング1位のタブリーズ・ペトロケミカルサイクリングチーム(イラン)…と言いたいところだが、タブリーズチームが諸事情によりまだ会場入りできていないとの情報が。その他、ジャイアントアジアレーシングチームなどアジアランキング上位のチームが参戦する。
レースの舞台は「東洋のハワイ」
さて、ツアー・オブ・ハイナンが開催されるのは、中国の南の海に浮かぶハイナン島(海南島)。島の大きさは約3.4万km2と、台湾とほぼ同じくらいの大きな島だ。南部は熱帯地方に属し、10月の平均気温は25℃。常夏の島としても有名で「東洋のハワイ」の異名も持つリゾート地。
先日、記録的な大雨により約10万人以上が避難するという自然災害にも見舞われたが、なんとか無事にレースが開催される運びとなった。(※場合によっては、コースが変更になる可能性があるとのこと。10月10日時点では未定)
レースのコースをみていこう。島の南部に位置するビーチリゾート地・三亜(サンア)を始点に9日間かけて島を反時計回りに1周するレイアウト。10月11日、三亜での13.8kmの周回コースを5周する69kmのサーキットレースを幕開けに、約1,450kmの長いレースが始まる。
最初の山場は、第2、第3ステージに登場する五指山だ。島の最高峰、五指山の標高は1,867m。第2ステージでは、ゴール手前に標高差300mほど、第3ステージはスタート直後に標高差500mほどの登坂区間が待ち構えている。
第1ステージのサーキットレースでの勝者が着るリーダージャージだが、この登坂区間で総合優勝を狙う本命選手へと持ち主を変えるだろう。中盤は大きな登坂区間はないが、コース全体を通じて島の地形らしくアップダウンが連続する。そのあたりでアタックが積極的にかかると予想できる。
また走行距離が終盤に向かうにつれ長くなるのも特徴だ。第1ステージを除いて、もっとも短い距離は第3ステージの146.5km。一方の最長距離は最終日、第9ステージの222.5kmとなっている。また第8、第9ステージは急な上りが多く組み込まれているため、最後まで気を抜けない展開が期待できる。
ツアー・オブ・ハイナン2010出場チーム
アスタナ(カザフスタン)
フットオン・セルベット(スペイン)
スキル・シマノ(オランダ)
ディフェルダンジュ(ルクセンブルク)
チームクォータ・インデランド(ドイツ)
CCCポルサット・ポルコウィス(ポーランド)
チンハイ・ティアンヨウド・サイクリングチーム(中国)
ジェリーベリー・サイクリング(アメリカ)
グラッド&マルストランド・LRO(デンマーク)
愛三工業レーシングチーム(日本)
フライVオーストラリアサイクリングチーム(オーストラリア)
ジャイアント・アジア・レーシングチーム(台湾)
マルコポーロ・サイクリングチーム(中国)
マックス・サクセス・スポーツ(中国)
タブリーズ・ペトロケミカル・サイクリングチーム(イラン)
ロシア・ナショナルチーム(ロシア)
ウクライナ・ナショナルチーム(ウクライナ)
カザフスタン・ナショナルチーム(カザフスタン)
ポリゴン・スイートナイス(インドネシア)
モロッコ・ナショナルチーム(モロッコ)
text:Sonoko Tanaka in Hainan
アジアを代表するステージレース ヴィノも出場!
日本の代表的なステージレース、ツアー・オブ・ジャパンやツール・ド・北海道はUCI2クラスに位置づけられており、オークラスよりもランクが2つほど下になる。それらレースと比較すると最高峰のオークラスのレベルの高さが伺えるだろう。欧州プロチームも多数参加して、激しいレースが日々繰り広げられるのだ。
日本からは愛三工業レーシングチーム(福田真平、鈴木謙一、盛一大、綾部勇成、西谷泰治)、土井雪広(スキル・シマノ)が参戦する。愛三チームは、ランカウイで西谷がステージ優勝した経歴があり、盛とのWエースでステージ優勝を果敢に狙いにいくだろう。
海外勢の注目どころはアレクサンドル・ヴィノクロフ擁するアスタナや、フットオン・セルベット、スキル・シマノといった欧州強豪チームだ。
彼らに対抗するのは、アジアランキング1位のタブリーズ・ペトロケミカルサイクリングチーム(イラン)…と言いたいところだが、タブリーズチームが諸事情によりまだ会場入りできていないとの情報が。その他、ジャイアントアジアレーシングチームなどアジアランキング上位のチームが参戦する。
レースの舞台は「東洋のハワイ」
さて、ツアー・オブ・ハイナンが開催されるのは、中国の南の海に浮かぶハイナン島(海南島)。島の大きさは約3.4万km2と、台湾とほぼ同じくらいの大きな島だ。南部は熱帯地方に属し、10月の平均気温は25℃。常夏の島としても有名で「東洋のハワイ」の異名も持つリゾート地。
先日、記録的な大雨により約10万人以上が避難するという自然災害にも見舞われたが、なんとか無事にレースが開催される運びとなった。(※場合によっては、コースが変更になる可能性があるとのこと。10月10日時点では未定)
レースのコースをみていこう。島の南部に位置するビーチリゾート地・三亜(サンア)を始点に9日間かけて島を反時計回りに1周するレイアウト。10月11日、三亜での13.8kmの周回コースを5周する69kmのサーキットレースを幕開けに、約1,450kmの長いレースが始まる。
最初の山場は、第2、第3ステージに登場する五指山だ。島の最高峰、五指山の標高は1,867m。第2ステージでは、ゴール手前に標高差300mほど、第3ステージはスタート直後に標高差500mほどの登坂区間が待ち構えている。
第1ステージのサーキットレースでの勝者が着るリーダージャージだが、この登坂区間で総合優勝を狙う本命選手へと持ち主を変えるだろう。中盤は大きな登坂区間はないが、コース全体を通じて島の地形らしくアップダウンが連続する。そのあたりでアタックが積極的にかかると予想できる。
また走行距離が終盤に向かうにつれ長くなるのも特徴だ。第1ステージを除いて、もっとも短い距離は第3ステージの146.5km。一方の最長距離は最終日、第9ステージの222.5kmとなっている。また第8、第9ステージは急な上りが多く組み込まれているため、最後まで気を抜けない展開が期待できる。
ツアー・オブ・ハイナン2010出場チーム
アスタナ(カザフスタン)
フットオン・セルベット(スペイン)
スキル・シマノ(オランダ)
ディフェルダンジュ(ルクセンブルク)
チームクォータ・インデランド(ドイツ)
CCCポルサット・ポルコウィス(ポーランド)
チンハイ・ティアンヨウド・サイクリングチーム(中国)
ジェリーベリー・サイクリング(アメリカ)
グラッド&マルストランド・LRO(デンマーク)
愛三工業レーシングチーム(日本)
フライVオーストラリアサイクリングチーム(オーストラリア)
ジャイアント・アジア・レーシングチーム(台湾)
マルコポーロ・サイクリングチーム(中国)
マックス・サクセス・スポーツ(中国)
タブリーズ・ペトロケミカル・サイクリングチーム(イラン)
ロシア・ナショナルチーム(ロシア)
ウクライナ・ナショナルチーム(ウクライナ)
カザフスタン・ナショナルチーム(カザフスタン)
ポリゴン・スイートナイス(インドネシア)
モロッコ・ナショナルチーム(モロッコ)
text:Sonoko Tanaka in Hainan
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