UAEチームADQが主導権を握ったサントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー第3ステージ。2度のコークスクリューで繰り広げられた戦いで、ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー)が数的優位な状況を作り出したUAEを打破。ステージ優勝と共に2年連続の総合優勝に輝いた。

2連勝し、リーダージャージで最終日に臨むアリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJユナイテッド・スエズ) photo:CorVos

ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー2026第3ステージ image:Santos Tour Down Under
10月の中旬まで続く2026年女子ワールドツアーの初戦であるサントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダーも最終日を迎えた。第3ステージの舞台は市街地のノーウッドから東の丘陵地帯を巡る126.5km。勝負所となったのは、フィニッシュ地点であるキャンベルタウン手前に設定されたコークスクリュー(距離2.5km/平均9.7%)で、ここを2度登り、下った先にフィニッシュがある。
大会初日、2日目と連勝し、オレンジ色の総合リーダージャージを着るアリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJユナイテッド・スエズ)を先頭にレースはスタート。集団からカリーナ・シュレンプ(オーストリア、フェニックス・プレミアテック)が飛び出し、遅れてミケイラ・ハーヴェイ(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム)が合流。メイン集団は2名の逃げを容認し、一時5分以上のリードを許した。

序盤に逃げたカリーナ・シュレンプ(オーストリア、フェニックス・プレミアテック)とミケイラ・ハーヴェイ(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
レース中継に野生のカンガルーが映し出されるほど動きのないレースは、UAEチームADQやEFエデュケーション・オートリーといったチームたちがメイン集団をコントロール。コークスクリューに入ると逃げの2名は引き戻され、マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ)がレース先頭に躍り出る。食らいついていた世界王者マグドレーヌ・ヴァリエール(カナダ、EFエデュケーション・オートリー)が引き離されるなか、ガルシアのハイペースについていけたのは、チームメイトのドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド)とサラ・ヴァンダム(カナダ、ヴィスマ・リースアバイク)の2名だけだった。
先頭の3名は1度目のコークスクリュー頂上とフィニッシュラインを通過する。最終周回に入り、ガルシアとヴァリエールがヴァンダムを振り落とすべく代わる代わるアタック。一時はヴァリエールが先頭に立ったものの、ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)が牽引するプロトンがガルシアとヴァンダムをキャッチ。最後のコークスクリューに入り、先行するヴァリエールを捉えたのは、チームメイトであるパウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ)とガルシア、そしてディフェンディング王者であるノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー)の3名だった。
UAEが3対1の構図をレース先頭で作り上げ、頂上先頭を通過。そのまま下りを終えて、勝負はスプリントに持ち込まれた。アタックと集団牽引を担当したヴウォダルチクが遅れ、ガルシアは山岳賞ジャージを着るブラジにスプリントを託す。しかしブラジとリュエッグのスプリントの差は歴然で、リュエッグが踏み込むと、そのまま悠々と先頭でフィニッシュラインを通過した。

UAEチームADQの3名を打破し、スプリント勝利したノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) photo:CorVos

総合連覇を達成したノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) photo:CorVos
2025年はウィランガヒルで争われた第2ステージを制し、そのまま総合優勝に輝いたリュエッグが、不利な状況をものともせず、総合連覇を達成した。「信じられない結果。タイトルの防衛を目標にしていたが、その難しさも感じていた。(終盤)私は(UAEに)ついていくだけだった。なぜなら自分のスプリントに自信をもっていたから。結果的に(UAEの)彼女たちがリードアウトしてくれるような形になった」と、リュエッグはレースを振り返った。


10月の中旬まで続く2026年女子ワールドツアーの初戦であるサントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダーも最終日を迎えた。第3ステージの舞台は市街地のノーウッドから東の丘陵地帯を巡る126.5km。勝負所となったのは、フィニッシュ地点であるキャンベルタウン手前に設定されたコークスクリュー(距離2.5km/平均9.7%)で、ここを2度登り、下った先にフィニッシュがある。
大会初日、2日目と連勝し、オレンジ色の総合リーダージャージを着るアリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJユナイテッド・スエズ)を先頭にレースはスタート。集団からカリーナ・シュレンプ(オーストリア、フェニックス・プレミアテック)が飛び出し、遅れてミケイラ・ハーヴェイ(ニュージーランド、SDワークス・プロタイム)が合流。メイン集団は2名の逃げを容認し、一時5分以上のリードを許した。

レース中継に野生のカンガルーが映し出されるほど動きのないレースは、UAEチームADQやEFエデュケーション・オートリーといったチームたちがメイン集団をコントロール。コークスクリューに入ると逃げの2名は引き戻され、マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ)がレース先頭に躍り出る。食らいついていた世界王者マグドレーヌ・ヴァリエール(カナダ、EFエデュケーション・オートリー)が引き離されるなか、ガルシアのハイペースについていけたのは、チームメイトのドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド)とサラ・ヴァンダム(カナダ、ヴィスマ・リースアバイク)の2名だけだった。
先頭の3名は1度目のコークスクリュー頂上とフィニッシュラインを通過する。最終周回に入り、ガルシアとヴァリエールがヴァンダムを振り落とすべく代わる代わるアタック。一時はヴァリエールが先頭に立ったものの、ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)が牽引するプロトンがガルシアとヴァンダムをキャッチ。最後のコークスクリューに入り、先行するヴァリエールを捉えたのは、チームメイトであるパウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ)とガルシア、そしてディフェンディング王者であるノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー)の3名だった。
UAEが3対1の構図をレース先頭で作り上げ、頂上先頭を通過。そのまま下りを終えて、勝負はスプリントに持ち込まれた。アタックと集団牽引を担当したヴウォダルチクが遅れ、ガルシアは山岳賞ジャージを着るブラジにスプリントを託す。しかしブラジとリュエッグのスプリントの差は歴然で、リュエッグが踏み込むと、そのまま悠々と先頭でフィニッシュラインを通過した。


2025年はウィランガヒルで争われた第2ステージを制し、そのまま総合優勝に輝いたリュエッグが、不利な状況をものともせず、総合連覇を達成した。「信じられない結果。タイトルの防衛を目標にしていたが、その難しさも感じていた。(終盤)私は(UAEに)ついていくだけだった。なぜなら自分のスプリントに自信をもっていたから。結果的に(UAEの)彼女たちがリードアウトしてくれるような形になった」と、リュエッグはレースを振り返った。
サントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー2026第3ステージ結果
| 1位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) | 3:24:02 |
| 2位 | マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ) | +0:01 |
| 3位 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) | |
| 4位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) | +0:02 |
| 5位 | サラ・ヴァンダム(カナダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:12 |
| 6位 | ニーナ・バイスマン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス) | |
| 7位 | エラ・ワイリー(ニュージーランド、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
| 8位 | ミレイア・ベニト(スペイン、AGインシュランス・スーダル) | |
| 9位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | |
| 10位 | ロッテ・クラース(ベルギー、フェニックス・プレミアテック) |
個人総合成績
| 1位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFエデュケーション・オートリー) | 10:27:36 |
| 2位 | マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ) | +0:11 |
| 3位 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) | +0:14 |
| 4位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) | +0:17 |
| 5位 | サラ・ヴァンダム(カナダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:25 |
| 6位 | ニーナ・バイスマン(オランダ、ヒューマンパワードヘルス) | +0:29 |
| 7位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | |
| 8位 | エラ・ワイリー(ニュージーランド、リブ・アルウラー・ジェイコ) | |
| 9位 | ミレイア・ベニト(スペイン、AGインシュランス・スーダル) | |
| 10位 | ロッテ・クラース(ベルギー、フェニックス・プレミアテック) |
その他の特別賞
| ポイント賞 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJユナイテッド・スエズ) |
| 山岳賞 | パウラ・ブラジ(スペイン、UAEチームADQ) |
| ヤングライダー賞 | ジャスティナ・ツァプラ(ドイツ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) |
| チーム総合成績 | UAEチームADQ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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