2010/08/06(金) - 12:52
ランプレと契約を延長せず、他チームへの移籍が濃厚となったダミアーノ・クネゴ(イタリア)は、今月末までに移籍先を決めたい考えだ。イタリアの新チーム・ジェオックスを始め、候補に挙がっているチームとクネゴは契約交渉に入る。
ランプレのチームマネージャージュゼッペ・サロンニ氏は、クネゴに代わる新チームリーダーとしてミケーレ・スカルポーニ(イタリア)を獲得済み。しかしまだクネゴがランプレに残留する可能性は残されているという。全てはチームの資金繰り次第だ。
サロンニ氏は2007年のジロ・デ・イタリア総合優勝者ダニーロ・ディルーカ(イタリア)の獲得も視野に入れているというのが専らの噂。ディルーカの出場停止処分は2011年7月21日に明ける。また、サロンニ氏はオメガファーマ・ロットのロベルト・ダミアーニ監督獲得にも動いている。
クネゴが最も快適に過ごせるのは、もう一つのイタリアのトップチーム、リクイガス・ドイモだろう。イヴァン・バッソ(イタリア)とヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)に次ぐ第3のイタリアンスターとして、クネゴがグリーンジャージを着る可能性はある。しかしクネゴの移籍は、ロマン・クロイツィゲル(チェコ)の去就に依るところが大きい。
「ダニエーレ・ベンナーティがチームを離脱する可能性が高いので、ダミアーノのようなワンデーレーサーのスポットが一つ空くんだ。でも全ては契約交渉次第だよ」。そう語るのはリクイガスのステファノ・ザナッタ監督。リクイガスのチームマネージャーを務めるロベルト・アマディオ氏は、ツール・ド・フランス期間中にクネゴの代理人と接触済みだ。
2004年のジロ・デ・イタリアで総合優勝を飾り、2006年のツール・ド・フランスでマイヨブランを獲得したクネゴは28歳。近年はアムステル・ゴールドレースやジロ・ディ・ロンバルディアに代表されるワンデークラシックを中心に勝利を収めている。グランツールでは昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでステージ2勝を飾ったものの、総合争いではことごとく下位に沈んでいる。
オランダのヴァカンソレイユもクネゴを高く評価しているチームの一つ。チームには今年のツール・ド・ルクセンブルクでフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)とランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)を抑えて総合優勝したマッテーオ・カラーラ(イタリア)が在籍しており、仮にクネゴを獲得することが出来れば、ヴァカンソレイユのジロ出場の可能性はグンと上がる。
そして、最も有力な移籍先として挙がっているのが新チームのジェオックスだ。イタリアのフットウェアメーカーのジェオックス社が新たにサポートするチームは、同社が拠点を置くヴェネト州出身のトップライダーを欲している。ヴェローナ出身のクネゴは新チームリーダーに打ってつけなのだ。
逆に英語圏のチームにクネゴが移籍する可能性はゼロに近い。ツール期間中に行なわれていたチームスカイとの交渉は決裂。ガーミン・トランジションズのオファーは「小さな王子」には低すぎたようだ。
text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
ランプレのチームマネージャージュゼッペ・サロンニ氏は、クネゴに代わる新チームリーダーとしてミケーレ・スカルポーニ(イタリア)を獲得済み。しかしまだクネゴがランプレに残留する可能性は残されているという。全てはチームの資金繰り次第だ。
サロンニ氏は2007年のジロ・デ・イタリア総合優勝者ダニーロ・ディルーカ(イタリア)の獲得も視野に入れているというのが専らの噂。ディルーカの出場停止処分は2011年7月21日に明ける。また、サロンニ氏はオメガファーマ・ロットのロベルト・ダミアーニ監督獲得にも動いている。
クネゴが最も快適に過ごせるのは、もう一つのイタリアのトップチーム、リクイガス・ドイモだろう。イヴァン・バッソ(イタリア)とヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア)に次ぐ第3のイタリアンスターとして、クネゴがグリーンジャージを着る可能性はある。しかしクネゴの移籍は、ロマン・クロイツィゲル(チェコ)の去就に依るところが大きい。
「ダニエーレ・ベンナーティがチームを離脱する可能性が高いので、ダミアーノのようなワンデーレーサーのスポットが一つ空くんだ。でも全ては契約交渉次第だよ」。そう語るのはリクイガスのステファノ・ザナッタ監督。リクイガスのチームマネージャーを務めるロベルト・アマディオ氏は、ツール・ド・フランス期間中にクネゴの代理人と接触済みだ。
2004年のジロ・デ・イタリアで総合優勝を飾り、2006年のツール・ド・フランスでマイヨブランを獲得したクネゴは28歳。近年はアムステル・ゴールドレースやジロ・ディ・ロンバルディアに代表されるワンデークラシックを中心に勝利を収めている。グランツールでは昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでステージ2勝を飾ったものの、総合争いではことごとく下位に沈んでいる。
オランダのヴァカンソレイユもクネゴを高く評価しているチームの一つ。チームには今年のツール・ド・ルクセンブルクでフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)とランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)を抑えて総合優勝したマッテーオ・カラーラ(イタリア)が在籍しており、仮にクネゴを獲得することが出来れば、ヴァカンソレイユのジロ出場の可能性はグンと上がる。
そして、最も有力な移籍先として挙がっているのが新チームのジェオックスだ。イタリアのフットウェアメーカーのジェオックス社が新たにサポートするチームは、同社が拠点を置くヴェネト州出身のトップライダーを欲している。ヴェローナ出身のクネゴは新チームリーダーに打ってつけなのだ。
逆に英語圏のチームにクネゴが移籍する可能性はゼロに近い。ツール期間中に行なわれていたチームスカイとの交渉は決裂。ガーミン・トランジションズのオファーは「小さな王子」には低すぎたようだ。
text:Gregor Brown
translation:Kei Tsuji
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