沖縄本島北部・やんばる地域を舞台にした観光サイクリングイベント「ちゅらうみ海道サイクリング2026」が1月11日(日)開催された。本部町・今帰仁村・名護市・大宜味村・国頭村の5市町村にまたがるコースに県内外から96名のサイクリストが参加。自然と地域の温かさを体感できる一日となった。大会事務局からのレポートで紹介する。



スタート前に参加者皆で記念撮影。アットホームな小規模イベントならではだ ©ちゅらうみ海道サイクリング2026

地域と連携した“走る観光サイクリング"

「ちゅらうみ海道サイクリング」は順位やタイムを競うレースではなく、沖縄北部の風景や文化を楽しみながら安全に走ることを目的とした観光サイクリングイベント。主催は沖縄県サイクリング協会。

スタート・ゴール地点は本部町の谷茶公園・谷茶公民館。会場は地域住民や関係者の協力により設えられ、手作り感あふれる温かな雰囲気の中で大会がスタート。100kmと60kmの2コースが用意され、行きたい場所やレベルによって選ぶことができる。

来賓の挨拶とともに開会

おなじみ沖縄県サイクリング協会会長の森兵次氏が開会を宣言 ©ちゅらうみ海道サイクリング2026

7時30分から行われた出発式では、沖縄県サイクリング協会会長・森兵次氏が開会を宣言。本部町長の平良武康氏、本部町観光協会 会長・當山清博氏が歓迎と激励の言葉を送った。

本部町長の平良武康氏が開会を宣言
本部町観光協会 会長・當山清博氏が歓迎の挨拶



愛車で走りながら交通安全の重要性を参加者に呼びかける日本自転車普及協会 会長・小泉昭男氏が特別挨拶
沖縄でチーム合宿中のTeam Ukyo代表の片山右京氏も参加



日本自転車普及協会 会長・小泉昭男氏が登壇して「特別挨拶」。小泉氏は交通安全の啓発を目的とした全国行脚の途中で本大会に参加し、自ら愛車で走りながら交通安全の重要性を参加者に呼びかけた。沖縄でチーム合宿中のTeam Ukyo代表の片山右京氏は、自転車を通じた地域づくりや観光の可能性について語り、参加者を激励した。

5市町村を巡る走りごたえあるコース

ちゅらうみ海道サイクリング2026コース&エイドマップ

コースは本部町を起点に、今帰仁村、名護市、大宜味村、国頭村へと広がる設定。海沿いの開放的な景色と、やんばるの森に包まれるアップダウンが織り交ざり、観光と走行の両方を楽しめる内容となっている。コース説明や安全上の注意の徹底、サイクルリーダーの先導により、初心者から経験者まで安心して参加できる体制が整えられていた。

サイクリングリーダーの引率によりスタートしていく ©ちゅらうみ海道サイクリング2026

8時に100kmコースが先行してスタートし、続いて60kmコースが出発。サイクルリーダーの帯同のもと、参加者はそれぞれのペースで走り出した。

天気は優れないが沖縄の海の青さを実感できた ©ちゅらうみ海道サイクリング2026

朝陽の眩しい本部のエイドで ©ちゅらうみ海道サイクリング2026
本部町のエイドで休憩する参加者たち ©ちゅらうみ海道サイクリング2026



風雨が強まり厳しい気象条件になった ©ちゅらうみ海道サイクリング2026

強風下での判断、安全を最優先したコース運営

当日は強い北風の影響により体感温度が大きく下がり、冬の沖縄としては厳しい気象コンディションとなった。そのため運営側は安全を最優先に判断し、当初予定されていた古宇利大橋の区間をカットする決断を下した。この大会の象徴的な海上橋を走れなかったことは残念だったが、参加者の安全を第一に考えた柔軟な対応が取られた。

海岸線が続く国道58号線を走る ©ちゅらうみ海道サイクリング2026

その代替として古宇利島の駅ソラハシ協賛のバナナケーキは羽地の駅にて提供された。冷たい風のなかでの補給となったが、参加者にとっては嬉しいエネルギーチャージとなった。また、羽地の駅ではサーターアンダギーの協賛もあり、地域ならではのおもてなしがライドを支えた。

国頭村では地元料理店の温かいスープが振る舞われた ©ちゅらうみ海道サイクリング2026

ゴール後も続く地域との交流

花道にフィニッシュ! 完走の喜びはひとしおだ ©ちゅらうみ海道サイクリング2026

ゴール後、会場となった谷茶公民館では、谷茶区による餅つき大会が開催されており、参加者は餅の振る舞いにも参加。走り終えた後につきたての餅を味わい、自然と笑顔がこぼれる光景が広がった。さらに、山川酒造提供の泡盛は抽選で10名に贈呈され、当選者が驚きと喜びの表情を見せる場面も印象的だった。ゴール後のひとときを彩る、心温まる演出となった。

地元の支えで続く6回目の大会

今大会の参加者は計96名(60km:39名、100km:57名)。県外参加者は45名と、観光サイクリングイベントとしての役割も着実に果たしている。協賛には北部港運、山川酒造、古宇利島の駅ソラハシ、羽地の駅、Giant・Liv、沖縄輪業が名を連ね、大宜味村によるバイクラック設置など、多くの地域・事業者の協力によって大会は支えられている。

今年で6回目を迎えた「ちゅらうみ海道サイクリング」は大規模イベントではないものの、手作り感と地域の温かさが魅力の大会だ。今後も参加者・スタッフ・地域がつながる、楽しく温かいイベントとして継続開催が期待される。

■大会概要
大会名:ちゅらうみ海道サイクリング2026
開催日:2026年1月11日(日)
会場:本部町 谷茶公園・谷茶公民館
コース:100km/60km
対象エリア:本部町・今帰仁村・名護市・大宜味村・国頭村
参加者数:96名(県外45名、県内51名)
主催:沖縄県サイクリング協会