急坂を越えた末に持ち込まれた集団スプリント。絶好の位置から区間3勝目を飾ったポール・マニエや敗れたミラン、翌日からの山岳決戦を見据えるヴィンゲゴーら、ジロ18日目を終えた選手たちの言葉を紹介する。



ステージ優勝 ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)

ストゥイヴェンのリードアウトを勝利に繋げたポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

レース直後インタビュー

今日、勝利を予想していなかった。だからこそ、この結果が輝いている。チームには自信があったものの、今朝、僕自身については自信がなかった。だから最初の(3級)山岳では集団から遅れてしまったので、気合を入れ直した。最終山岳では僕の周りをチームメイトが固め、スプリントまで導いてくれた。本当に嬉しい勝利だよ。

終盤の展開はよく覚えていない。ただチームが僕を前方まで運んでくれ、ヤスペル(ストゥイヴェン)が素晴らしいリードアウトをしてくれた。彼らを本当に誇りに思う。ステージ3勝を挙げ、マリアローザを1日着用し、ローマでのフィナーレを目前にマリアチクラミーノにも手が届く位置にいる。開幕前には夢にしか思えなかったことだ。

今大会3勝目を得たポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

表彰式後インタビュー

最初の山岳は暑さもあり、集団から遅れてしまった。昨年も登ったのだが、その時は完全に遅れてしまった。だけど今日は、自信をもって自分のペースを守り、集団の最後尾で何とか越えることができた。3〜4分の出力では自己ベストの数値じゃないかな。

その後は谷間で追いつき、UAEチームエミレーツXRGがステージ優勝を狙うべくプロトンをコントロールした。チームがモチベーションを与えてくれ、最終山岳でベストを尽くした。本当にチームと、素晴らしいリードアウトを見せてくれたヤスペルに感謝したい。

最後のスプリントは路面が濡れていたため、集団前方に位置取ることを意識した。残り700mでヤスペルが前に出て、僕はラスト200mを踏み込むだけで良かった。

ステージ2位 エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)

昨日は僕の地元周辺を走り、友人や家族が駆けつけてくれた。それが今日の終盤への力を与えてくれたのだと思う。小集団でフィニッシュに向かえば、良いスプリントができると思った。ムーロ・ディ・カ・デル・ポッジョは何度も登ったことがあるからね。僕に適した終盤の地形だったので全てを出し切ろうと踏み込んだ。だけどマニエは世界最高のスプリンターの1人。それをこのジロで証明している。だから2位には満足しているよ。

ステージ3位 ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)

アリエタに水を掛けられるジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

集団スプリントに持ち込んでくれたチームメイトに感謝したい。だがミスを犯してしまった。望んだ結果を得られず、彼らに謝罪したい。勝利で彼らの走りに報いたかった。だが僕らはベストを尽くしたと思う。最終コーナーを4番手で入ってしまったのは僕のミス。マニエの背後にいるべきだった。

終盤にアタックしたヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)

4級山岳で形成された、ヴィンゲゴーを含む15名の先頭集団 photo:CorVos

チームとして計画していた動きではない。登りで精鋭集団に残ることができた。エウラリオは本当に強く、幸いカウンターアタックするチャンスを得た。下りがトリッキーなコースだったので、エウラリオとともに勝利を狙えると思った。だが残念ながら大集団に飲み込まれた。

勝てなかったが楽しむことができた。特に観客が詰めかけた登りは凄い雰囲気だった。僕はツール・ド・フランスに出場したことがあるが、あれは人生で最高の体験だよ。

マリアローザ ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

マリアローザで翌日からの山岳決戦に臨むヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

ムーロ・ディ・カ・デル・ポッジョは難しかった。エウラリオが強烈な加速を見せた。あの登りでは総合勢が動くと予想しており、僕らはあらゆる展開に備えていた。今日の主たる目標は安全にフィニッシュまでたどり着くことだった。ステージ優勝については、実際のところほとんど考えていなかった。今日は脚を温存できる場面がほとんどなかったけれど、これからの2つの山岳ステージをとても楽しみにしている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport