マルイの展示会で発表されたトピーク、フィニッシュライン、エルゴン、マキシスの新製品をピックアップ。トピークは小型電動ポンプや新型チューブレスバルブなどポンプ関連の製品が多数登場した。

トピークは早速、小型化を果たした電動ポンプのE-Booster Digital miniをリリースした
マルイの展示会といえばサイクリングアクセサリーブランド、トピークの新作。膨大な製品ラインアップを誇るトピークは製品開発の手を緩めることなく、毎年マルイの展示会が開催される頃には数多くの新作が登場している。
今年は電動ポンプの新モデル「E-Booster Digital mini」が注目を集めた。トピークは昨年電動ポンプを初めてラインアップしたばかりだったが、「サイズが大きい」という声を受けてラインアップされたモデルがE-Booster Digital miniだ。
サイズは縦72x横54x厚み34mmという大きさまでコンパクト化が進んでおり、携帯ポンプとして持ち運びやすいモデルとなった。ミニサイズながら700x28Cのタイヤには三回充填できる駆動力、700x25Cのタイヤは約60秒で5.5Barまで充填できるパワーを備えていることが特徴。
シリコンカバーが省略されていたり、仏式バルブ用のヘッドからレバーがオミットされていたりと設計自体もシンプルなものになった。また別体式ホースやライトまで備えられており使い勝手にも配慮されているという。防水ケースや通常のバッグが付属するのも嬉しい。

トピークからも大流量の新型バルブTurbo Flowがリリースされた
さらにトピークは空気充填関連の新製品を複数発表した。まずはTurboflow Valveという新しいバルブ&ポンプヘッドのシリーズだ。この数年、新発想の仏式バルブを開発するブランドが複数現れており、トピークもそのうちの一社となった。
Turboflow Valveは仏式のバルブコアをバルブ内に挿入するのではなく、独自設計のバルブコアをバルブ本体に外付けするというもの。これによって空気の流れをコントロールするコア部分の径を太くすることができ、従来バルブよりも約3倍もの空気流量を確保したという。
販売ラインアップはバルブ本体+Turboflowアダプターのキットと、Turboflowアダプター+高流量の空気充填ができるラピッドヘッドのセット、Turboflowアダプターという3種類。

トピークからデジタルエアゲージを搭載したJoeBlowシリーズが登場した

ハンドルからも視認しやすいデジタルエアゲージ 
デジタルエアゲージ単体も販売される
フロアポンプも新型が登場。JoeBlow Mountain X Digitalもラピッドヘッドを装備した大容量充填モデルだ。新作ではヘッドに加えて、非常に大きなデジタル空気圧計が備えられており、細かい数値を目視でコントロールすることが可能となった。1ストロークあたりの充填容量は722ccで、最大60psiまで計測可能。
このデジタルゲージはJoeBlow Sport Digital 2.0にも搭載されている。こちらのモデルは最大160psiまで計測できる高圧モデルとなっており、1ストロークあたり318ccの充填が行われる。ヘッドは仏米両対応のツインヘッドだ。
デジタルゲージ単体でも販売が行われる。単体で使うことはもちろん、ポンプヘッドに装備して、ポンピングしながら空気圧管理も可能となっている便利なモデルだ。エアリリースボタンも備えられているため、ワンプッシュの細かい調整も行える。最大計測は160psiまで。

バルブへの押し込みが容易になったCO2ブースター 
ツールの先端がタイヤ内部に残るプラグ

ボトルケージのサイドにツールを装備できるマウントが登場 
防水仕様のMidLoader DryBagもおすすめだ
トピークはCO2インフレーターのヘッドもモデルチェンジ。今作ではバルブの固定が簡単になっており、押し込む力が弱くても固定されるため、パンク修理時の作業性が高まっている。トラブル時に手間をかけたくない方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
プラグ自体がチップと一体化した新型チューブレスプラグが登場。従来のプラグは外す際に硬かったり、一緒に抜けてしまうことがあったが、新型はチップごと挿入し、チップごと取り外せる設計となっている。

ボックス形状のElementa DryBarBag

スタイリッシュなZi:Rackが登場 
ラックに載せられるマウントとドライバッグのRackloader DryBag
バッグやストレージ類も充実しており、Elementa DryBarBagという新作もラインアップ。これは防水生地製のスクエア形状バッグ本体と、樹脂製の開閉フラップが備えられたハンドルバーバッグ。形状が一定のバスケットのようなバッグのため、補給食や鍵などはもちろん、カメラなども収納しやすいことが特徴だ。
他にも防水生地のフレームバッグ各種や、ラックに載せるためのドライバッグなども用意されている。ラックもシートポストと、フレームのアイレットに固定するZi:Rackという新モデルが登場。ミニマルなデザインとされているため、スポーツバイクとの相性が良さそうだ。

フィニッシュラインHALOのミニボトルは非常に使いやすいはずだ 
フィニッシュラインからエコフレンドリーなケミカルが登場する予定だ

エルゴンのGDHをベースとしたスペシャルモデルが登場 
DH世界王者のヴァリ・ホルらしいグラフィックが描かれている
マルイはサイクリストお馴染みのブランドを多数抱えており、その一つがフィニッシュラインだ。昨年登場したハイパフォーマンスシリーズのHALOルブリカントには、手に取りやすいミニボトルバージョンが加わっている。バーレーン・ヴィクトリアスなども使うフィニッシュラインの性能を手軽にチャレンジすることが可能だ。またフィニッシュラインはバイオベースのクリーナーやルブリカントを展開予定。
エルゴンも定番ブランドの一つだ。今年はダウンヒル世界王者のヴァリ・ホルが監修したスペシャルエディションのグリップとサドルがリリースされた。ダウンヒル用のGDHをベースにロックリングやエンドに、サドルの表面にホルらしいポップなグラフィックが描かれた特別なモデルに仕上げられている。

バイクとランで活躍する池田祐樹さんもエルゴンを愛用する

エルゴンはクロスバイク向けサドルなども新型に置き換えている 
エルゴンからサドルポジション決めをサポートするアイテムが登場
他にもロード用やマウンテンバイク用のハイパフォーマンスサドルも登場している。カーボンレールから中空金属レールなどグレードも揃っているため、ユーザーのニーズに合わせて選びやすくなっている。
トピーク・エルゴンの池田祐樹さんもエルゴンのSM Menを使用する。「以前はロード用のプロカーボンも使っていましたが、マウンテンバイクに特化したサドルの方が角度やサドル上での動かし方がマウンテンバイクに適しています。特に先端部分がロードよりも乗りやすく、急な登りで先端に乗りやすい設計になっています」と評価する。

エルゴンの高機能素材オルソセルを使用したバーテープ 
バーテープ下に忍び込ませるクッションパッドをエルゴンがリリース
さらにサイズについてもエルゴンの坐骨幅メーターを利用して計測した結果を反映している。「以前は広い方が安定すると感じていましたが、今はSMサイズに落ち着いています」という。超長距離マウンテンバイクレースに積極的に参戦している池田選手のノウハウを参考にしてみてはいかがだろうか。
マキシスからはユーロバイクで発表された32インチ!のマウンテンバイクタイヤが用意されていた。圧倒的な大きさに来場者は全員驚いたはずだ。29インチで落ち着いたと思われたマウンテンバイクタイヤはさらなる大径化の波は来るのだろうか。

手前のタイヤが見慣れた29インチ。中央が32インチだ

驚きの32インチ 
20インチの小径ファットタイヤ、Maxx Venture MT
池田選手はマキシスのタイヤはAspenの2.4インチを使用しているという。登りが厳しいXCEレースでは軽量性も大事だが、SDA王滝のような砂利や石が浮いているところではワイドタイヤで安定性を得るとのことだ。
またマルイの展示会にはシュアラスターも出展。今年は電源や水道いらずのフォームガンをリリースしており、それが注目作の一つ。専用シャンプーとともに登場したフォームガンは自動車と自転車どちらにも使える万能なクリーナーで、発売直後はすぐに売り切れてしまうほどの人気をみせた。今時期はシクロクロッサーにピッタリなプロダクトだ。

シュアラスターからポンプ式の洗車フォームと専用シャンプーが登場
マルイの展示会では特にトピークのポンプ系製品が目立った。ロードタイヤもワイド化が進み、タイヤ内に充填する空気の量が増えている今、ビッグボリューム系のプロダクトは注目してみても良さそうだ。
report:Gakuto Fujiwara

マルイの展示会といえばサイクリングアクセサリーブランド、トピークの新作。膨大な製品ラインアップを誇るトピークは製品開発の手を緩めることなく、毎年マルイの展示会が開催される頃には数多くの新作が登場している。
今年は電動ポンプの新モデル「E-Booster Digital mini」が注目を集めた。トピークは昨年電動ポンプを初めてラインアップしたばかりだったが、「サイズが大きい」という声を受けてラインアップされたモデルがE-Booster Digital miniだ。
サイズは縦72x横54x厚み34mmという大きさまでコンパクト化が進んでおり、携帯ポンプとして持ち運びやすいモデルとなった。ミニサイズながら700x28Cのタイヤには三回充填できる駆動力、700x25Cのタイヤは約60秒で5.5Barまで充填できるパワーを備えていることが特徴。
シリコンカバーが省略されていたり、仏式バルブ用のヘッドからレバーがオミットされていたりと設計自体もシンプルなものになった。また別体式ホースやライトまで備えられており使い勝手にも配慮されているという。防水ケースや通常のバッグが付属するのも嬉しい。

さらにトピークは空気充填関連の新製品を複数発表した。まずはTurboflow Valveという新しいバルブ&ポンプヘッドのシリーズだ。この数年、新発想の仏式バルブを開発するブランドが複数現れており、トピークもそのうちの一社となった。
Turboflow Valveは仏式のバルブコアをバルブ内に挿入するのではなく、独自設計のバルブコアをバルブ本体に外付けするというもの。これによって空気の流れをコントロールするコア部分の径を太くすることができ、従来バルブよりも約3倍もの空気流量を確保したという。
販売ラインアップはバルブ本体+Turboflowアダプターのキットと、Turboflowアダプター+高流量の空気充填ができるラピッドヘッドのセット、Turboflowアダプターという3種類。



フロアポンプも新型が登場。JoeBlow Mountain X Digitalもラピッドヘッドを装備した大容量充填モデルだ。新作ではヘッドに加えて、非常に大きなデジタル空気圧計が備えられており、細かい数値を目視でコントロールすることが可能となった。1ストロークあたりの充填容量は722ccで、最大60psiまで計測可能。
このデジタルゲージはJoeBlow Sport Digital 2.0にも搭載されている。こちらのモデルは最大160psiまで計測できる高圧モデルとなっており、1ストロークあたり318ccの充填が行われる。ヘッドは仏米両対応のツインヘッドだ。
デジタルゲージ単体でも販売が行われる。単体で使うことはもちろん、ポンプヘッドに装備して、ポンピングしながら空気圧管理も可能となっている便利なモデルだ。エアリリースボタンも備えられているため、ワンプッシュの細かい調整も行える。最大計測は160psiまで。




トピークはCO2インフレーターのヘッドもモデルチェンジ。今作ではバルブの固定が簡単になっており、押し込む力が弱くても固定されるため、パンク修理時の作業性が高まっている。トラブル時に手間をかけたくない方はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
プラグ自体がチップと一体化した新型チューブレスプラグが登場。従来のプラグは外す際に硬かったり、一緒に抜けてしまうことがあったが、新型はチップごと挿入し、チップごと取り外せる設計となっている。



バッグやストレージ類も充実しており、Elementa DryBarBagという新作もラインアップ。これは防水生地製のスクエア形状バッグ本体と、樹脂製の開閉フラップが備えられたハンドルバーバッグ。形状が一定のバスケットのようなバッグのため、補給食や鍵などはもちろん、カメラなども収納しやすいことが特徴だ。
他にも防水生地のフレームバッグ各種や、ラックに載せるためのドライバッグなども用意されている。ラックもシートポストと、フレームのアイレットに固定するZi:Rackという新モデルが登場。ミニマルなデザインとされているため、スポーツバイクとの相性が良さそうだ。




マルイはサイクリストお馴染みのブランドを多数抱えており、その一つがフィニッシュラインだ。昨年登場したハイパフォーマンスシリーズのHALOルブリカントには、手に取りやすいミニボトルバージョンが加わっている。バーレーン・ヴィクトリアスなども使うフィニッシュラインの性能を手軽にチャレンジすることが可能だ。またフィニッシュラインはバイオベースのクリーナーやルブリカントを展開予定。
エルゴンも定番ブランドの一つだ。今年はダウンヒル世界王者のヴァリ・ホルが監修したスペシャルエディションのグリップとサドルがリリースされた。ダウンヒル用のGDHをベースにロックリングやエンドに、サドルの表面にホルらしいポップなグラフィックが描かれた特別なモデルに仕上げられている。



他にもロード用やマウンテンバイク用のハイパフォーマンスサドルも登場している。カーボンレールから中空金属レールなどグレードも揃っているため、ユーザーのニーズに合わせて選びやすくなっている。
トピーク・エルゴンの池田祐樹さんもエルゴンのSM Menを使用する。「以前はロード用のプロカーボンも使っていましたが、マウンテンバイクに特化したサドルの方が角度やサドル上での動かし方がマウンテンバイクに適しています。特に先端部分がロードよりも乗りやすく、急な登りで先端に乗りやすい設計になっています」と評価する。


さらにサイズについてもエルゴンの坐骨幅メーターを利用して計測した結果を反映している。「以前は広い方が安定すると感じていましたが、今はSMサイズに落ち着いています」という。超長距離マウンテンバイクレースに積極的に参戦している池田選手のノウハウを参考にしてみてはいかがだろうか。
マキシスからはユーロバイクで発表された32インチ!のマウンテンバイクタイヤが用意されていた。圧倒的な大きさに来場者は全員驚いたはずだ。29インチで落ち着いたと思われたマウンテンバイクタイヤはさらなる大径化の波は来るのだろうか。



池田選手はマキシスのタイヤはAspenの2.4インチを使用しているという。登りが厳しいXCEレースでは軽量性も大事だが、SDA王滝のような砂利や石が浮いているところではワイドタイヤで安定性を得るとのことだ。
またマルイの展示会にはシュアラスターも出展。今年は電源や水道いらずのフォームガンをリリースしており、それが注目作の一つ。専用シャンプーとともに登場したフォームガンは自動車と自転車どちらにも使える万能なクリーナーで、発売直後はすぐに売り切れてしまうほどの人気をみせた。今時期はシクロクロッサーにピッタリなプロダクトだ。

マルイの展示会では特にトピークのポンプ系製品が目立った。ロードタイヤもワイド化が進み、タイヤ内に充填する空気の量が増えている今、ビッグボリューム系のプロダクトは注目してみても良さそうだ。
report:Gakuto Fujiwara
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