2010/08/20(金) - 10:40
2010年8月19日、エネコ・ツアー(UCIプロツアー)第2ステージが行なわれ、大集団でのゴールスプリントを制したアンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア)が優勝。今シーズンの通算成績を17勝に伸ばした。総合首位はスヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ)が守っている。
8日間の日程で開催されているエネコ・ツアーの3日目、第2ステージはオランダのシントウィッレブロルトをスタートし、オランダ南西部の広大な平野を横切ってベルギーのアルドーイェにゴールする。上りは一つも設定されていない。
この日はヴィタリー・ブッツ(ウクライナ、ランプレ)ら3名が逃げを試み、最大6分のアドバンテージを築いてエスケープ。しかし平坦コースで大集団に立ち向かうことは出来ず、ラスト8km地点で吸収されてしまう。大集団はスピードを上げてゴールに向かった。
道幅が狭く、コーナーが連続するゴール前で積極的に集団を牽いたのはチームスカイ。発射台役のグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド)がラスト200mでボアッソンを発射したが、その後方から勢いよく飛び出したグライペルがボアッソンを抜き去って行く。
前日のステージ優勝者ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)の追い上げは届かず、グライペルが両手を広げてゴールに飛び込んだ。
シーズン序盤から勝ちまくっているグライペルは、これがシーズン17勝目。世界トップを邁進中だ。チームHTC・コロンビアとしては今シーズン50勝目。こちらもサクソバンク(35勝)やリクイガス(32勝)を上回り、世界トップの座をキープしている。
グライペルはチーム公式サイトの中で「今日は向かい風が強くてポジション取りに苦労した。マーク・レンショーに連れられて集団前方に上がり、ラスト1.5kmでボアッソンの付き位置を確保。チームメイトたちの働きはパーフェクトだった。今大会初勝利を飾ることが出来て本当に良かったよ」とコメント。今後のステージでも勝利を量産してくるだろう。
ボアッソンはステージ3位に終わったが、ボーナスタイムにより総合2位に浮上。ボアッソンはチーム公式サイトの中で「終盤はコースがトリッキーで、集団全体がナーバスになっていた。でもチームメイトたちのおかげで良いポジションで走ることが出来たよ。総合争いにおいては、理想的なポジションにつけている。総合2位だとリーダージャージを守るための余計な力を使わなくて済むからね」と語った。大会連覇に向けて着実に順位を上げている。
翌第3ステージは、ロンド・ファン・フラーンデレンでも使用される石畳の上りを含む191kmで行なわれる。終盤にかけて登場するオウデ・クワレモントでレースは動くだろう。総合成績の変動にも注目したい。
レース内容はレース公式サイト、選手コメントは各チーム公式サイトより。
エネコ・ツアー2010第2ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア) 4h46'50"
2位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 ルーカスセバスティアン・アエド(アルゼンチン、サクソバンク)
5位 ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、フランセーズデジュー)
6位 エンリケ・マタ(スペイン、フットオン・セルヴェット)
7位 ワウテル・ウェイラント(ベルギー、クイックステップ)
8位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、リクイガス)
9位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)
10位 ケニー・デハース(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
個人総合成績
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ) 9h09'42"
2位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +03"
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +04"
4位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +05"
5位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06"
6位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +07"
8位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク) +09"
9位 クリスティアン・クネース(ドイツ、チームミルラム) +11"
10位 パトリック・グレッチュ(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +12"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
8日間の日程で開催されているエネコ・ツアーの3日目、第2ステージはオランダのシントウィッレブロルトをスタートし、オランダ南西部の広大な平野を横切ってベルギーのアルドーイェにゴールする。上りは一つも設定されていない。
この日はヴィタリー・ブッツ(ウクライナ、ランプレ)ら3名が逃げを試み、最大6分のアドバンテージを築いてエスケープ。しかし平坦コースで大集団に立ち向かうことは出来ず、ラスト8km地点で吸収されてしまう。大集団はスピードを上げてゴールに向かった。
道幅が狭く、コーナーが連続するゴール前で積極的に集団を牽いたのはチームスカイ。発射台役のグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド)がラスト200mでボアッソンを発射したが、その後方から勢いよく飛び出したグライペルがボアッソンを抜き去って行く。
前日のステージ優勝者ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)の追い上げは届かず、グライペルが両手を広げてゴールに飛び込んだ。
シーズン序盤から勝ちまくっているグライペルは、これがシーズン17勝目。世界トップを邁進中だ。チームHTC・コロンビアとしては今シーズン50勝目。こちらもサクソバンク(35勝)やリクイガス(32勝)を上回り、世界トップの座をキープしている。
グライペルはチーム公式サイトの中で「今日は向かい風が強くてポジション取りに苦労した。マーク・レンショーに連れられて集団前方に上がり、ラスト1.5kmでボアッソンの付き位置を確保。チームメイトたちの働きはパーフェクトだった。今大会初勝利を飾ることが出来て本当に良かったよ」とコメント。今後のステージでも勝利を量産してくるだろう。
ボアッソンはステージ3位に終わったが、ボーナスタイムにより総合2位に浮上。ボアッソンはチーム公式サイトの中で「終盤はコースがトリッキーで、集団全体がナーバスになっていた。でもチームメイトたちのおかげで良いポジションで走ることが出来たよ。総合争いにおいては、理想的なポジションにつけている。総合2位だとリーダージャージを守るための余計な力を使わなくて済むからね」と語った。大会連覇に向けて着実に順位を上げている。
翌第3ステージは、ロンド・ファン・フラーンデレンでも使用される石畳の上りを含む191kmで行なわれる。終盤にかけて登場するオウデ・クワレモントでレースは動くだろう。総合成績の変動にも注目したい。
レース内容はレース公式サイト、選手コメントは各チーム公式サイトより。
エネコ・ツアー2010第2ステージ結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア) 4h46'50"
2位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 ルーカスセバスティアン・アエド(アルゼンチン、サクソバンク)
5位 ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、フランセーズデジュー)
6位 エンリケ・マタ(スペイン、フットオン・セルヴェット)
7位 ワウテル・ウェイラント(ベルギー、クイックステップ)
8位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、リクイガス)
9位 アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)
10位 ケニー・デハース(ベルギー、オメガファーマ・ロット)
個人総合成績
1位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン・トランジションズ) 9h09'42"
2位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ) +03"
3位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +04"
4位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ラボバンク) +05"
5位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク) +06"
6位 マーティン・チャリンギ(オランダ、ラボバンク)
7位 トニ・マルティン(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +07"
8位 リッチー・ポルト(オーストラリア、サクソバンク) +09"
9位 クリスティアン・クネース(ドイツ、チームミルラム) +11"
10位 パトリック・グレッチュ(ドイツ、チームHTC・コロンビア) +12"
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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