パースで開催中のオーストラリア選手権。最終日に男女エリートのロードレースが行われた。男子は昨年までピクニック・ポストNLに所属していた23歳パトリック・エディが制し、女子は20歳のマッケンジー・クープランド(リブ・アルウラー・ジェイコ)が金星を挙げた。



2年連続でオーストラリア西部のパースで行われたオーストラリア選手権。男子エリートはキングス・パークに設定された13.6kmの周回コースを13周する177kmで行われ、平均勾配が5%に満たない1km前後の2つの丘が設定された。前年に劇的な逃げ切り勝利を挙げたルーク・ダーブリッジ(ジェイコ・アルウラー)を含む92名の選手たちが走り出した。

プラップを振り切り、スプリント勝利したパトリック・エディ(チーム・ブレナン) photo:AusCycling

14名の逃げ集団にはダーブリッジが入り、同じくジェイコ・アルウラーのベン・オコーナーやサム・ウェルスフォード(イネオス・グレナディアーズ)など優勝候補たちの姿もあった。勝ちを狙うには獲得標高差が低いためか、オコーナーが積極的に仕掛ける。そして人数を減らした逃げ集団から、残り3周でダーブリッジが仕掛け、単独先頭に立った。

レースも終盤に入ると後方のメイン集団でも動きは活発化。プロトンは逃げを捉え、先行するダーブリッジを、集団内で脚を溜めていたルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)とパトリック・エディ(チーム・ブレナン)の2名がキャッチ。最終周回の残り4kmでエディがアタックし、勝負はプラップとの一騎打ちに持ち込まれ、スプリント力で上回るエディが勝利した。

「信じられない勝利だ。逃げが大きな差を拡げたので、勝負はもう決まったと思い、正直グランフォンドのような感覚で走っていた。しかしラスト40分で全てがひっくり返った。まだ勝利の実感が沸かない」と、レース直後に戸惑いつつ喜びを語ったエディ。ピクニック・ポストNLの育成チームから2024年にプロデビューし、2025年はブエルタ・ア・エスパーニャに出場し完走した。しかしチームと契約更新することができず、今年はオーストラリア籍のコンチネンタルチーム、チーム・ブレナンに所属している。



女子レースはリブ・アルウラー・ジェイコは終始展開を掌握

108kmで行われた女子は序盤に2度の落車が発生するナーバスな展開でレースが進行した。しかし大きな怪我を負う選手はおらず、3名の逃げには育成チームを含めると9名と最大勢力であるリブ・アルウラー・ジェイコのジョシー・タルボットが入る。そしてタルボットは逃げ集団をも飛び出し、単独先頭に立った。

そこにプロトンを飛び出したマッケンジー・クープランドが合流。タルボットが脚を緩め、入れ替わるようにクープランドが先頭に立つ。後方はリブ・アルウラー・ジェイコがコントロールし、追走を許さないチームにとって理想通りの展開を作り出す。その結果、クープランドが単独のままフィニッシュにたどり着いた。

逃げ切りから金星を掴んだマッケンジー・クープランド(リブ・アルウラー・ジェイコ) photo:AusCycling

リブ・アルウラー・ジェイコの育成チームから今年昇格したクープランドは20歳。3日前のタイムトライアルにはU23のカテゴリーに出場して3位。 「レース中にいくつかのミスを冒してしまったので、チームメイトがこの結果を喜んでくれることを願っている」とはにかみながら、プロ初勝利を喜んだ。
オーストラリア国内選手権男子エリートロードレース結果
1位 パトリック・エディ(チーム・ブレナン) 3:55:25
2位 ルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)
3位 オスカー・チェンバーレイン(デカトロンCMA CGM) +0:09
オーストラリア国内選手権女子エリートロードレース結果
1位 マッケンジー・クープランド(リブ・アルウラー・ジェイコ) 2:48:58
2位 ルビー・ローズマン=ギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ) +0:32
3位 ニーヴ・ブラッドバリー(キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) +0:36
text:Sotaro.Arakawa
photo:AusCycling

最新ニュース(全ジャンル)