JCXシリーズ第10戦の東北シクロクロスシリーズ第4戦「ざおうさまCUP」が蔵王町総合運動公園内の特設コースで行われた。男子エリートは松本一成(W.V.OTA)が連覇、女子エリートは全日本チャンピオンの石田唯(TRKWorks)が勝利を挙げた。マスターズカテゴリーやそのほかのカテゴリーと共にレポートしていく。
女子エリート:全日本チャンピオンの石田唯(TRKWorks)が優勝

女子エリートの最前列には全日本チャンピオンの石田唯(TRKWorks)や渡部春雅(Olanda Base)らが揃う photo:Michinari TAKAGI
1月18日(日)に宮城県刈田郡蔵王町の「蔵王町総合運動公園」で、AJOCC JCXシリーズ第10戦となる「東北シクロクロス 第4戦 ざおうさまCUP」が開催された。コースはグラウンドと河川敷、調整池と3つのセクションから成り、地形を利用したテクニカルなキャンバーや忍者返し、グラウンド、シケイン、サンドセクションで構成。あやゆるスキルとパワーが求められるコースで、熱戦が繰り広げられた。
女子最高峰である女子エリートの最前列には、直前にタイで開催されたマウンテンバイクの「UCIタイランドMTBカップ2026 XCO」で2位になった石田唯(TRKWorks)が、昨年末に獲得した全日本チャンピオンジャージを着用して登場。そして、JCXシリーズランキング上位陣の竹村舞葉(SHIDO-WORKS)、椿井和佳奈(OLIVE)、渡部春雅(Olanda Base)らが揃い、また同時出走となった女子ジュニアの小林碧(AX cyclocross team)は集団後方に並び、スタートを待った。

ホールショットを獲得したのは渡部春雅(Olanda Base) photo:Michinari TAKAGI

渡部春雅(Olanda Base)を先頭にグラウンドエリアを一列棒状で走っていく photo:Michinari TAKAGI
13時の号砲と共に勢い良く飛び出し、ホールショットを獲得したのは渡部だった。その後ろに石田と石川七海(八千代松陰高等学校)、竹村が続き、第一コーナーをスムーズに駆け抜けていく。コーナーリングスキルが求められる連続コーナーのグラウンド区間に入ると渡部と石田、石川の先頭パックが形成されていた。
2周回目に入ると石田がペースを上げ、先頭パックから渡部と石川が遅れていく。6周回で争われることとなったレースの先頭で日本王者である石田が独走態勢を築き、それを渡部と石川が交互に前に出つつ追いかけていく。

階段区間の脇を乗車でクリアしていく渡部春雅(Olanda Base)に対し、石田唯(TRKWorks)は降車して階段に備える photo:Michinari TAKAGI

先頭を独走する石田唯(TRKWorks) photo:Michinari TAKAGI

先頭の石田を追いかける渡部春雅(Olanda Base) photo:Michinari TAKAGI 
3位を走る石川七海(八千代松陰高等学校) photo:Michinari TAKAGI
そのまま石田の独走勝利かと思われたレースは、3周回目に追走パックから渡部がペースを上げ、先頭の石田をキャッチ。先頭は石田と渡部の2名となり、ハイペースで周回数を重ねていく。
最終周回に入っても石田と渡部の先頭パックは変わらず、単独追走を強いられた石川は持ち前のテクニックで先頭2名を追いかけ続ける。勝負の分かれ目となったのは、最終周回のキャンバー区間。渡部がコース脇の杭に引っかかり、痛恨のミスで遅れる。その間に石田がリードを広げ、ラストスパートをかけた。

石田唯(TRKWorks)と渡部春雅(Olanda Base)の先頭パックがシケインをクリアしていく photo:Michinari TAKAGI

安定した走りで駆け抜けた石田唯(TRKWorks)が優勝ポーズを決めてゴールラインを越えた photo:Michinari TAKAGI

同時出走の女子ジュニアを制した小林碧(AX cyclocross team) photo:Michinari TAKAGI 
女子エリートの表彰式 photo:Michinari TAKAGI
スタートから全日本チャンピオンらしい安定した走りを見せた石田が、ガッツポーズと共に満面の笑みでフィニッシュラインを通過。2位は最終周回に遅れた渡部が12秒差、3位は単独で追い続けた石川が1分1秒遅れでフィニッシュした。
「先週の愛知牧場で(渡部)春雅ちゃんに負けていることもあり、プレッシャーを感じていましたが、小林コーチから『結果に拘らず、楽しく走っていいよ』と言われ、気持ちが楽になりました。アドバイス通り、楽しく走った結果、優勝することができました!」と、石田は安堵した表情でコメントした。
男子エリート:松本一成(W.V.OTA)がざおうさまCUPで連覇達成

松本一成(W.V.OTA)がホールショットを獲得 photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス
ざおうさまCUPの最終レースとなったのが、男子最高峰である男子エリート。全日本チャンピオンの織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)は不在となったJCX第10戦の最前列には、全日本選手権2位の副島達海(TRKWorks)や昨年のざおうさまCUPを制した松本一成(W.V.OTA)、沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)らが揃った。
14時10分、スタートの号砲で男子エリートの69名が一斉に加速していく。勢いよく加速した松本がホールショットを獲得し、グラウンド区間へ突入。同じく好スタートを決めた小坂光(Utsunomiya Lux)が松本の番手につく。

スタート直後のグラウンド区間を走る男子エリートの選手たち photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス

キャンバー区間をハイペースで駆け抜ける松本一成(W.V.OTA) photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス

3周目に副島達海(TRKWorks)と松本一成(W.V.OTA)が先頭パックを形成 photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス 
野嵜然新(drawer THE RACING)が3番手を走る photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス
ホールショットを決め、勢いに乗る松本がハイペースで走り続け、キャンバー区間をトップで通過。そこに野嵜然新(drawer THE RACING)と沢田、副島の順で続いていくレース展開になった。
男子エリートの周回数が9周に決まり、2周目には松本と沢田、副島、野嵜による先頭パックが形成される。3周目に差し掛かると松本と副島がさらにペースを上げ、2名が先行。3番手に野嵜、4番手に沢田が続いていった。

3位集団の沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)と野嵜然新(drawer THE RACING) photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス

バニーホップでシケインをクリアする松本一成(W.V.OTA) photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス
4周目でも松本のスピードは緩まることはなく、反対に積極的にハイペースで牽引を続ける。それに副島がぴったりとマークする一方、3位集団は沢田と野嵜がポジション争いを繰り広げる。
レース終盤の7周目に入り、先頭では松本のアタックによって、副島からわずかにリードを獲得。8周目ではその差は10秒となった。後方の3位集団では沢田がペースを上げ、野嵜が遅れを喫した。

松本一成(W.V.OTA)がざおうさまCUPで2連覇を達成 photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス
最終周回に入ると、先頭の松本、2番手の副島、そして3番手の沢田がそれぞれ単独走となった。副島と沢田の猛追もかなわず、昨年のざおうさまCUPに引き続き、松本がトップでフィニッシュ。2位は11秒差で副島、3位は50秒差で沢田が表彰台に上がった。出走者は69名で完走者は23名となった。
「今回はとても濃い面子だったので、勝てると思っていませんでした。だから優勝できてうれしいです」と松本は笑顔で答え、「最初からとにかくペダルを踏んで、後ろの選手たちが苦しい展開になるように走りました」とレースを振り返った。

男子エリートの表彰式 photo:Michinari TAKAGI
その他のレース
ME2は齋藤拓真(スゴイカッコイイシクロクロスチーム東北)、ME3は中田翔太(W.V.OTA)、WE2+3は小林萌、ME4は霜山誠一らが上位クラスへの昇格を決めている。WE2+3は吉田鈴が初めてのシクロクロスでデビューウィンを決めた。

オールアウトし、ペダルが外れず倒れ込んだ仲間の元へ駆けつけたスゴイカッコイイシクロクロスチーム東北の皆さん photo:Michinari TAKAGI 
WE2+3は吉田鈴がデビューウィン photo:Michinari TAKAGI

友人からもらいX2Oトロフェーの黄色いアヒルニット帽を被ってご満悦な奥様とマスターズを完走した旦那様で記念写真 photo:Michinari TAKAGI 
WE2+3の表彰式 photo:Michinari TAKAGI

MM50のスタート前 photo:Michinari TAKAGI 
MM50はマスターズ全日本チャンピオンの生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)が圧勝 photo:Michinari TAKAGI

マスターズとME3の集合写真 photo:Michinari TAKAGI
マスターズクラスのMM35は畠山和也(Equipe Tohoku)、MM40は佐藤利英(Team CHAINRING)、MM45は中里聡史(Gufo Cycle Works)、MM50はマスターズ全日本チャンピオンの生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)、MM55は浅井秀樹(SNEL)、MM60は田辺明宏(サガミレーシング)、MM65は江川嘉宏(Naturalfarmer)、WMは西山みゆきが優勝した。
MJは軽部翔太郎(村山産業高校)、WJは小林碧(AX cyclocross team)がジュニアカテゴリーを制した。アンダーカテゴリーは地元チームのTeam CHAINRINGの選手たちが圧勝し、MU17は村上蕾夢、MU15は村上鳳冴、WU15は飯島花怜が優勝している。

MM55は浅井秀樹(SNEL)がパワフルな走りで勝利 photo:Michinari TAKAGI 
女子マスターズの表彰式 photo:Michinari TAKAGI

MJは軽部翔太郎(村山産業高校)が優勝 photo:Michinari TAKAGI 
WU15は飯島花怜(Team CHAINRING)が優勝 photo:Michinari TAKAGI

東北シクロクロスのスタッフと参加者で恒例の記念写真 photo:Michinari TAKAGI
女子エリート:全日本チャンピオンの石田唯(TRKWorks)が優勝

1月18日(日)に宮城県刈田郡蔵王町の「蔵王町総合運動公園」で、AJOCC JCXシリーズ第10戦となる「東北シクロクロス 第4戦 ざおうさまCUP」が開催された。コースはグラウンドと河川敷、調整池と3つのセクションから成り、地形を利用したテクニカルなキャンバーや忍者返し、グラウンド、シケイン、サンドセクションで構成。あやゆるスキルとパワーが求められるコースで、熱戦が繰り広げられた。
女子最高峰である女子エリートの最前列には、直前にタイで開催されたマウンテンバイクの「UCIタイランドMTBカップ2026 XCO」で2位になった石田唯(TRKWorks)が、昨年末に獲得した全日本チャンピオンジャージを着用して登場。そして、JCXシリーズランキング上位陣の竹村舞葉(SHIDO-WORKS)、椿井和佳奈(OLIVE)、渡部春雅(Olanda Base)らが揃い、また同時出走となった女子ジュニアの小林碧(AX cyclocross team)は集団後方に並び、スタートを待った。


13時の号砲と共に勢い良く飛び出し、ホールショットを獲得したのは渡部だった。その後ろに石田と石川七海(八千代松陰高等学校)、竹村が続き、第一コーナーをスムーズに駆け抜けていく。コーナーリングスキルが求められる連続コーナーのグラウンド区間に入ると渡部と石田、石川の先頭パックが形成されていた。
2周回目に入ると石田がペースを上げ、先頭パックから渡部と石川が遅れていく。6周回で争われることとなったレースの先頭で日本王者である石田が独走態勢を築き、それを渡部と石川が交互に前に出つつ追いかけていく。




そのまま石田の独走勝利かと思われたレースは、3周回目に追走パックから渡部がペースを上げ、先頭の石田をキャッチ。先頭は石田と渡部の2名となり、ハイペースで周回数を重ねていく。
最終周回に入っても石田と渡部の先頭パックは変わらず、単独追走を強いられた石川は持ち前のテクニックで先頭2名を追いかけ続ける。勝負の分かれ目となったのは、最終周回のキャンバー区間。渡部がコース脇の杭に引っかかり、痛恨のミスで遅れる。その間に石田がリードを広げ、ラストスパートをかけた。




スタートから全日本チャンピオンらしい安定した走りを見せた石田が、ガッツポーズと共に満面の笑みでフィニッシュラインを通過。2位は最終周回に遅れた渡部が12秒差、3位は単独で追い続けた石川が1分1秒遅れでフィニッシュした。
「先週の愛知牧場で(渡部)春雅ちゃんに負けていることもあり、プレッシャーを感じていましたが、小林コーチから『結果に拘らず、楽しく走っていいよ』と言われ、気持ちが楽になりました。アドバイス通り、楽しく走った結果、優勝することができました!」と、石田は安堵した表情でコメントした。
男子エリート:松本一成(W.V.OTA)がざおうさまCUPで連覇達成

ざおうさまCUPの最終レースとなったのが、男子最高峰である男子エリート。全日本チャンピオンの織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)は不在となったJCX第10戦の最前列には、全日本選手権2位の副島達海(TRKWorks)や昨年のざおうさまCUPを制した松本一成(W.V.OTA)、沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)らが揃った。
14時10分、スタートの号砲で男子エリートの69名が一斉に加速していく。勢いよく加速した松本がホールショットを獲得し、グラウンド区間へ突入。同じく好スタートを決めた小坂光(Utsunomiya Lux)が松本の番手につく。




ホールショットを決め、勢いに乗る松本がハイペースで走り続け、キャンバー区間をトップで通過。そこに野嵜然新(drawer THE RACING)と沢田、副島の順で続いていくレース展開になった。
男子エリートの周回数が9周に決まり、2周目には松本と沢田、副島、野嵜による先頭パックが形成される。3周目に差し掛かると松本と副島がさらにペースを上げ、2名が先行。3番手に野嵜、4番手に沢田が続いていった。


4周目でも松本のスピードは緩まることはなく、反対に積極的にハイペースで牽引を続ける。それに副島がぴったりとマークする一方、3位集団は沢田と野嵜がポジション争いを繰り広げる。
レース終盤の7周目に入り、先頭では松本のアタックによって、副島からわずかにリードを獲得。8周目ではその差は10秒となった。後方の3位集団では沢田がペースを上げ、野嵜が遅れを喫した。

最終周回に入ると、先頭の松本、2番手の副島、そして3番手の沢田がそれぞれ単独走となった。副島と沢田の猛追もかなわず、昨年のざおうさまCUPに引き続き、松本がトップでフィニッシュ。2位は11秒差で副島、3位は50秒差で沢田が表彰台に上がった。出走者は69名で完走者は23名となった。
「今回はとても濃い面子だったので、勝てると思っていませんでした。だから優勝できてうれしいです」と松本は笑顔で答え、「最初からとにかくペダルを踏んで、後ろの選手たちが苦しい展開になるように走りました」とレースを振り返った。

その他のレース
ME2は齋藤拓真(スゴイカッコイイシクロクロスチーム東北)、ME3は中田翔太(W.V.OTA)、WE2+3は小林萌、ME4は霜山誠一らが上位クラスへの昇格を決めている。WE2+3は吉田鈴が初めてのシクロクロスでデビューウィンを決めた。







マスターズクラスのMM35は畠山和也(Equipe Tohoku)、MM40は佐藤利英(Team CHAINRING)、MM45は中里聡史(Gufo Cycle Works)、MM50はマスターズ全日本チャンピオンの生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)、MM55は浅井秀樹(SNEL)、MM60は田辺明宏(サガミレーシング)、MM65は江川嘉宏(Naturalfarmer)、WMは西山みゆきが優勝した。
MJは軽部翔太郎(村山産業高校)、WJは小林碧(AX cyclocross team)がジュニアカテゴリーを制した。アンダーカテゴリーは地元チームのTeam CHAINRINGの選手たちが圧勝し、MU17は村上蕾夢、MU15は村上鳳冴、WU15は飯島花怜が優勝している。





男子エリート(ME1)リザルト
| 1位 | 松本一成(W.V.OTA) | 1:00:03.9 |
| 2位 | 副島達海(TRKWorks) | +0:11 |
| 3位 | 沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン) | +0:50 |
| 4位 | 野嵜然新(drawer THE RACING) | +1:21 |
| 5位 | 加藤健悟(臼杵レーシング) | +3:26 |
女子エリート(WE1)リザルト
| 1位 | 石田唯(TRKWorks) | 45:54.1 |
| 2位 | 渡部春雅(Olanda Base) | +0:12 |
| 3位 | 石川七海(八千代松陰高等学校) | +1:01 |
| 4位 | 椿井和佳奈(OLIVE) | +5:10 |
| 5位 | 小田恵利花(NASK Trading) | +6:09 |
その他カテゴリーのリザルト
| ME2 | 齋藤拓真(スゴイカッコイイシクロクロスチーム東北) |
| ME3 | 中田翔太(W.V.OTA) |
| ME4 | 霜山誠一 |
| WE2+3 | 吉田鈴 |
| MM35 | 畠山和也(Equipe Tohoku) |
| MM40 | 佐藤利英(Team CHAINRING) |
| MM45 | 中里聡史(Gufo Cycle Works) |
| MM50 | 生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) |
| MM55 | 浅井秀樹(SNEL) |
| MM60 | 田辺明宏(サガミレーシング) |
| MM65 | 江川嘉宏(Naturalfarmer)」 |
| WM | 西山みゆき |
| MJ | 軽部翔太郎(村山産業高校) |
| WJ | 小林碧(AX cyclocross team) |
| MU17 | 村上蕾夢(Team CHAINRING) |
| MU15 | 村上鳳冴(Team CHAINRING) |
| WU15 | 飯島花怜(Team CHAINRING) |
| CK3 | 渋谷一(drawer THE CYCLING CLUB) |
| CK2 | 村上耀太(村上兄弟) |
| CK1 | 森脇惟斗 |
photo:Itaru Mitsui/東北シクロクロス 、Michinari TAKAGI
text :Michinari TAKAGI
text :Michinari TAKAGI
Amazon.co.jp