2025年シーズンはわずか8勝と不振に終わったバーレーン・ヴィクトリアスが、加入から5年を過ごしたジャック・ヘイグ(オーストラリア)やトースタイン・トレーエン(ノルウェー)ら7名の退団を発表した。



バーレーン・ヴィクトリアスの退団が発表されたジャック・ヘイグ(オーストラリア) photo:CorVos

バーレーン・ヴィクトリアスが11月17日に発表した退団選手は以下の7名。

ニコロ・ブラッティ(イタリア)
ジャック・ヘイグ(オーストラリア)
アンドレア・パスクアロン(イタリア)
フィンレー・ピカリング(イギリス)
トースタイン・トレーエン(ノルウェー)
セルジオ・トゥ(台湾)
フレッド・ライト(イギリス)


このうち、すでに移籍先が明らかになっているのは3名。フレッド・ライト(イギリス)はピナレロがタイトルスポンサーについたQ36.5プロサイクリングへ、ニコロ・ブラッティ(イタリア)は2026年にプロチーム申請をするハンガリーのMBHバンク・バランCSBへ、そして同日にジェイコ・アルウラーへの移籍が発表されたピカリングだ。

未発表組のなかでも注目なのが32歳のヘイグだ。ジェイコ・アルウラーから2021年に加入し、同年のブエルタ・ア・エスパーニャでは総合エースの期待に応え、総合3位に入った。しかしそれ以降はエースとしてではなく、山岳アシストとしての働きが目立ってきた。ジェイコへの復帰の噂もあるものの、有力視されているのはイネオス・グレナディアーズへの加入だ。

ブエルタでマイヨロホを獲得したトースタイン・トレーエン(ノルウェー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos

また、今年のブエルタで4日間にわたりマイヨロホを着用したトレーエンも、移籍先はまだ明らかになっていない。10月の宇都宮ジャパンカップにも出場した30歳のクライマーで、来季のワールドチーム昇格確実とされるウノエックス・モビリティへの復帰が有力と見られている。

一方のバーレーンは来季に向け、ヴィスマ・リースアバイクからクライマータイプのアッティラ・ヴァルテル(ハンガリー)を3年契約で獲得している。さらに22歳でTTスペシャリストのアレック・セガールト(ベルギー、ロット)と3年契約を結び、25歳のクライマーであるパウ・ミケル(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)を獲得するなど、戦力補強を進めている。

また育成チームからは19歳のヤコブ・オムルゼル(スロベニア)と20歳のアレッサンドロ・ボルゴ(イタリア)が昇格。これで2026年のロースターは28名となり、上限の30名まではあと2名となっている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos