12月6日(土)に、栃木県宇都宮市のろまんちっく村の特設コースでJCXシリーズ第8戦のUCIレース「宇都宮シクロクロス Day1」が開催された。織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がJCX5連勝、石田唯(TRKWorks)が今季5勝目を挙げた。
女子エリート:石田唯(TRKWorks)が今季5勝目

女子エリートのフロントローには全日本チャンピオンの小林あか里(Liv Racing Japan)とJCXで4勝を挙げて好調な石田唯(TRKWorks)らが揃った photo:Michinari TAKAGI
女子エリートのフロントローには、現日本チャンピオンの小林あか里(Liv Racing Japan)とJCXで4勝を挙げて好調な石田唯(TRKWorks)、前全日本チャンピオンの渡部春雅(OlandaBase)が並び、同時出走のジュニアカテゴリーの選手たちを含めた、19名がスタートの時を待った。
13時50分の号砲で一気に選手たちがスタートし、勢いよく飛び出した渡部と竹村舞葉(SHIDO-WORKS)が同時に第一コーナーに入る。その後、スタートループで一気にジャンプアップしてきた日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)がホームストレートをトップで通過。サンドセクションへ突入していった。

ホールショット争いは渡部春雅(OlandaBase)と竹村舞葉(SHIDO-WORKS)が同時に第一コーナーに入り同着 photo:Michinari TAKAGI

日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)が先頭で三段坂へ photo:Michinari TAKAGI

日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)と石川七海(八千代松陰高等学校)が先頭パックを形成した photo:Michinari TAKAGI 
日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)がテクニカルなキャンバーを難なくクリアしていく photo:Michinari TAKAGI
宇都宮シクロクロスの見どころである三段坂は、日吉を先頭に石川七海(八千代松陰高等学校)、石田、小林、竹村の順でクリアしていく。そしてマウンテンバイクコースでも使用されるテクニカルな森林区間を抜けて現れたのは、先頭パックを形成した日吉と石川。3番手の石田はキャンバーでスリップして落車し、先頭から遅れを取ってしまった。
その後のストレートで日吉が加速し、石川を引き離して独走を開始。その後は石田が石川をパスし、先頭を追いかけていく展開となる。6周で争われることとなった女子エリートの4周目に、石田が先頭の日吉をオーバーテイクし、先頭に躍り出た。

終盤に先頭を走る石田唯(TRKWorks)がシケインをクリアしていく photo:Michinari TAKAGI

石田唯(TRKWorks)が今季5勝目を挙げた photo:Michinari TAKAGI
勢いそのままに石田は後続とのリードを広げ、フィニッシュラインを越えて今季5勝目をゲット。一時はトップに立ちながらも27秒遅れでフィニッシュした日吉が2位、1分37秒遅れの石川が3位でレースを終えた。
「優勝できてよかったです。来週には全日本選手権があるので、しっかり調整して、日本チャンピオンになれるように頑張ります」と日本王者経験者を破った石田は、ステージ上で優勝の喜びを語った。

女子エリートの表彰式 photo:Michinari TAKAGI
男子エリート:織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が5連勝

男子エリートのスタート前 (c)Astemo宇都宮ブリッツェン
来週末に迫った全日本選手権の前哨戦ということもあり、男子エリートのスタートラインには全国から69名の選手たちが揃った。ロードで愛三工業レーシングへの加入が発表された全日本チャンピオン、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と同じ先頭には、沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)や副島達海(TRK Works)が並んだ。
15時のスタートと同時に勢いよく加速したのは柚木伸元(日本大学)。手術明けからの復帰戦にもかかわらず、今年2月のシクロクロス世界選手権にも出場した若手がホールショットを獲る。しかし1周目から沢田と織田、副島の優勝候補たちが抜け出し、形成した先頭パックに柚木は加われなかった。その後はハイペースな展開となり、レースは10周回で行われることとなった。

1周目から織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)、副島達海(TRK Works)の優勝候補たちが抜け出し先頭パックを形成 (c)Astemo宇都宮ブリッツェン

単独3位で先頭を追いかけ続ける沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)がシケインをバニーホップでクリア (c)Astemo宇都宮ブリッツェン
2周目に入ると織田がハイテンポで脚を回し、これに追従できたのは副島のみだった。遅れた沢田は少し差を開け、単独3番手を走り続ける。その後、4番手を走る成田光志(OLIVE)が6周目に沢田に追いつき、勝利争いとは別に表彰台争いも激化した。
最終ラップである10周目に入り、先頭でパックを作るのは依然として織田と副島の2名。一方、3位パックは沢田と成田と熱い戦いが繰り広げられていく。優勝したのは若干のリードを奪い、そのまま副島を突き放した織田だった。単独でフィニッシュラインを通過した現日本王者はJCX5連勝を決め、2位は3秒差で届かなかった副島。3位争いはフィニッシュスプリントになり、成田が意地を見せ、沢田を退けて表彰台に上がった。

織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がJCX5連勝を達成 (c)Astemo宇都宮ブリッツェン

3位争いはゴールスプリントになり、成田光志(OLIVE)がスプリント勝負を制し、沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)は4位 (c)Astemo宇都宮ブリッツェン
「自分自身でもハラハラする展開で、皆さんも観ていて楽しめたレースだったと思います。最終的に優勝できてよかった。明日も勝てるように頑張ります!」と、接戦を制した織田は笑顔でそうコメントした。

男子エリートの表彰式 photo:Michinari TAKAGI
その他のレース結果

男子ジュニアの表彰式 photo:Michinari TAKAGI

U17の表彰式 photo:Michinari TAKAGI 
U15の表彰式 photo:Michinari TAKAGI

MM35とMM40、MM50は同時出走 photo:Michinari TAKAGI
男子ジュニアは松村拓弥(群馬県工業高等専門学校)が独走優勝。U17は横田壮一郎(Fine Nova LAB)、U15は村上鳳冴 (村上兄弟) が制した。
マスターズカテゴリーのM35-39は佐野千尋(イナーメ信濃山形)、M40-44は佐川裕太(SNEL)、M45-49は中里聡史(Gufo Cycle Works)、M50-54は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)、M55-59は塩見学(BBQ masters)、M60-64は羽鳥和重(cycleclub3UP.)が優勝。M65-69は先日のマスターズ・シクロクロス世界選手権で2位になった増田謙一(SHIDO-WORKS)が後続を大きく突き放し、圧勝した。

M35-39の佐野千尋(イナーメ信濃山形)、M40-44の佐川裕太(SNEL)M45-49の中里聡史(Gufo Cycle Works)、M50-54の生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)がそれぞれのカテゴリーで優勝 photo:Michinari TAKAGI

M55-59は塩見学(BBQ masters)が優勝 photo:Michinari TAKAGI

M60-64の羽鳥和重(cycleclub3UP.)とM65-69の増田謙一(SHIDO-WORKS)が横一線で三段坂を駆け上がる photo:Michinari TAKAGI 
M60-64の表彰式 photo:Michinari TAKAGI

マスターズでは恒例の集合写真を photo:Michinari TAKAGI

60分エンデューロの表彰式 photo:Michinari TAKAGI 
60分エンデューロの特別賞を受賞したピクミンの皆さん photo:Michinari TAKAGI

マスターズ・シクロクロス世界選手権の銀メダルを見せてくれた増田謙一(SHIDO-WORKS) photo:Michinari TAKAGI
女子エリート:石田唯(TRKWorks)が今季5勝目

女子エリートのフロントローには、現日本チャンピオンの小林あか里(Liv Racing Japan)とJCXで4勝を挙げて好調な石田唯(TRKWorks)、前全日本チャンピオンの渡部春雅(OlandaBase)が並び、同時出走のジュニアカテゴリーの選手たちを含めた、19名がスタートの時を待った。
13時50分の号砲で一気に選手たちがスタートし、勢いよく飛び出した渡部と竹村舞葉(SHIDO-WORKS)が同時に第一コーナーに入る。その後、スタートループで一気にジャンプアップしてきた日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)がホームストレートをトップで通過。サンドセクションへ突入していった。




宇都宮シクロクロスの見どころである三段坂は、日吉を先頭に石川七海(八千代松陰高等学校)、石田、小林、竹村の順でクリアしていく。そしてマウンテンバイクコースでも使用されるテクニカルな森林区間を抜けて現れたのは、先頭パックを形成した日吉と石川。3番手の石田はキャンバーでスリップして落車し、先頭から遅れを取ってしまった。
その後のストレートで日吉が加速し、石川を引き離して独走を開始。その後は石田が石川をパスし、先頭を追いかけていく展開となる。6周で争われることとなった女子エリートの4周目に、石田が先頭の日吉をオーバーテイクし、先頭に躍り出た。


勢いそのままに石田は後続とのリードを広げ、フィニッシュラインを越えて今季5勝目をゲット。一時はトップに立ちながらも27秒遅れでフィニッシュした日吉が2位、1分37秒遅れの石川が3位でレースを終えた。
「優勝できてよかったです。来週には全日本選手権があるので、しっかり調整して、日本チャンピオンになれるように頑張ります」と日本王者経験者を破った石田は、ステージ上で優勝の喜びを語った。

男子エリート:織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が5連勝

来週末に迫った全日本選手権の前哨戦ということもあり、男子エリートのスタートラインには全国から69名の選手たちが揃った。ロードで愛三工業レーシングへの加入が発表された全日本チャンピオン、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と同じ先頭には、沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)や副島達海(TRK Works)が並んだ。
15時のスタートと同時に勢いよく加速したのは柚木伸元(日本大学)。手術明けからの復帰戦にもかかわらず、今年2月のシクロクロス世界選手権にも出場した若手がホールショットを獲る。しかし1周目から沢田と織田、副島の優勝候補たちが抜け出し、形成した先頭パックに柚木は加われなかった。その後はハイペースな展開となり、レースは10周回で行われることとなった。


2周目に入ると織田がハイテンポで脚を回し、これに追従できたのは副島のみだった。遅れた沢田は少し差を開け、単独3番手を走り続ける。その後、4番手を走る成田光志(OLIVE)が6周目に沢田に追いつき、勝利争いとは別に表彰台争いも激化した。
最終ラップである10周目に入り、先頭でパックを作るのは依然として織田と副島の2名。一方、3位パックは沢田と成田と熱い戦いが繰り広げられていく。優勝したのは若干のリードを奪い、そのまま副島を突き放した織田だった。単独でフィニッシュラインを通過した現日本王者はJCX5連勝を決め、2位は3秒差で届かなかった副島。3位争いはフィニッシュスプリントになり、成田が意地を見せ、沢田を退けて表彰台に上がった。


「自分自身でもハラハラする展開で、皆さんも観ていて楽しめたレースだったと思います。最終的に優勝できてよかった。明日も勝てるように頑張ります!」と、接戦を制した織田は笑顔でそうコメントした。

その他のレース結果




男子ジュニアは松村拓弥(群馬県工業高等専門学校)が独走優勝。U17は横田壮一郎(Fine Nova LAB)、U15は村上鳳冴 (村上兄弟) が制した。
マスターズカテゴリーのM35-39は佐野千尋(イナーメ信濃山形)、M40-44は佐川裕太(SNEL)、M45-49は中里聡史(Gufo Cycle Works)、M50-54は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)、M55-59は塩見学(BBQ masters)、M60-64は羽鳥和重(cycleclub3UP.)が優勝。M65-69は先日のマスターズ・シクロクロス世界選手権で2位になった増田謙一(SHIDO-WORKS)が後続を大きく突き放し、圧勝した。








男子エリート(ME)リザルト
| 1位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1:00:34 |
| 2位 | 副島達海(TRK Works) | +0:03 |
| 3位 | 成田光志(OLIVE) | +1:14 |
| 4位 | 沢田時(Astemo宇都宮宇都宮ブリッツェン) | +1:16 |
| 5位 | 野嵜然新(drawer THE RACING) | +3:27 |
女子エリート(WE)リザルト
| 1位 | 石田唯(TRKWorks) | 43:30.9 |
| 2位 | 日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team) | +0:27 |
| 3位 | 石川七海(八千代松陰高等学校) | +1:37 |
| 4位 | 渡部春雅(OlandaBase) | +2:26 |
| 5位 | 竹村舞葉(SHIDO-WORKS) | +2:30 |
その他のリザルト
| 男子ジュニア | 松村拓弥(群馬県工業高等専門学校) |
| U17 | 横田壮一郎(Fine Nova LAB) |
| U15 | 村上鳳冴 (村上兄弟) |
| M35-39 | 佐野千尋(イナーメ信濃山形) |
| M40-44 | 佐川裕太(SNEL) |
| M45-49 | 中里聡史(Gufo Cycle Works) |
| M50-54 | 生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス |
| M55-59 | 塩見学(BBQ masters) |
| M60-64 | 羽鳥和重(cycleclub3UP.) |
| M65-69 | 増田謙一(SHIDO-WORKS) |
photo & text:Michinari TAKAGI
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