UCI(国際自転車競技連合)は2026年から28年までの3年間におけるワールドチームを発表した。ウノエックス・モビリティとNSNサイクリングチーム(旧イスラエル・プレミアテック)が昇格し、合併したロット・アンテルマルシェもワールドチームとして登録された。



11月に行われたさいたまクリテリウムに出場したウノエックス・モビリティ photo: Yuichiro Hosoda

UCIが公開した18のワールドチームは、2023年から25年までの3年間で獲得したUCIポイントの合計点で争われ、その順位によってライセンスの行方が決まった。その結果、NSNサイクリングチームに改称したイスラエル・プレミアテックが13位に入り昇格し、4年ぶりのワールドチーム復帰。またワールドチームだったアンテルマルシェ・ワンティがプロチームのロットと合併し、ワールドチームが1枠空いたため19位のウノエックス・モビリティが昇格した。

一方、ワールドチームだったアルケアB&Bホテルズが解散し、ワールドチームへの申請を行っていたコフィディスは2019年以来となるプロチームへ降格した。ランキングは24位ながら同じくワールドチーム申請をしていたピナレロQ36.5プロサイクリングは、来年から3年間はプロチームとして活動することになる。

プロチームへの降格が決定したコフィディス photo:Makoto AYANO

なお、ランキング17位で辛くもワールドチーム残留を決めたピクニック・ポストNLだが、UCIによるとワールドチームライセンスを2026年の1年間に限定するという。この点についてUCIは「2027年および2028年シーズンへ延長するために満たさなければならない財務基準に関する条件を設定することを決定した」と説明している。なお、同名の女子ワールドチームも2026年の1年間限定の登録となる。

プロチームとして登録されたのは16チームだ。もともとイタリアのコンチネンタルチームだったMBHバンクCSBテレコム・フォートは、登録をハンガリーに変えてプロチームへ昇格。元プロ選手であるジョージ・ヒンカピーが率いるモダン・アドベンチャー・プロサイクリングも創設1年目からプロチームとしての活動が決まった。また新城幸也が所属するトスカーナファクトリーチーム・ヴィーニファンティーニには、日本企業のNIPPOが合流し、トスカーナNIPPOラリという名称で登録されている。

女子ワールドチームやロット・アンテルマルシェのロースター、タイトルスポンサーとなったNIPPOなどについては別記事にてお伝えする。
2026年のワールドチームとプロチーム
UCIワールドチーム(18チーム)
アルペシン・プレミアテック(アルペシン・ドゥクーニンク)
バーレーン・ヴィクトリアス
デカトロンCMA・CGM(デカトロンAG2Rラモンディアール)
EFエデュケーション・イージーポスト
グルパマFDJユナイテッド
イネオス・グレナディアーズ
リドル・トレック
ロット・アンテルマルシェ*合併
モビスター
NSNサイクリングチーム(イスラエル・プレミアテック)*昇格
レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ
スーダル・クイックステップ
ジェイコ・アルウラー
ピクニック・ポストNL
ヴィスマ・リースアバイク
UAEチームエミレーツXRG
ウノエックス・モビリティ*昇格
XDSアスタナ
UCIプロチーム(16チーム)
バルディアーニCSF(VFグループ・バルディアーニCSFファイザネ)
ブルゴス・ブルペレットBH
カハルラル・セグロスRGA
コフィディス*降格
エキポ ケルンファルマ
エウスカルテル・エウスカディ
MBHバンクCSBテレコム・フォート*昇格
モダン・アドベンチャー・プロサイクリング*昇格
ピナレロQ36.5プロサイクリング(Q36.5プロサイクリング)
フランダース・バロワーズ
ノボ ノルディスク
ポルティ・ビジットマルタ
トスカーナNIPPOラリ(トスカーナファクトリーチーム・ヴィーニファンティーニ)
トタルエネルジー
チューダー・プロサイクリングチーム
ユニベット・ティテマ・ロケッツ
text:Sotaro.Arakawa
photo: Yuichiro Hosoda

最新ニュース(全ジャンル)