ツール・ド・ロマンディ初日の登坂プロローグを制したのは絶好調ドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ)。ジロ・デ・イタリアを見据えるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)は6位発進している。



ジロを見据えるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

ツール・ド・ロマンディ2026コースマップ photo:CorVos
4月28日にツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)が開幕した。ジロ・デ・イタリアを目前に控えたタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG)にとって今季初のステージレースであり、最終調整の場となる。

1947年に初開催されたスイス伝統の一戦は、メルクスやイノー、近年ではフルームやログリッチといったビッグネームが優勝者リストにその名を刻んできた。昨年大会では最終日にジョアン・アルメイダがレニー・マルティネスから逆転勝利を収めたことも記憶に新しい。

今大会優勝候補筆頭は間違いなくタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)。UAEが本気を出せば全ステージ制覇すら現実味を帯びるほどその力は突出していると言って良い。対抗馬筆頭は2年前にこのロマンディでブレイクし、今春も絶好調のフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)率いるレッドブル・ボーラ・ハンスグローエだ。ログリッチ、ダニエル・マルティネスという強力なクライマー陣で王者に挑む。また、イネオス・グレナディアーズのオスカー・オンリーやバーレーン・ヴィクトリアスのレニー・マルティネスも表彰台を狙える存在だ。

プロローグで始まる6日間日程のほとんどは山岳コース。難関山岳フィニッシュは最終第5ステージだけであるものの、それ以外もたっぷりと登坂が詰め込まれる。ポガチャルに待ったをかけられる選手は現れるだろうか?

最速タイムをマークしたドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

ステージ2位:ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) photo:CorVos

小さな町「ヴィラール・シュル・グラヌ」を巡る初日プロローグは距離3.1kmながら、全長1.3km/平均勾配5%の上り坂を駆け上がるほか、800m/平均勾配7%の急勾配区間も含まれる、ペース配分が鍵を握るコース。TTスペシャリストやパンチャーなど、多くの選手にリーダージャージ獲得のチャンスが用意されたこの日、最速タイムを刻んだのはポガチャルではなくドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ)だった。

今年パリ〜ニースとカタルーニャで合計ステージ4勝と波に乗るゴドンは、3分35秒12、平均53.552km/hでアップダウンコースをクリア。ポガチャルは7秒17遅れのステージ6位、ステージ2位のスウェーデンTT王者ヤコブ・セーデルクヴィスト(リドル・トレック)を6秒12引き離す。一人圧倒的なタイムでステージ優勝を果たした。

ステージ3位:イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)はステージ6位 photo:CorVos

総合首位に立ったドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

「数年前にこのプロローグで4位だったので、今回優勝できて本当に嬉しいよ。かなりキツいレースだったけどとても楽しかったし、優勝するためにリスクも冒しました。昨年はサム・ワトソンがここで優勝しているので、チームとしては今年も優勝できて本当に嬉しいんだ。このレースでは少なくとも1ステージは勝ちたかったので、早めに勝てて明日イエロージャージを着られるのは嬉しい。パリ~ニース、カタルーニャ、そして今回ここでも勝てたので、今後は全てのレースで勝ちたいと思っている」。とはゴドンの談。「ポガチャルに勝つのは簡単ではないし、彼の方が僕よりリスクを冒さなかったと思う。だから自分の走りには本当に満足。今日はみんな似たようなコンディションだったかのでただ耐えて待つしかなかった」と加えている。
ツール・ド・ロマンディ2026 プロローグ結果
1位 ドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ) 3:35
2位 ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) +0:06
3位 イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)
4位 マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) +0:07
5位 アクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)
6位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)
7位 アルバート・ウィゼンフィリプセン(デンマーク、リドル・トレック)
8位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) +0:08
9位 フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
10位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
個人総合成績
1位 ドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ) 3:35
2位 ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) +0:06
3位 イヴォ・オリヴェイラ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)
4位 マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) +0:07
5位 アクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)
6位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)
7位 アルバート・ウィゼンフィリプセン(デンマーク、リドル・トレック)
8位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) +0:08
9位 フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
10位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
その他の特別賞
山岳賞 ドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ)
ポイント賞 ドリアン・ゴドン(フランス、イネオス・グレナディアーズ)
ヤングライダー賞 ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)
チーム総合成績 UAEチームエミレーツXRG