2010/09/01(水) - 09:13
「今年は55分を狙います」レース前日に話を聞いた森本誠(Maxspeed'97)は、自身の昨年の記録56分08秒から一分短縮することを自信をもって宣言した。
今年で25回目の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍。数あるヒルクライムレースの中で最も注目されるレースだ。ゴールは国内道路で最高点になる標高2720m、距離にして20.5km・標高差1,260mを登る。
過去に数々の名勝負が繰り広げられた。なかでもホビーレーサーの山岳王・村山利男の6連覇が有名だ。全国のホビーレーサー達にとって、ロードレースのツール・ド・おきなわ市民レースと共に最も欲しいタイトルの一つである。抽選で選ばれた4040名の参加者が乗鞍スカイライン頂上を目指す。
今年はチャンピオンクラスの森本誠の3連覇に期待がかかった。今季のJサイクルツアーで森本は(チームはイナーメ・アイランド信濃山形で登録)第6戦富士山ステージで新記録で優勝。続く第7戦栂池でも2位と、ヒルクライムではプロレーサーに勝てる実力を持つまでに至った。去年のタイムより一分短縮の55分を狙う。
大会当日はまたとない快晴。ゴール地点からは穂高連峰が美しく連なるのが見える。森林限界を超えると陽を遮るものはないものの、酷暑の下界と比べればやはり涼しい。
7時30分スタートのチャンピオンクラスは、集団から抜け出した森本が他を寄せ付けない走りで宣言通り55分08秒で3連覇を飾った。第12回大会の村山利男の歴代最高記録となる55分30秒を破る大会新記録のコースレコードまでも達成。2位には矢部周作(team tubi)、3位に森正が入った。
森本誠と矢部周作のインタビュー
-タイムについてはどうですか?
森本「大会関係者から55分10秒(正確には08秒)と聞いたのですが、55分フラットまでは行けませんでした。
-展開はどうでしたか? どこから離し始めたんですか?
「序盤は矢部さんがかなり前を引く感じで良いペースでしたね。中間地点から抜け出しました」
矢部「それに何人か付いて行って、僕は付いて行けませんでした。自分のペースを守っていると皆さんが森本さんのペースに付いて行けなくて落ちてくるので、自分のペースで行ったら(3位の)森さんと二人になって、ゴール前数百メートルで抜いて2位になりました。森本さんのペースに付いて行ったら、自爆してました」
-今年の目標はクリアしましたか?
森本「タイムの目標はありましたが、結果ですから。そんなことよりここを一番で来れたのが良かった。天気は最高でした。ただ、景色を見る余裕は全くなかった。
-来年の連覇はありますか?矢部さんはまだタイムを伸ばせますか?
森本「またキツいレースになるでしょうね」
矢部「僕は自転車を始めて3年目、今年で32歳でまだ伸びシロはあると思います。今年は57分台がでれば上出来、関係者に聞くと56分台だったようです。自分にとっては出来過ぎです」
-今年は練習方法は変えましたか?
森本「特に去年までとは変えてません。それでパフォーマンスは上がってきていて、自分でも理解できないのが正直なところです。実業団レースでも去年は完走ギリギリでしたが、今年は優勝に絡んだ走りができています。特に変わった事はせず、実業団に向けた練習がほぼすべてです」
-矢部さんは実業団レースの参加はどうですか?
矢部「今年になって最近登録したばかりなので、実業団レースには終盤から参加する予定で、ERからスタートです。いつかは登りのレースでプロを相手にしたいですね」。
森本 誠のマシンに迫る
リザルト(順位/名前/タイム/チーム名/総合順位)
1位 森本 誠 愛知県 0:55:08 Maxspeed’97 1
2位 矢部 周作 大阪府 0:56:47 team tubi 2
3位 森 正 三重県 0:56:58 3
4位 藤田 晃三 埼玉県 0:57:15 天才的床屋OLDNEW 4
5位 鈴木 亮 神奈川県0:57:18 Team-ARI 5
6位 南島 康一 東京都 0:57:31 竹芝サイクルレーシング 6
7位 本柳 隆志 栃木県 0:57:39 チームWADA 7
8位 宮崎 新一 埼玉県 0:57:43 イナーメ信濃山形 8
9位 竹谷 賢二 埼玉県 0:57:55 SPECIALIZED 9
10位 田崎 友康 新潟県 0:58:52 DASTY 10
各クラスの表彰式の様子
第25回マウンテンサイクリングin乗鞍リザルト(公式サイト)
photo&text:Akihiro.NAKAO
今年で25回目の全日本マウンテンサイクリングin乗鞍。数あるヒルクライムレースの中で最も注目されるレースだ。ゴールは国内道路で最高点になる標高2720m、距離にして20.5km・標高差1,260mを登る。
過去に数々の名勝負が繰り広げられた。なかでもホビーレーサーの山岳王・村山利男の6連覇が有名だ。全国のホビーレーサー達にとって、ロードレースのツール・ド・おきなわ市民レースと共に最も欲しいタイトルの一つである。抽選で選ばれた4040名の参加者が乗鞍スカイライン頂上を目指す。
今年はチャンピオンクラスの森本誠の3連覇に期待がかかった。今季のJサイクルツアーで森本は(チームはイナーメ・アイランド信濃山形で登録)第6戦富士山ステージで新記録で優勝。続く第7戦栂池でも2位と、ヒルクライムではプロレーサーに勝てる実力を持つまでに至った。去年のタイムより一分短縮の55分を狙う。
大会当日はまたとない快晴。ゴール地点からは穂高連峰が美しく連なるのが見える。森林限界を超えると陽を遮るものはないものの、酷暑の下界と比べればやはり涼しい。
7時30分スタートのチャンピオンクラスは、集団から抜け出した森本が他を寄せ付けない走りで宣言通り55分08秒で3連覇を飾った。第12回大会の村山利男の歴代最高記録となる55分30秒を破る大会新記録のコースレコードまでも達成。2位には矢部周作(team tubi)、3位に森正が入った。
森本誠と矢部周作のインタビュー
-タイムについてはどうですか?
森本「大会関係者から55分10秒(正確には08秒)と聞いたのですが、55分フラットまでは行けませんでした。
-展開はどうでしたか? どこから離し始めたんですか?
「序盤は矢部さんがかなり前を引く感じで良いペースでしたね。中間地点から抜け出しました」
矢部「それに何人か付いて行って、僕は付いて行けませんでした。自分のペースを守っていると皆さんが森本さんのペースに付いて行けなくて落ちてくるので、自分のペースで行ったら(3位の)森さんと二人になって、ゴール前数百メートルで抜いて2位になりました。森本さんのペースに付いて行ったら、自爆してました」
-今年の目標はクリアしましたか?
森本「タイムの目標はありましたが、結果ですから。そんなことよりここを一番で来れたのが良かった。天気は最高でした。ただ、景色を見る余裕は全くなかった。
-来年の連覇はありますか?矢部さんはまだタイムを伸ばせますか?
森本「またキツいレースになるでしょうね」
矢部「僕は自転車を始めて3年目、今年で32歳でまだ伸びシロはあると思います。今年は57分台がでれば上出来、関係者に聞くと56分台だったようです。自分にとっては出来過ぎです」
-今年は練習方法は変えましたか?
森本「特に去年までとは変えてません。それでパフォーマンスは上がってきていて、自分でも理解できないのが正直なところです。実業団レースでも去年は完走ギリギリでしたが、今年は優勝に絡んだ走りができています。特に変わった事はせず、実業団に向けた練習がほぼすべてです」
-矢部さんは実業団レースの参加はどうですか?
矢部「今年になって最近登録したばかりなので、実業団レースには終盤から参加する予定で、ERからスタートです。いつかは登りのレースでプロを相手にしたいですね」。
森本 誠のマシンに迫る
リザルト(順位/名前/タイム/チーム名/総合順位)
1位 森本 誠 愛知県 0:55:08 Maxspeed’97 1
2位 矢部 周作 大阪府 0:56:47 team tubi 2
3位 森 正 三重県 0:56:58 3
4位 藤田 晃三 埼玉県 0:57:15 天才的床屋OLDNEW 4
5位 鈴木 亮 神奈川県0:57:18 Team-ARI 5
6位 南島 康一 東京都 0:57:31 竹芝サイクルレーシング 6
7位 本柳 隆志 栃木県 0:57:39 チームWADA 7
8位 宮崎 新一 埼玉県 0:57:43 イナーメ信濃山形 8
9位 竹谷 賢二 埼玉県 0:57:55 SPECIALIZED 9
10位 田崎 友康 新潟県 0:58:52 DASTY 10
各クラスの表彰式の様子
第25回マウンテンサイクリングin乗鞍リザルト(公式サイト)
photo&text:Akihiro.NAKAO
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