ポルトガルで開催中のヴォルタ・アオ・アルガルヴェ3日目は19.5kmの個人タイムトライアルが行われた。元TT世界王者のフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が勝利し、区間2位のフアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)が総合首位を守った。



最速タイムを出したフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

初開催が1936年まで遡るポルトガルのステージレース、ヴォルタ・アオ・アルガルヴェ・エン・ビシクレタ(UCI2.Pro)。その3日目は、ポルトガルの南部アルガルヴェ地方にあるリゾート地、ヴィラムーラを舞台にした19.5kmの個人タイムトライアル。平坦路のため体重の重いTTスペシャリスト向きのレイアウトとなった。

前半スタート組で好タイムを出したのは、2021年のTT世界選手権U23王者のヨハン・プリース=パイタースン(デンマーク、アルペシン・プレミアテック)。そのタイムを現U23TT世界王者のヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック)が更新。しかしそれを上回るスピードで駆け抜けたフィリッポ・ガンナが、21分53秒の最速タイムをマークした。

そして総合トップ10の登場に先立ち、好走を見せたのはテイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)だった。チームメイトであるガンナから23秒遅れでフィニッシュし、総合順位を14位から5位まで上げた。総合3位ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)は43秒遅れで最終的に区間10位とふるわない一方で、総合2位ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)が快走を見せ、ガンナに8秒迫るタイムをマークした。

6秒差の区間2位でフィニッシュしたフアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) photo:CorVos

そして最終出走者として、総合首位フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック)が走り出した。中間計測でガンナのタイムを1秒上回ったアユソだったが、後半はペースを維持できず、それでも僅か6秒遅れでフィニッシュ。堂々の区間2位で総合首位キープを果たした。

その結果、ステージ優勝はガンナの手に。「少しテクニカルなコースかつ、コンディションもまだベストではなかった。それでも自分なりにしっかりと走り、チームが定めた数値を守った。そのおかげで得られた勝利なので、チームや支えてくれた全ての人に感謝したい」と、今季初勝利を喜んだ。

今季初勝利を飾ったフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

総合トップ3は変わらず、4位にケヴィン・ヴォークラン(フランス、イネオス・グレナディアーズ)、5位にアレンスマが上がっている。
ヴォルタ・アオ・アルガルヴェ2026第3ステージ
1位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) 21:53
2位 フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) +0:06
3位 ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン、リドル・トレック) +0:08
4位 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) +0:13
5位 テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) +0:23
個人総合成績
1位 フアン・アユソ(スペイン、リドル・トレック) 8:32:43
2位 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM) +0:07
3位 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) +0:44
4位 ケヴィン・ヴォークラン(フランス、イネオス・グレナディアーズ) +0:57
5位 テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) +1:01
その他の特別賞
ポイント賞 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)
山岳賞 トマス・コンテ(アルゼンチン、アヴィルード ・ ロウレターノ ・ ロウレ)
ヤングライダー賞 ポール・セクサス(フランス、デカトロンCMA CGM)
チーム総合成績 イネオス・グレナディアーズ
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos