プロ12年目の34歳が掴んだグランツール初の区間優勝。「どうしても欲しかった」と喜び語るヴァルグレンや今大会3度目の2位を悔しがるレックネスン、最後のジロで3位と健闘したカルーゾなど、ジロ17日目を終えた選手たちのコメントを紹介する。



ステージ優勝 ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)

残り1.1km地点でアタックを決め、フィニッシュしたミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:CorVos

昨年はツールでの勝利を狙って出場した。そしてこれは、チームカラーである緑色をした、僕の息子が好きなポケモンボールだ。僕のラッキーチャーム(お守り)なんだ。

─逃げ集団の中でも最もスプリント力がある選手だったのに、なぜ終盤にアタックを仕掛けたのか?

皆が思っているよりも僕のスプリントは速くない。今朝(解説者の)アダム・ブライスに最大出力値を聞かれたが、答えるのが恥ずかしかったほどだ。今日は脚があったので得意な展開に持ち込んだ。今日は本当に奇妙な展開となり、大集団から人数を絞り込んだ。脚は限界に達しており、チームカーが後方にいたためしばらく補給食を食べられなかったんだ。力尽きる不安もあったが、何とかフィニッシュまで間に合った。あと500m長かったら勝てていなかっただろう。

緑色のモンスターボールに口づけをするミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:CorVos

─選手生命を脅かす大怪我から復帰して、初となるグランツールでの区間優勝を手に入れた。

ああ。グランツールでの勝利が、僕の選手キャリアに足りていなかったものだ。僕は勝利に値する選手であると、別のインタビューで答えたことがある。どうしても欲しかった勝利だった。これまでの勝ち星はほとんどイタリアで挙げている。だからこその嬉しさもある。

今大会3度目のステージ2位となったアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)

今日は残り1kmまではとても良いレースができた。最終山岳の頂上で仕掛ける予定だったが、抜け出すには先頭集団から遅れすぎていた。そしてヴァルグレンがプラン通りに勝利をもっていった。単騎での逃げだったので極力脚を温存しながらレースを進め、最後の2つの山岳でも調子はよかった。だが、仕掛けるには時すでに遅しだった。

ステージ3位&総合9位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)

3級山岳の手前で仕掛け、逃げ集団の人数を絞り込むダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos

今日は本当に厳しいレースだった。逃げ集団が12名まで絞られると、全員が互いにアタックを仕掛け始めた。正直に言えば、僕は限界だった。だが、最後まで自分のカードをうまく切ることもできた。表彰台でフィニッシュできたことは、僕にとって大きな意味がある。僕はもうすぐ39歳になるし、これが最後のジロ・デ・イタリアだ。僕の夢は、このレースを素晴らしい思い出とともに去ることだった。

もちろん勝利には届かなかったが、正直なところ、今日は勝ったような気持ちだ。なぜなら、もう一度自分に強い気持ちがあることを示せたからだ。支えてくれたすべての人に感謝を伝えたい。特にスタッフとチームには感謝している。彼らは僕を信じてくれたし、それは僕にとって大きな意味がある。そしてもちろん、一日中声援を送ってくれたすべてのファンにも感謝したい。

マリアチクラミーノ(ポイント賞) ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG)

再びポイント賞の首位に立ったジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

序盤1時間は厳しく、どうやらスプリントをしすぎて脚を使いすぎてしまったようだ。だが自分の走りには満足しているよ。先頭集団を追う僕らのグループにはマスやチッコーネなど強い選手が揃っていた。だが、勝負所のアタックを逃してしまった。でも計画通りこのジャージを手に入れることができた。

マリアローザ ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

マリアローザを守ったヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

(同じデンマーク出身である)ミケルの勝利が本当に嬉しい。彼は良い人柄だし、不運を乗り越えた末の勝利だ。本当に素晴らしい。今日はステージ優勝を狙わないと決めていた。かなりの力を使わなければコントロールが難しいと分かっていたからね。彼の勝利はデンマークの自転車界にとっても素晴らしい結果だ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport