スペインのビーチリゾート、ベニドルムで開催されたW杯第10戦。マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)とルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)が強烈なアタックで独走勝利を果たした。

プロチームの定番合宿地、スペインはベニドルムで開催されたW杯第10戦 photo:CorVos
世界選手権(オランダ・フルスト)まで残り2週間。シーズンも大詰めを迎えたUCIシクロクロスワールドカップ第10戦の舞台は、寒空ではなく、スペインの青い空が広がる地中海沿いのビーチリゾート、ベニドルム。
シクロクロスといえばベルギーやオランダの泥が象徴的だが、プロ選手のトレーニングキャンプ地としてお馴染みの当地方で開催された今大会は、砂セクションと青々とした芝生、舗装路を組み合わせたハイスピードコース。周辺で合宿を行っている世界王者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)などトップ選手たちが、従来とは一味違う風景の中レースを展開した。
女子エリート:ブラント独走、ナショナル選手権の低迷を払拭

レース前半、逃げていたアマンディーヌ・フークネ(フランス、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ)を後続勢がキャッチ photo:CorVos
全選手が半袖のスキンスーツで臨むほどの温暖気候。前日の雨で一部区間に軽くシャバシャバな泥と轍のキャンバー区間が現れたコースで開催された女子エリートレースを序盤から引っ張ったのはアマンディーヌ・フークネ(フランス、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ)だった。
持ち味の積極策で逃げたフークネはやがてシリン・ニンクアンローイ(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)が牽く追走グループに捉えらる。すると、7名の先頭集団の後ろで様子を見ていたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)が強烈なアタックを披露した。

独走態勢に入ったルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) photo:CorVos

ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)が勝利 photo:CorVos 
UCIシクロクロスワールドカップ2025-2026 第10戦 女子エリート表彰台 photo:CorVos
「みんなの動きが止まっていたので自分から動かそうと思った」と言うブラントは、食らいつこうとするライバルたちを一蹴。今季ほぼ負けなしの17勝を挙げていたものの、オランダチャンピオンジャージが掛かった先週のナショナル選手権ではセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・プレミアテック)に50秒引き離されて2位。その悔しさを晴らす鮮やかな走りで後半戦を独走し、勝利を挙げた。
「先週とは違って、本来のレベルに戻ってこれたので嬉しい」と語るブラントが、2021年以来となる世界選優勝に向けて視界良好。年を追うごとに強さを増す36歳のベテランは「まだ世界選に向けて詰めるべき作業がある」と持ち前の慎重な姿勢を崩していない。オランダ選手権でブラントを破ったアルバラードは10秒差の2位、レースを引っ張ったフークネが3位だった。
男子エリート:世界王者ファンデルプールが圧巻の走り 母国王者オルツが3位表彰台

アルペシンシャンプーのデモブースも登場 photo:CorVos
一万人ものファンや、付近でトレーニングキャンプを行っているプロロード選手たちも駆けつける中、男子エリートレースでは世界王者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)が異次元の走りを見せた。
「ロードシーズンに向けて大切な乗り込み時期だけど、2週間いい練習ができていたし、ヤスペル(フィリプセン)の後押しもあって出場を決めたんだ」と言うファンデルプールは、後続選手のミスも手伝ってあっという間にリードを構築。「1週目は(チームメイトの)ティボールが良いペースを刻んでくれて、その時点で後ろと差がついていた。差が生まれにくいコースだし、チャンスだと思って独走することにした」と振り返る世界王者があっという間に後続を引き離してフィニッシュラインまで駆け抜けた。

ライバル勢を寄せ付けず独走するマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos

独走フィニッシュするマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) photo:CorVos
団子状態の後続グループから、勇気あるアタックで飛び出したのは母国スペイン王者フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム)だった。宇都宮シクロクロスにも参戦した経験をもつオルツは、追いついてきたティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)と共にペースを合わせて2番手パックを形成。最後は自脚に勝るネイスに振り切られたものの、今季W杯最高順位となる3位表彰台を獲得。最後はファンに感謝しながらフィニッシュラインを超えた。
「またベニドルムのレースを走れて本当に嬉しかった。コースも綺麗だし、観客のおかげで走るのが本当に楽しかった」と振り返るのはレース翌日に31歳の誕生日を迎えたファンデルプール。「疲れ切った誕生日にならなければいいね」とインタビューを締め括っている。

UCIシクロクロスワールドカップ2025-2026 第10戦 男子エリート表彰台 photo:CorVos

世界選手権(オランダ・フルスト)まで残り2週間。シーズンも大詰めを迎えたUCIシクロクロスワールドカップ第10戦の舞台は、寒空ではなく、スペインの青い空が広がる地中海沿いのビーチリゾート、ベニドルム。
シクロクロスといえばベルギーやオランダの泥が象徴的だが、プロ選手のトレーニングキャンプ地としてお馴染みの当地方で開催された今大会は、砂セクションと青々とした芝生、舗装路を組み合わせたハイスピードコース。周辺で合宿を行っている世界王者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)などトップ選手たちが、従来とは一味違う風景の中レースを展開した。
女子エリート:ブラント独走、ナショナル選手権の低迷を払拭

全選手が半袖のスキンスーツで臨むほどの温暖気候。前日の雨で一部区間に軽くシャバシャバな泥と轍のキャンバー区間が現れたコースで開催された女子エリートレースを序盤から引っ張ったのはアマンディーヌ・フークネ(フランス、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ)だった。
持ち味の積極策で逃げたフークネはやがてシリン・ニンクアンローイ(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)が牽く追走グループに捉えらる。すると、7名の先頭集団の後ろで様子を見ていたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)が強烈なアタックを披露した。



「みんなの動きが止まっていたので自分から動かそうと思った」と言うブラントは、食らいつこうとするライバルたちを一蹴。今季ほぼ負けなしの17勝を挙げていたものの、オランダチャンピオンジャージが掛かった先週のナショナル選手権ではセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・プレミアテック)に50秒引き離されて2位。その悔しさを晴らす鮮やかな走りで後半戦を独走し、勝利を挙げた。
「先週とは違って、本来のレベルに戻ってこれたので嬉しい」と語るブラントが、2021年以来となる世界選優勝に向けて視界良好。年を追うごとに強さを増す36歳のベテランは「まだ世界選に向けて詰めるべき作業がある」と持ち前の慎重な姿勢を崩していない。オランダ選手権でブラントを破ったアルバラードは10秒差の2位、レースを引っ張ったフークネが3位だった。
男子エリート:世界王者ファンデルプールが圧巻の走り 母国王者オルツが3位表彰台

一万人ものファンや、付近でトレーニングキャンプを行っているプロロード選手たちも駆けつける中、男子エリートレースでは世界王者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)が異次元の走りを見せた。
「ロードシーズンに向けて大切な乗り込み時期だけど、2週間いい練習ができていたし、ヤスペル(フィリプセン)の後押しもあって出場を決めたんだ」と言うファンデルプールは、後続選手のミスも手伝ってあっという間にリードを構築。「1週目は(チームメイトの)ティボールが良いペースを刻んでくれて、その時点で後ろと差がついていた。差が生まれにくいコースだし、チャンスだと思って独走することにした」と振り返る世界王者があっという間に後続を引き離してフィニッシュラインまで駆け抜けた。


団子状態の後続グループから、勇気あるアタックで飛び出したのは母国スペイン王者フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム)だった。宇都宮シクロクロスにも参戦した経験をもつオルツは、追いついてきたティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ)と共にペースを合わせて2番手パックを形成。最後は自脚に勝るネイスに振り切られたものの、今季W杯最高順位となる3位表彰台を獲得。最後はファンに感謝しながらフィニッシュラインを超えた。
「またベニドルムのレースを走れて本当に嬉しかった。コースも綺麗だし、観客のおかげで走るのが本当に楽しかった」と振り返るのはレース翌日に31歳の誕生日を迎えたファンデルプール。「疲れ切った誕生日にならなければいいね」とインタビューを締め括っている。

UCIシクロクロスワールドカップ2025-2026 第10戦 女子エリート結果
| 1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | 52:01 |
| 2位 | セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・プレミアテック) | +0:10 |
| 3位 | アマンディーヌ・フークネ(フランス、パウェルスサウゼン・アルテスインダストリーバウ) | +0:12 |
| 4位 | セリア・ジェリー(フランス、ASバイクレーシング) | |
| 5位 | クリスティナ・ゼマノバ(チェコ) | +0:52 |
| 6位 | シリン・ニンクアンローイ(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | +0:59 |
| 7位 | フルール・ムーアス(オランダ、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | +1:08 |
| 8位 | マリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム) | +1:14 |
| 9位 | カタブランカ・ヴァシュ(ハンガリー、SDワークス・プロタイム) | +1:25 |
| 10位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト&ジェネレーション) | +1:27 |
UCIシクロクロスワールドカップ2025-2026 第10戦 男子エリート結果
| 1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック) | 1:01:04 |
| 2位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・フェルゼクリンゲン・ヘットプーツブーロー・ライオンズ) | +0:28 |
| 3位 | フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム) | +0:32 |
| 4位 | ティボール・デルフロッソ(オランダ、アルペシン・プレミアテック) | +0:44 |
| 5位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・プレミアテック) | |
| 6位 | メース・ヘンドリクス(オランダ、ヘイゾマット・キューブ) | +0:45 |
| 7位 | ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、リドレーレーシングチーム) | +0:46 |
| 8位 | マルタン・フロスランベール(フランス) | +0:48 |
| 9位 | トーン・アールツ(ベルギー、シャルル・リエジョワ・ロースタリー) | +0:52 |
| 10位 | ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:56 |
photo:UCI
text:So Isobe
text:So Isobe
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