ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が、今季限りでの現役引退を表明した。2019年ツール・ド・フランスで総合3位の実績を持つ39歳は、8月22日開幕のブエルタ・ア・エスパーニャを最後のグランツールとして走る予定だ。



引退を明らかにしたステフェン・クライスヴァイク(オランダ) photo:CorVos

クライスヴァイクが引退を明言したのは、8月9日にツール・ド・フランス・ファム最終日を受けて放送されたオランダのTV番組でのこと。同じオランダ出身の元選手トム・デュムランらと共に出演し、「僕にはあと1つグランツールが残っている。それが最後になる。その後、選手としてのキャリアは終わる」とコメントした。

クライスヴァイクは以前から2026年シーズン限りでの引退を示唆しており、今年3月のインタビューでも「原則として今年が最後」と語っていた。今回、改めて最終的な決断を明らかにした形だが、現時点で所属するヴィスマ・リースアバイクからの正式発表はない。

クライスヴァイクはヴィスマ・リースアバイクの前身であるラボバンクで、2010年にプロデビューした39歳。それ以降、チーム名が変わりながらも一度も移籍することなく、17シーズンを同じチームで走り続けてきた。これまでジロ・デ・イタリアに9度、ツール・ド・フランスに7度、ブエルタ・ア・エスパーニャに7度出場し、グランツール出場は計23回を数えるクライマーだ。

2016年ジロでマリアローザを着用したクライスヴァイク photo:Kei Tsuji

これまで挙げた個人勝利は、2011年のツール・ド・スイスの区間優勝と2014年のアークティックレース・オブ・ノルウェーでの総合優勝の2勝。2016年のジロ・デ・イタリアでは第14ステージで総合首位に立ったものの、山岳決戦となった第19ステージの下りコーナーでラインを誤り、雪壁に衝突した。しかし肋骨を骨折しながらも走り続け、マリアローザを失ったものの、最終的に総合4位でフィニッシュした。

また2019年のツール・ド・フランスではチームタイムトライアルで区間優勝し、最終的に総合3位に入ったクライスヴァイク。その後は徐々に総合エースを支えるアシストに移行していき、2022年ツールでは第15ステージで落車リタイアするまで、初の総合優勝を果たしたヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク)をアシストした。

クライスヴァイクは8月22日に、居を構えるモナコで開幕するブエルタに出場予定。チームに絶対的な総合エースが不在とされるため、ステージ優勝を狙う自由な役割を与えられる可能性もありそうだ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Makoto AYANO

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