ツール・ド・熊野のプレイベントである和歌山城クリテリウムで逃げ切り決まる。ジェームズ・ガードナー(ニュージーランド、トレンガヌ・サイクリングチーム)が逃げグループの争いを制した。



和歌山城の西の丸広場で行われたチームプレゼンテーション。ホストチームのKINAN Racing Teamが壇上に上がる

轟音を轟かせた火縄銃のデモンストレーション
レース前には一般参加者のパレードが行われた



和歌山県と三重県を舞台に開催されるUCIアジアツアー2クラスのステージレース、ツール・ド・熊野の第26回大会がスタート。昨年と同じくプレイベント+4ステージ=合計5日間の戦いが幕を開けた。

ゴールデンウィークの最終日、5月6日(水)に開催された「和歌山城クリテリウム」は、和歌山駅から一直線に続く「けやき大通り」を封鎖した都市型クリテリウム。一直線のけやき大通りを往復するコース自体は同じだが、今年は逆回りとなったことで最終コーナーからフィニッシュラインまでの距離が600m(昨年は100m)にボリュームアップ。昨年に続く2年目の開催であり、和歌山城を望む大通りには多くの観客が集まった。

13時50分にパレード走行を行い、セレモニーを挟んで14時10分にレーススタート。1.5kmx20周回、合計30kmの短距離高強度レースは予想通り各チームのアタック合戦で幕を開けた。

コース両端を折り返して往復するコース

序盤から集団が長く伸びる
和歌山市内の大通りでクリテリウム


紀州徳川家の居城とされる和歌山城

各チームがアタックを仕掛ける中、4周目には風間大和(チームユーラシアiRCタイヤ)や宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン)、天野壮悠(シマノレーシング)の3人逃げが生まれたものの、ホームレースに意気込むKINAN Racing Team勢のコントロールによって引き戻される。しばし逃げ不在の時間を挟んだ9周目にニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター)のアタックをきっかけに5名が飛び出した。

シンシェクとチームメイトのキャメロン・スコット(オーストラリア)、エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)、ジェームズ・ガードナー(ニュージーランド、トレンガヌ・サイクリングチーム)、そして小石祐馬(KINAN Racing Team)。間髪入れずニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO)が飛びつき、小石は集団牽引に戻るために離脱。先頭5名は集団を10秒ほど引き離して逃げ続けた。

レース中盤から先行した5名の集団

メイン集団をキナンレーシングチームが牽引

メイン集団はKINANのレイン・タラマエ(エストニア)と山本元喜が牽引役を務めたものの、足の揃った逃げグループとの差はレース終盤に入って拡大傾向。ソリューションテック・NIPPO・ラーリの下部育成チーム、チームNIPPO・ヌオーヴァコマウト・オボールのメンバーとして参戦する新城幸也たちが集団前方に出たものの、積極的に逃げ吸収を狙うチームは現れない。こうして先頭5名の逃げ切りに青信号が灯った。

2名を揃えたリーニン・スターが最終周回を引っ張って最終ストレートへ。しかし真っ先にスプリント勝負の口火を切ったガードナーが、2024年のニュージーランドクリテリウム王者に輝いたスプリント力で加速。21歳の新星がハンドル投げの接戦を制した。

ジェームズ・ガードナー(トレンガヌ・サイクリングチーム)が優勝

和歌山城クリテリウム表彰式
敢闘賞は岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)



明日から始まる本戦に向けて好調をアピールしたガリッボは4位。ツール・ド・熊野は明日5月7日(木)に第1ステージを「印南かえる橋周回コース」で開催。足慣らしを終えた選手たちの戦いに期待したい。
和歌山城クリテリウム2026結果
1位 ジェームズ・ガードナー(ニュージーランド、トレンガヌ・サイクリングチーム) 39:15
2位 キャメロン・スコット(オーストラリア)
3位 エリオット・シュルツ(オーストラリア、ヴィクトワール広島)
4位 ニコロ・ガリッボ(イタリア、TEAM UKYO)
5位 ニルス・シンシェク(オランダ、リーニン・スター) +0:04
6位 ルーカス・カルステンセン(ドイツ、KINAN Racing Team) +0:18
7位 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)
8位 アレクサンダー・サルビー(デンマーク、リーニン・スター)
9位 キム・ユーロ(韓国、LX・サイクリングチーム)
10位 中尾涼介(チームユーラシアiRCタイヤ)
text:So Isobe
photo:Satoru Kato

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