8月21〜23日に開催が迫ったグラベルクラシックやくらいのレースコースの情報と動画をお届けする。なおグループライドをふくめた参加申し込みの締切りが今週末の7月31日に迫っている。

公式試走会を走る選手たち。コースの大半は森のなかを行くグラベルだ photo:Makoto AYANO
宮城県加美町で8月21〜23日に開催されるHYSK GRAVEL CLASSIC YAKURAI 2026(グラベルクラシックやくらい)。土曜が日本初のUCIグラベルワールドシリーズの1戦としてのレース部門の開催で、日曜が仲間と一緒に完走を目指して走る「グループライド」だ。

7月7日の公式試走会には火曜ながら約90人が集まった photo:Makoto AYANO
ここでは7月7日(火)に開催された公式試走会からコースの詳細情報と試走動画をお届けする。試走会には前回覇者の沢田時選手(Astemo宇都宮ブリッツェン)をはじめ、約90人が参加。昨年とは大きく変わったレースコースを試走した。
公式コース試走動画(走行映像提供:シクロワイアード、編集:ハヤサカサイクル)
詳しくは当日に収録された解説付きの公式動画(上)を見て欲しいが、ここではテキスト情報としてもコースの状況を紹介しよう。
グラベルレースコースデータ
ロングコース https://ridewithgps.com/routes/53951087
107Km 獲得標高2,610m グラベル率70%
ショートコース https://ridewithgps.com/routes/53957307
53Km 獲得標高1,260m グラベル率71%
まず今年のコースは昨年使われたルートと一部重複はあるものの、まったくの別コースになった。グラベル率が70%に高まり、激坂と言える勾配の厳しい坂も加わり、獲得標高もアップ。中盤に長く厳しいダウンヒル区間もあるため、ライディングテクニックも要するコース。また中盤と後半には農道の平坦なグラベル区間を設けており、踏みでも差が出るものになった。
イベント&コースディレクターの菅田純也さん(ハヤサカサイクル)は「昨年よりもキツイという声は聞こえてきそうですが、これぞグラベルレース!という走り応えがあるコースになっています」と話す。なおグループライドのコースについては例年よりも難易度が下がっているという。
以下、新レースコースの特徴と主なポイントを時系列に挙げていこう。

陶芸の里スポーツ公園をスタート photo:Makoto AYANO
スタートの「陶芸の里スポーツ公園」走り出し、加美町宮崎地区を通り抜ける約2kmのパレード走行を経て、右手に鳥居のある地点からスタート。すぐに細い簡易舗装路へと入っていく。道幅は狭く、3人並んでの走行はできない。

パレード走行後、町内を外れてグラベルへと向かう photo:Makoto AYANO 
スタートしばらくは緩斜面のグラベルが続く photo:Makoto AYANO
すぐにグラベルがはじまるが、しばらくは緩い勾配が続く。6箇所の渡渉(沢渡り)が連続して現れる。流れる川を突っ切るため撥ねで濡れるが、川底はコンクリートであるため危険は少ない。

スタートすぐに渡渉が6箇所連続する photo:Makoto AYANO 
踏み固められて走りやすい砂利のグラベル photo:Makoto AYANO
5kmあたりからグラベルはガレはじめ、登り勾配も徐々に増していく。急勾配の坂が出てきて、轍が深い箇所もあり、路面も荒れてくるため登りで足つきが発生するだろう。

ガレた急勾配の登りに歩き出す選手も photo:Makoto AYANO
土道と砂利道のミックスした林道が続き、6.4kmで去年コースのセクター1に合流。最初のピークまで長く登りが続くため、集団は自然にバラけて小さくなるだろう。
頂上まで砂利のグラベル林道で登った後、本格的なグラベルのダウンヒルが始まる。高速ダウンヒルに慣れないうちはオーバースピードでの転倒やコースアウトが発生する危険がありそうだ。

時々空が開けるが照り返しで暑くなる photo:Makoto AYANO
最初のエイドまで1時間ほど。エイドでは水の補給が可能だ。その後もアップダウンが繰り返すが、クルマ等が踏みしめた林道になり走りやすい。林間は日影になるため涼しいが、空が拓けるポイントでは日光が照りつけるだろう。
田代キャンプ場前には第2フィードがある。ここへは舗装路でアクセスできるため、チーム関係者が補給サポートのために向かうことができる。
ここからの下りグラベルのダウンヒルセクションは長く、だんだんと急勾配になり、ガレて難しくなっていく。かなりのスピードで下ることが可能だが、荒れてえぐれている箇所も頻繁に出てくる。
下り終えたらいったん舗装路に出るが、右に急ターンしてすぐにグラベルへ。スタート付近からこのターン地点までは舗装路でアクセスできるため、観戦ポイントになるだろう。
林間のつづら折れのグラベルで高度を上げ、舗装路の急勾配が現れる。この地点がコース中の最大勾配で、舗装であってもローギアを使うポイント。登りきってからは道幅の広いハイスピードグラベルに。
第3フィード地点へと出る。第2フィードと第3フィード地点は舗装路でつながっているためサポーターは行き来することで複数回のサポートが可能だ。

舗装路のワインディングのダウンヒルが長く続く photo:Makoto AYANO
舗装路の長い下りをダウンヒル。中盤のダム湖を経て、ワインディングをこなしながら下り続ける。グループで走ればかなりスピードが出るが、足を回しながらも休める区間だ。
脇道に入るように直角に右に曲がり、最後の登りグラベルへ。頂上からは長く下って再び舗装路へと出る。ワインディングで加美町へと戻り、田んぼの広がる一帯が見えたら、田園地帯のあぜ道へと向かう。

後半の田園グラベルはフラットで走りやすい photo:Makoto AYANO
田んぼの縁を走るあぜ道グラベルが続き、舗装路をクランク状にこなして、陶芸の里へとフィニッシュ。もしグループでのスプリントで順位を争う場合はテクニカルな走行となるため、フィニッシュ前の進入方向について事前によく確認しておきたい。
1周めをフィニッシュしたエリートや若いエイジクラスは2周目へと向かう(動画は1周目まで)。
試走を終えての主観では、昨年より登りが厳しく、長く、より厳しくなった。またテクニカルなダウンヒルも長く続き、テクニックの差が出るだろう。グラベルダウンヒルに慣れていない人は疲労でブレーキングが甘くなることに注意。コーナリングの自身の限界を越えないようにしたい。
また山中の土道はウェットの場合は泥やぬかるみになるセクションがある。スリック系タイヤではテクニックが必要だろう。
新たに加わった平坦基調の田んぼのあぜ道グラベルは、難易度は低いが草地で地味に脚が削られるセクションで、この区間でも十分に競り合うことが可能だ。
コース上のエイドで給水は可能だが、感覚としてはグラベルではロードの2倍以上の水分が必要。開催日が暑い時期だけに曇天でもダブルボトルは必須で、なおハイドレーションを併用するなどの万全の給水対策をしたい。
以下は試走した選手たちの一言コメントだ。
沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)「中盤のDHはめちゃくちゃスピード出て、転けるとヤバい。激登りが長く続くため1対1未満のギヤ比が必要。中盤の舗装路は下り基調で休めるが、残り10kmの平坦な農道グラベルは地味に疲れる」
永田純也(キャノンデールOAKLEY)「登りがキツく長い印象で、トレーニングでの登り対策が必要。下りは長く楽しめる」
平林安里(スコットTERRA SYSTEM)「細かいアップダウンが繰り返して、フィジカルと持久力が問われるコース。浮き砂利も多くてスリップやコースアウトに注意が必要」
なおレース、グループライドともにまだ定員には達していないため、参加者を募集中だ。なおエントリーは7月31日(金)23:59までとなっている。
募集定員:
グラベルレース:合計700名
グループライド:合計100チーム(1チーム3~5名、ソロエントリーのチーム編成あり)
イベント全体の雰囲気やアドバイス、コンセプト、そして関係者の開催にかける想いが以下の公式動画で語られている。
グラベルクラシックやくらいドキュメンタリー「More Than A Race」
text&photo:Makoto AYANO

宮城県加美町で8月21〜23日に開催されるHYSK GRAVEL CLASSIC YAKURAI 2026(グラベルクラシックやくらい)。土曜が日本初のUCIグラベルワールドシリーズの1戦としてのレース部門の開催で、日曜が仲間と一緒に完走を目指して走る「グループライド」だ。

ここでは7月7日(火)に開催された公式試走会からコースの詳細情報と試走動画をお届けする。試走会には前回覇者の沢田時選手(Astemo宇都宮ブリッツェン)をはじめ、約90人が参加。昨年とは大きく変わったレースコースを試走した。
公式コース試走動画(走行映像提供:シクロワイアード、編集:ハヤサカサイクル)
詳しくは当日に収録された解説付きの公式動画(上)を見て欲しいが、ここではテキスト情報としてもコースの状況を紹介しよう。
グラベルレースコースデータ
ロングコース https://ridewithgps.com/routes/53951087
107Km 獲得標高2,610m グラベル率70%
ショートコース https://ridewithgps.com/routes/53957307
53Km 獲得標高1,260m グラベル率71%
まず今年のコースは昨年使われたルートと一部重複はあるものの、まったくの別コースになった。グラベル率が70%に高まり、激坂と言える勾配の厳しい坂も加わり、獲得標高もアップ。中盤に長く厳しいダウンヒル区間もあるため、ライディングテクニックも要するコース。また中盤と後半には農道の平坦なグラベル区間を設けており、踏みでも差が出るものになった。
イベント&コースディレクターの菅田純也さん(ハヤサカサイクル)は「昨年よりもキツイという声は聞こえてきそうですが、これぞグラベルレース!という走り応えがあるコースになっています」と話す。なおグループライドのコースについては例年よりも難易度が下がっているという。
以下、新レースコースの特徴と主なポイントを時系列に挙げていこう。

スタートの「陶芸の里スポーツ公園」走り出し、加美町宮崎地区を通り抜ける約2kmのパレード走行を経て、右手に鳥居のある地点からスタート。すぐに細い簡易舗装路へと入っていく。道幅は狭く、3人並んでの走行はできない。


すぐにグラベルがはじまるが、しばらくは緩い勾配が続く。6箇所の渡渉(沢渡り)が連続して現れる。流れる川を突っ切るため撥ねで濡れるが、川底はコンクリートであるため危険は少ない。


5kmあたりからグラベルはガレはじめ、登り勾配も徐々に増していく。急勾配の坂が出てきて、轍が深い箇所もあり、路面も荒れてくるため登りで足つきが発生するだろう。

土道と砂利道のミックスした林道が続き、6.4kmで去年コースのセクター1に合流。最初のピークまで長く登りが続くため、集団は自然にバラけて小さくなるだろう。
頂上まで砂利のグラベル林道で登った後、本格的なグラベルのダウンヒルが始まる。高速ダウンヒルに慣れないうちはオーバースピードでの転倒やコースアウトが発生する危険がありそうだ。

最初のエイドまで1時間ほど。エイドでは水の補給が可能だ。その後もアップダウンが繰り返すが、クルマ等が踏みしめた林道になり走りやすい。林間は日影になるため涼しいが、空が拓けるポイントでは日光が照りつけるだろう。
田代キャンプ場前には第2フィードがある。ここへは舗装路でアクセスできるため、チーム関係者が補給サポートのために向かうことができる。
ここからの下りグラベルのダウンヒルセクションは長く、だんだんと急勾配になり、ガレて難しくなっていく。かなりのスピードで下ることが可能だが、荒れてえぐれている箇所も頻繁に出てくる。
下り終えたらいったん舗装路に出るが、右に急ターンしてすぐにグラベルへ。スタート付近からこのターン地点までは舗装路でアクセスできるため、観戦ポイントになるだろう。
林間のつづら折れのグラベルで高度を上げ、舗装路の急勾配が現れる。この地点がコース中の最大勾配で、舗装であってもローギアを使うポイント。登りきってからは道幅の広いハイスピードグラベルに。
第3フィード地点へと出る。第2フィードと第3フィード地点は舗装路でつながっているためサポーターは行き来することで複数回のサポートが可能だ。

舗装路の長い下りをダウンヒル。中盤のダム湖を経て、ワインディングをこなしながら下り続ける。グループで走ればかなりスピードが出るが、足を回しながらも休める区間だ。
脇道に入るように直角に右に曲がり、最後の登りグラベルへ。頂上からは長く下って再び舗装路へと出る。ワインディングで加美町へと戻り、田んぼの広がる一帯が見えたら、田園地帯のあぜ道へと向かう。

田んぼの縁を走るあぜ道グラベルが続き、舗装路をクランク状にこなして、陶芸の里へとフィニッシュ。もしグループでのスプリントで順位を争う場合はテクニカルな走行となるため、フィニッシュ前の進入方向について事前によく確認しておきたい。
1周めをフィニッシュしたエリートや若いエイジクラスは2周目へと向かう(動画は1周目まで)。
試走を終えての主観では、昨年より登りが厳しく、長く、より厳しくなった。またテクニカルなダウンヒルも長く続き、テクニックの差が出るだろう。グラベルダウンヒルに慣れていない人は疲労でブレーキングが甘くなることに注意。コーナリングの自身の限界を越えないようにしたい。
また山中の土道はウェットの場合は泥やぬかるみになるセクションがある。スリック系タイヤではテクニックが必要だろう。
新たに加わった平坦基調の田んぼのあぜ道グラベルは、難易度は低いが草地で地味に脚が削られるセクションで、この区間でも十分に競り合うことが可能だ。
コース上のエイドで給水は可能だが、感覚としてはグラベルではロードの2倍以上の水分が必要。開催日が暑い時期だけに曇天でもダブルボトルは必須で、なおハイドレーションを併用するなどの万全の給水対策をしたい。
以下は試走した選手たちの一言コメントだ。
沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)「中盤のDHはめちゃくちゃスピード出て、転けるとヤバい。激登りが長く続くため1対1未満のギヤ比が必要。中盤の舗装路は下り基調で休めるが、残り10kmの平坦な農道グラベルは地味に疲れる」
永田純也(キャノンデールOAKLEY)「登りがキツく長い印象で、トレーニングでの登り対策が必要。下りは長く楽しめる」
平林安里(スコットTERRA SYSTEM)「細かいアップダウンが繰り返して、フィジカルと持久力が問われるコース。浮き砂利も多くてスリップやコースアウトに注意が必要」
なおレース、グループライドともにまだ定員には達していないため、参加者を募集中だ。なおエントリーは7月31日(金)23:59までとなっている。
募集定員:
グラベルレース:合計700名
グループライド:合計100チーム(1チーム3~5名、ソロエントリーのチーム編成あり)
イベント全体の雰囲気やアドバイス、コンセプト、そして関係者の開催にかける想いが以下の公式動画で語られている。
グラベルクラシックやくらいドキュメンタリー「More Than A Race」
text&photo:Makoto AYANO
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