ジャパンカップを走った海外チームのバイク特集前編。リドル・トレック、バーレーン・ヴィクトリアス、チューダー、そしてトタルエネルジーの4チームを紹介します。
リドル・トレック:トレック Madone SLR Gen8

クィン・シモンズ(アメリカ)のMadone SLR。このレース用バイクのみ軽量塗装のブラックバージョンだった photo:So Isobe
「キャプテン・アメリカ」ことクィン・シモンズ(アメリカ)によってジャパンカップ制覇を遂げたリドル・トレックは、一貫してトレックのレースバイクであるMadone SLR Gen8に乗る。メンバーはポップな色味のチームカラーバイクを駆るが、エースを張るシモンズは塗装を極限まで減らして軽量化を図ったスペシャルバイクに乗って勝利を掴んだ。
写真のゼッケン24はサム・オーメン(オランダ)のバイクで、身長177cmの割には小さなサイズを選んでいることが分かる。前に出したサドル、高いヘッドキャップとスペーサー(10mm)を噛ませてハンドル位置を上げているほか、長いステムも使わず、非常にコンパクトな乗り方と言える。

サム・オーメン(オランダ)のトレック Madone SLR Gen8。フロントシングルだが、1x13ではなく1x12速を運用する photo:So Isobe

フロントチェーンリングは52Tシングル photo:So Isobe 
オーメンは別体型のステム/ハンドルを使用 photo:So Isobe

新型のAeolus RSL 65Xを運用したのはマッテオ・ソブレロ(イタリア) photo:So Isobe

先代のAeolusホイールをほとんどのメンバーが使用 photo:So Isobe 
チームロゴが印刷された3Dプリンタ製のゼッケンホルダー photo:So Isobe
コンポーネントはチームと長い供給関係を築くスラムで、グラベル用のXPLRコンポーネントを使って1x13速にするセットアップも増えているが、オーメンはフロント52Tシングル、リアカセットは10-36T、リアディレイラーはRed AXS E1で1x12速を運用。シモンズも含めて他メンバーはフロントダブル運用だった。
ホイールはボントレガーのAeolusシリーズで、マッテオ・ソブレロ(イタリア)のみ新型のAeolus RSL 65Xを運用。タイヤはピレリのP ZERO Race TLR。今年発売された超レース用のP ZERO Race TLR SL-RとP ZERO Race TLR RSの使用割合は半々ほどだった。
バーレーン・ヴィクトリアス:ビアンキ OLTRE RC

アレッサンドロ・ボルゴ(イタリア)のビアンキ OLTRE RC photo:So Isobe

コンポーネントはDURA-ACEだが、クランクセットはELILEE(エライリー)のカーボン製 photo:So Isobe 
パワー計測はファヴェロのASSIOMA PRO RSで行う photo:So Isobe
アントニオ・ティベーリ(イタリア)をエースにジャパンカップを戦ったバーレーン・ヴィクトリアスのメインバイクは、ビアンキのOLTRE RC。唯一無二の形状を持つエアロモデルはチェレステとチームカラーのブルーに塗り分けられるが、クリアブルー部分はカーボン目地が透ける魅力的な仕上がり。特徴的なハンドルも同じくカラーコーディネイトされていることもポイントだ。
コンポーネントはシマノDURA-ACEをメインに、ELILEE(エライリー)のカーボンクランクを投入して軽量化。パワー計測はペダル式のファヴェロ ASSIOMA PRO RSを投入している。ホイールはヴィジョンのMETRON RSシリーズ。基本的には空力重視でMetron 65 RSが選ばれるが、ジャパンカップではクライマーのティベーリやアレッサンドロ・ボルゴ(写真)はペア重量1,290gのMetron 45 RSを履いて古賀志林道対策を行なっていた。

特徴的なハンドルもフレームとマッチペイント。非常に美しい仕上がりだ photo:So Isobe

軽量なMetron 45 RSで古賀志林道対策。コンチネンタルのタイヤも軽量タイムトライアル用のGP5000S TTだ photo:So Isobe 
カーボン地が透ける美しいペイント photo:So Isobe
そのほか、バーテープやサドルはプロロゴ、ボトル&ケージ(LEGGEROCARBON)はエリート、タイヤは昨年から引き続きコンチネンタルのGP5000S TRを使用する。全体的にイタリアカラーの強い、美しい仕上がりだ。
チューダープロサイクリング:BMC Teammachine R

ディエゴ・カサグランデ(スイス)のBMC Teammachine R photo:So Isobe
21歳の新星イェスパー・スティアンスン(ノルウェー)によって土曜日のクリテリウムを制したチューダープロサイクリング。バイクを供給するBMCは軽量なTeammachine SLRと空力重視のTeammachine Rをラインナップするが、チューダーはグランツールの過酷な登坂ステージを除いてTeammachine Rで統一する。
コンポーネントはスラムで全員フロントダブル。写真のゼッケン95は、U23育成チームのメンバーとして3年走り、来季イタリアのバルディアーニに移籍するディエゴ・カサグランデ(スイス)のバイク。チェーンリングは54/41Tでカセットは10-36Tという欧州プロ選手の標準的なギア構成と言える。

コンポーネントは引き続きスラム。54/41+10-36Tという標準的なセットアップだ photo:So Isobe

セッレイタリアのSLR 3D CARBON S3サドル photo:So Isobe 
DTスイスのARC 1100 DICUTホイールにシュワルベのPRO ONEタイヤ(プロ供給品ロゴ)とクリックバルブをセット photo:So Isobe

チームメンバー全員がトップ幅360mmのエアロハンドルで統一 photo:So Isobe
ホイールはDTスイスのARC 1100 DICUTで、チームメンバーの多くはもっともオールラウンドな55mmハイトモデルを常用する。タイヤはシュワルベのPRO ONEで、クリックバルブを導入していることも特徴。なおタイヤには「TECH NOTE」と書かれたメモ欄があり、シーラントを入れた日付などを記すためのプロ供給品だと思われる。
トタルエネルジー:キューブ Litening AERO C:68X

トタルエネルジーのキューブ Litening AERO C:68X photo:So Isobe
プロバイク特集前編の最後に登場するのはフランスのトタルエネルジー。スペシャライズド、エンヴィ、キューブと頻繁にバイクサプライヤーをスイッチしている同チームは来季よりパルドゥスと3年契約を結んだため、キューブで走るのはこのジャパンカップが最後となった。
チームバイクは特徴的なシートチューブデザインを持つエアロモデルのLitening AERO C:68Xで揃え、スポンサーカラーの鮮やかな虹色が印象的。ホイールもキューブ傘下のニューメンで、バルブをリム内側に隠す「STREEM AERO VALVE」を装備したSTREEMシリーズを使う。セットするタイヤはコンチネンタルのGP5000シリーズ。

トタルエネルジーのコーポレートカラー photo:So Isobe

DURA-ACEクランクにCarbon-Tiのカーボンチェーンリングを組み合わせる photo:So Isobe 
サドルはセッレイタリア。SLR 3D CARBON S3の使用率が高い photo:So Isobe
コンポーネントはシマノDURA-ACEだが、グローバルサポートチームではないためCarbon-Tiのカーボンチェーンリングを使って軽量化。サドルはセライタリアで、3Dプリントモデルの使用率が高め。
text&photo:So Isobe
リドル・トレック:トレック Madone SLR Gen8

「キャプテン・アメリカ」ことクィン・シモンズ(アメリカ)によってジャパンカップ制覇を遂げたリドル・トレックは、一貫してトレックのレースバイクであるMadone SLR Gen8に乗る。メンバーはポップな色味のチームカラーバイクを駆るが、エースを張るシモンズは塗装を極限まで減らして軽量化を図ったスペシャルバイクに乗って勝利を掴んだ。
写真のゼッケン24はサム・オーメン(オランダ)のバイクで、身長177cmの割には小さなサイズを選んでいることが分かる。前に出したサドル、高いヘッドキャップとスペーサー(10mm)を噛ませてハンドル位置を上げているほか、長いステムも使わず、非常にコンパクトな乗り方と言える。






コンポーネントはチームと長い供給関係を築くスラムで、グラベル用のXPLRコンポーネントを使って1x13速にするセットアップも増えているが、オーメンはフロント52Tシングル、リアカセットは10-36T、リアディレイラーはRed AXS E1で1x12速を運用。シモンズも含めて他メンバーはフロントダブル運用だった。
ホイールはボントレガーのAeolusシリーズで、マッテオ・ソブレロ(イタリア)のみ新型のAeolus RSL 65Xを運用。タイヤはピレリのP ZERO Race TLR。今年発売された超レース用のP ZERO Race TLR SL-RとP ZERO Race TLR RSの使用割合は半々ほどだった。
バーレーン・ヴィクトリアス:ビアンキ OLTRE RC



アントニオ・ティベーリ(イタリア)をエースにジャパンカップを戦ったバーレーン・ヴィクトリアスのメインバイクは、ビアンキのOLTRE RC。唯一無二の形状を持つエアロモデルはチェレステとチームカラーのブルーに塗り分けられるが、クリアブルー部分はカーボン目地が透ける魅力的な仕上がり。特徴的なハンドルも同じくカラーコーディネイトされていることもポイントだ。
コンポーネントはシマノDURA-ACEをメインに、ELILEE(エライリー)のカーボンクランクを投入して軽量化。パワー計測はペダル式のファヴェロ ASSIOMA PRO RSを投入している。ホイールはヴィジョンのMETRON RSシリーズ。基本的には空力重視でMetron 65 RSが選ばれるが、ジャパンカップではクライマーのティベーリやアレッサンドロ・ボルゴ(写真)はペア重量1,290gのMetron 45 RSを履いて古賀志林道対策を行なっていた。



そのほか、バーテープやサドルはプロロゴ、ボトル&ケージ(LEGGEROCARBON)はエリート、タイヤは昨年から引き続きコンチネンタルのGP5000S TRを使用する。全体的にイタリアカラーの強い、美しい仕上がりだ。
チューダープロサイクリング:BMC Teammachine R

21歳の新星イェスパー・スティアンスン(ノルウェー)によって土曜日のクリテリウムを制したチューダープロサイクリング。バイクを供給するBMCは軽量なTeammachine SLRと空力重視のTeammachine Rをラインナップするが、チューダーはグランツールの過酷な登坂ステージを除いてTeammachine Rで統一する。
コンポーネントはスラムで全員フロントダブル。写真のゼッケン95は、U23育成チームのメンバーとして3年走り、来季イタリアのバルディアーニに移籍するディエゴ・カサグランデ(スイス)のバイク。チェーンリングは54/41Tでカセットは10-36Tという欧州プロ選手の標準的なギア構成と言える。




ホイールはDTスイスのARC 1100 DICUTで、チームメンバーの多くはもっともオールラウンドな55mmハイトモデルを常用する。タイヤはシュワルベのPRO ONEで、クリックバルブを導入していることも特徴。なおタイヤには「TECH NOTE」と書かれたメモ欄があり、シーラントを入れた日付などを記すためのプロ供給品だと思われる。
トタルエネルジー:キューブ Litening AERO C:68X

プロバイク特集前編の最後に登場するのはフランスのトタルエネルジー。スペシャライズド、エンヴィ、キューブと頻繁にバイクサプライヤーをスイッチしている同チームは来季よりパルドゥスと3年契約を結んだため、キューブで走るのはこのジャパンカップが最後となった。
チームバイクは特徴的なシートチューブデザインを持つエアロモデルのLitening AERO C:68Xで揃え、スポンサーカラーの鮮やかな虹色が印象的。ホイールもキューブ傘下のニューメンで、バルブをリム内側に隠す「STREEM AERO VALVE」を装備したSTREEMシリーズを使う。セットするタイヤはコンチネンタルのGP5000シリーズ。



コンポーネントはシマノDURA-ACEだが、グローバルサポートチームではないためCarbon-Tiのカーボンチェーンリングを使って軽量化。サドルはセライタリアで、3Dプリントモデルの使用率が高め。
text&photo:So Isobe
Amazon.co.jp