2026年5月30日に開幕する、第37回ジロ・デ・イタリア・ウィメンのコース詳細が発表された。イタリア北部を舞台とし、昨年より1日多い9日間で争われる。マリアローザが争われる最難関ステージは、頂上が標高2,178mに達するフィネストレ峠が設定された8日目だ。

コースプレゼンテーションに登壇したサイモン・イェーツとエリーザ・ロンゴボルギーニ image:RCS Sport

ジロ・デ・イタリア・ウィメン2026 コースマップ image:RCS Sport イタリア最強のクライマーであるエリーザ・ロンゴボルギーニ(UAEチームADQ)が今年、2年連続の総合優勝を達成したジロ・デ・イタリア・ウィメン。その2026年大会のコース全貌が、男子のジロ・デ・イタリアのコースプレゼンテーションと時を同じくして明らかになった。
女子のグランツールでは最も歴史が深く、2026年で37回目を迎える大会の開幕地に選ばれたのは、イタリア北東部エミリア=ロマーニャ州でアドリア海に面するチェゼナティコだ。そこからイタリア北部を巡る戦いは、昨年より1日多い9日間構成となった。総距離は1,153.7kmで、総獲得標高は12,500m。個人タイムトライアルを含む2つの山頂フィニッシュが組み込まれている。
ステージカテゴリーの内訳
平坦ステージ:3
丘陵ステージ:2
山岳ステージ:3(山頂フィニッシュ1)
個人タイムトライアル:1(山頂フィニッシュ1)
大会初日は丘ひとつない平坦ステージで始まり、2日目はコース中盤に4級山岳が登場。3日目も丘が2つ設定されたものの、平坦基調のため、3日連続で集団スプリントが濃厚と見られる。

大会唯一の個人タイムトライアルである第4ステージ image:RCS Sport
総合首位の選手が着用するピンク色のマリアローザ争いが本格的に始まるのは、4日目の個人タイムトライアルから。距離はわずか12.7kmと短いが、5km地点から1級山岳ネヴェガルの登坂が始まる。序盤に最大勾配14%が登場し、頂上に向かって徐々に勾配が緩やかになるが、選手たちの登坂力が試されるタフなステージとなる。
5日目は今大会最初の山岳ステージで、コース中盤の1級山岳をクリア後、2級、3級、3級と立て続けに登る厳しいレイアウトだ。6日目の平坦ステージを挟み、7日目は平坦路の終盤に2つの丘が連なる丘陵ステージとなる。逃げから集団スプリント、あるいは総合勢が動いてくるかもしれない、予測が難しいコース設定だ。

フィネストレ峠が設定された第8ステージ image:RCS Sport
そして今大会のクイーン(最難関)ステージに設定されているのが8日目だ。コース距離はわずか101kmだが、後半に1級山岳フィネストレ峠(登坂距離18.5km、平均勾配9.2%)が登場する。その頂上標高2,178mは今大会の「チーマ・アルフォンシーナ・ストラーダ」(最高標高地点)に指定されており、一度下ってから、フィニッシュ地点は3級山岳セストリエーレの頂上となる。
フランスとの国境にも近いイタリア北西部ピエモンテ州を走る最終日も、コースの分類は山岳だが、1級山岳はコース中盤に設定されている。そのため、逃げや精鋭集団による小集団スプリントも考えられるステージで、第37回大会は締めくくられる。

第8ステージに登場するフィネストレ峠 photo:Kei Tsuji
プレゼンテーションに出席したロンゴボルギーニは、「第8ステージはフィネストレ峠を含む象徴的なコースで、私がよく知っている場所。トレーニングの一環として頻繁に走っているところでもある。最終日のサルッツォも、夫ジャコポ・モスカの故郷オザーコを通るから特別な日となるだろう」とコメントしている。


女子のグランツールでは最も歴史が深く、2026年で37回目を迎える大会の開幕地に選ばれたのは、イタリア北東部エミリア=ロマーニャ州でアドリア海に面するチェゼナティコだ。そこからイタリア北部を巡る戦いは、昨年より1日多い9日間構成となった。総距離は1,153.7kmで、総獲得標高は12,500m。個人タイムトライアルを含む2つの山頂フィニッシュが組み込まれている。
ステージカテゴリーの内訳
平坦ステージ:3
丘陵ステージ:2
山岳ステージ:3(山頂フィニッシュ1)
個人タイムトライアル:1(山頂フィニッシュ1)
大会初日は丘ひとつない平坦ステージで始まり、2日目はコース中盤に4級山岳が登場。3日目も丘が2つ設定されたものの、平坦基調のため、3日連続で集団スプリントが濃厚と見られる。

総合首位の選手が着用するピンク色のマリアローザ争いが本格的に始まるのは、4日目の個人タイムトライアルから。距離はわずか12.7kmと短いが、5km地点から1級山岳ネヴェガルの登坂が始まる。序盤に最大勾配14%が登場し、頂上に向かって徐々に勾配が緩やかになるが、選手たちの登坂力が試されるタフなステージとなる。
5日目は今大会最初の山岳ステージで、コース中盤の1級山岳をクリア後、2級、3級、3級と立て続けに登る厳しいレイアウトだ。6日目の平坦ステージを挟み、7日目は平坦路の終盤に2つの丘が連なる丘陵ステージとなる。逃げから集団スプリント、あるいは総合勢が動いてくるかもしれない、予測が難しいコース設定だ。

そして今大会のクイーン(最難関)ステージに設定されているのが8日目だ。コース距離はわずか101kmだが、後半に1級山岳フィネストレ峠(登坂距離18.5km、平均勾配9.2%)が登場する。その頂上標高2,178mは今大会の「チーマ・アルフォンシーナ・ストラーダ」(最高標高地点)に指定されており、一度下ってから、フィニッシュ地点は3級山岳セストリエーレの頂上となる。
フランスとの国境にも近いイタリア北西部ピエモンテ州を走る最終日も、コースの分類は山岳だが、1級山岳はコース中盤に設定されている。そのため、逃げや精鋭集団による小集団スプリントも考えられるステージで、第37回大会は締めくくられる。

プレゼンテーションに出席したロンゴボルギーニは、「第8ステージはフィネストレ峠を含む象徴的なコースで、私がよく知っている場所。トレーニングの一環として頻繁に走っているところでもある。最終日のサルッツォも、夫ジャコポ・モスカの故郷オザーコを通るから特別な日となるだろう」とコメントしている。
ジロ・デ・イタリア・ウィメン2026ステージリスト
| ステージ | 日時 | スタート〜フィニッシュ | 距離 |
|---|---|---|---|
| 第1ステージ | 5月30日(土) | チェゼナティコ〜ラヴェンナ | 139km(平坦) |
| 第2ステージ | 5月31日(日) | ロンカーデHファーム〜カオルレ | 146km(平坦) |
| 第3ステージ | 6月1日(月) | ビビオーネ〜ブヤ | 154km(丘陵) |
| 第4ステージ | 6月2日(火) | ベルーノ〜ネヴェガル | 12.7km(個人TT) |
| 第5ステージ | 6月3日(水) | ロンガローネ〜サント・ステーファノ・ディ・カドーレ | 138km(山岳) |
| 第6ステージ | 6月4日(木) | アラ〜ブレッシェッロ | 155km(平坦) |
| 第7ステージ | 6月5日(金) | ソルボロ・メッツァーニ〜サリチェ・テルメ | 165km(丘陵) |
| 第8ステージ | 6月6日(土) | リヴォリ〜セストリエーレ | 101km(山岳) |
| 第9ステージ | 6月7日(日) | サルッツォ〜サルッツォ | 143km(山岳) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Kei Tsuji
photo:Kei Tsuji
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