2010/08/22(日) - 06:34
2010年8月21日、エネコ・ツアー(UCIプロツアー)第4ステージが大会最長の214kmコースで行なわれ、前年大会覇者ボアッソンの完璧なリードアウトを得たグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームスカイ)が勝利。トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)がリーダージャージを守った。
エネコ・ツアー第4ステージはベルギーのスィント・リーヴェンス・ハウテムをスタートして東に進み、オランダのルールモントにゴール。距離は今大会最長の214.4kmで、大きな上りは設定されていない。再びスプリンターの活躍にスポットライトが当てられた。
レースはヤロスラフ・マリチャ(ポーランド、サクソバンク)らのアタックで序盤からハイスピードな展開。スピードの上がった集団では落車が発生し、道路標識に衝突した総合7位のクリスティアン・クネース(ドイツ、チームミルラム)がリタイア。クネースは顔面を15針縫う怪我を負った。
積極的にアタックしたマリチャにはジェレミー・ロワ(フランス、フランセーズデジュー)、ミハイル・イグナチエフ(ロシア、カチューシャ)、アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ)の3名が合流し、4名で逃げグループを形成。メイン集団とのタイム差は8分を超えた。
集団スプリントに向けてメイン集団をコントロールしたのはリクイガス、ヴァカンソレイユ、ラボバンク、そしてチームHTC・コロンビア。
徐々にリードを奪われた逃げグループの中から、ラスト6kmでマローリがアタックした独走に持ち込む。しかし元U23世界タイムトライアルチャンピオンの力を持ってしても大集団を振り切ることは出来なかった。
チームスカイ率いるメイン集団はラスト1kmのアーチ手前でマローリを吸収。チームスカイが主導権を握り続け、新人賞ジャージを着るボアッソン先頭で最終ストレートへ。
ボアッソンに発射される形でヘンダーソンとケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)が飛び出し、ボアッソン、ヘンダーソン、ファンヒュンメルの3名が横一線に並んでゴール。写真判定の結果、ヘンダーソンの勝利が決まった。
シーズン初戦ツアー・ダウンアンダーの前座クリテリウムで優勝し、結成したばかりのチームスカイに1勝目を持ち込んだヘンダーソン。パリ〜ニースの第1ステージでも勝利しており、これが今シーズン3勝目だ。
ヘンダーソンはチームスカイ公式サイトの中で「今日は自分のスピードを試す良いチャンスを得たんだ。チームメイトたちの働きに勝利で報いることが出来て本当に嬉しい。作戦を100%遂行してくれたチームに感謝している。昨日エドヴァルドが僕のところに来て『これまで数日間サポートしてくれてありがとう。明日はリードアウトします』と言ったんだ。監督もその作戦に同意。今日は調子の良さを感じていたので良いスプリントに持ち込む自信があった。しかもラスト1kmの時点でまだ3名もチームメイトが前に残っていて、最後はエドヴァルドのおかげで好位置からスプリント出来たんだ」とコメント。チームメイトたちの働きに感謝した。
リーダージャージはトニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)が堅守。ステージ3位のボアッソンはボーナスタイムにより総合タイム差を詰め、スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)を抜いて総合3位に浮上している。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはチームスカイ公式サイトより。
エネコ・ツアー2010第4ステージ結果
1位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームスカイ) 4h46'46"
2位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク)
5位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
6位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
7位 ヘルト・ステーグマン(ベルギー、レディオシャック)
8位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス)
9位 ミカエル・ファンスタイエン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
10位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) 18h32'17"
2位 コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク) +10"
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +1'24"
4位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ) +1'26"
5位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +1'32"
6位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク) +1'35"
7位 ドミニク・コルニュ(ベルギー、スキル・シマノ) +1'39"
8位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +1'42"
9位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +1'43"
10位 ダニエル・オス(イタリア、リクイガス)
スプリント賞
ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
新人賞
トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
エネコ・ツアー第4ステージはベルギーのスィント・リーヴェンス・ハウテムをスタートして東に進み、オランダのルールモントにゴール。距離は今大会最長の214.4kmで、大きな上りは設定されていない。再びスプリンターの活躍にスポットライトが当てられた。
レースはヤロスラフ・マリチャ(ポーランド、サクソバンク)らのアタックで序盤からハイスピードな展開。スピードの上がった集団では落車が発生し、道路標識に衝突した総合7位のクリスティアン・クネース(ドイツ、チームミルラム)がリタイア。クネースは顔面を15針縫う怪我を負った。
積極的にアタックしたマリチャにはジェレミー・ロワ(フランス、フランセーズデジュー)、ミハイル・イグナチエフ(ロシア、カチューシャ)、アドリアーノ・マローリ(イタリア、ランプレ)の3名が合流し、4名で逃げグループを形成。メイン集団とのタイム差は8分を超えた。
集団スプリントに向けてメイン集団をコントロールしたのはリクイガス、ヴァカンソレイユ、ラボバンク、そしてチームHTC・コロンビア。
徐々にリードを奪われた逃げグループの中から、ラスト6kmでマローリがアタックした独走に持ち込む。しかし元U23世界タイムトライアルチャンピオンの力を持ってしても大集団を振り切ることは出来なかった。
チームスカイ率いるメイン集団はラスト1kmのアーチ手前でマローリを吸収。チームスカイが主導権を握り続け、新人賞ジャージを着るボアッソン先頭で最終ストレートへ。
ボアッソンに発射される形でヘンダーソンとケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)が飛び出し、ボアッソン、ヘンダーソン、ファンヒュンメルの3名が横一線に並んでゴール。写真判定の結果、ヘンダーソンの勝利が決まった。
シーズン初戦ツアー・ダウンアンダーの前座クリテリウムで優勝し、結成したばかりのチームスカイに1勝目を持ち込んだヘンダーソン。パリ〜ニースの第1ステージでも勝利しており、これが今シーズン3勝目だ。
ヘンダーソンはチームスカイ公式サイトの中で「今日は自分のスピードを試す良いチャンスを得たんだ。チームメイトたちの働きに勝利で報いることが出来て本当に嬉しい。作戦を100%遂行してくれたチームに感謝している。昨日エドヴァルドが僕のところに来て『これまで数日間サポートしてくれてありがとう。明日はリードアウトします』と言ったんだ。監督もその作戦に同意。今日は調子の良さを感じていたので良いスプリントに持ち込む自信があった。しかもラスト1kmの時点でまだ3名もチームメイトが前に残っていて、最後はエドヴァルドのおかげで好位置からスプリント出来たんだ」とコメント。チームメイトたちの働きに感謝した。
リーダージャージはトニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)が堅守。ステージ3位のボアッソンはボーナスタイムにより総合タイム差を詰め、スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)を抜いて総合3位に浮上している。
レース展開はレース公式サイト、選手コメントはチームスカイ公式サイトより。
エネコ・ツアー2010第4ステージ結果
1位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームスカイ) 4h46'46"
2位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 アレックス・ラスムッセン(デンマーク、サクソバンク)
5位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
6位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
7位 ヘルト・ステーグマン(ベルギー、レディオシャック)
8位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス)
9位 ミカエル・ファンスタイエン(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
10位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)
個人総合成績
1位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) 18h32'17"
2位 コース・ムーレンハウト(オランダ、ラボバンク) +10"
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +1'24"
4位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ) +1'26"
5位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +1'32"
6位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク) +1'35"
7位 ドミニク・コルニュ(ベルギー、スキル・シマノ) +1'39"
8位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、オメガファーマ・ロット) +1'42"
9位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック) +1'43"
10位 ダニエル・オス(イタリア、リクイガス)
スプリント賞
ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
新人賞
トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア)
チーム総合成績
ラボバンク
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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