Jプロツアー最終戦を終え、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)の2年連続チャンピオンが確定。U23首位は林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)、チームランキングトップは宇都宮ブリッツェンが7年ぶりに返り咲いた。金子、林原、最終戦優勝の岡篤志のコメントを紹介。
2025年Jプロツアーチャンピオン 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)
「ジャージを守る走りはしたくないと思っていましたが・・・」
2年連続Jプロツアーチャンピオンとなった金子宗平。しかし今年はチャンピオンを狙っていたわけではなく、「楽しく走ること」が目標だったという。

2年連続Jプロツアーチャンピオンとなった金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
(シーズンを振り返って)キツかったです。特にプロリーダージャージを着てからはレースに出ることが苦痛で、3連勝した時のような楽しさが無かったです。ランキングを争う岡篤志選手をマークした走りになってしまい、練習のモチベーションも上がらず、早く終わらないかなという気持ちが強かったというのが正直なところです。

最終戦序盤から積極的に飛び出す場面もあったが… photo:Satoru Kato
昨年のようなジャージを守る走りはしたくないと思っていましたが、いざジャージを獲るとそうなってしまいますね。今日は序盤に飛び出してみて守りの走りに抵抗してみたんですけど、うまく繋がらずに結局岡選手のマークになってしまいました。でも結果オーライで終わってみればリーダージャージを獲れて良かったと思っています。

シーズン中盤の3連勝は全て逃げ切りで決めた金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
昨年はトップチーム不在のおんたけ大会でブーストした感じでしたが、今年はポイント配分の高いロードレースの大会で優勝出来た上でチャンピオンになれたので、実力がついたことを実感できました。チームとしても組織的に動くことが出来るようになり、成長できた部分は多いと思います。林原選手がU23トップになりましたが、これまでも群馬グリフィンに来た若手は成長した実績があるので、その点は今後も大切にしていきたいです。
来年は明確にどうするかは決めていませんが、ロードレースにしろヒルクライムにしろ、自転車は続けていくつもりです。
U23チャンピオン 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)
「苦戦した1年。もっと出来たと思う」
南魚沼ロードレースでの優勝でU23ランキング首位に立った林原聖真。だがシーズンを通して苦戦していたと言う。

JプロツアーU23首位となった林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
U23のリーダージャージを獲得出来て嬉しいです。今年はシーズンを通して苦戦しました。調子が良かったと感じていたのはシーズン始まった直後で、6月の全日本選手権前に体調を崩して以降は走れている感覚があまり無かったです。

南魚沼ロードレースでの優勝も「やっと勝てたという感じ」と言う林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
データ的に良い数値が出ていたので、シーズン前半から良い結果が出せると考えていましたがそうはならず、南魚沼でやっと勝てたという感じです。先週のジャパンカップに合わせて調子を上げていきましたが思ったよりも上がらず、自分ではもっと出来たのではないかと感じています。
来年はUCIレースでポイントを獲れるようになることが目標です。
最終戦優勝 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
「自分だけでなくチームのみんなで出せた結果」
岡篤志の優勝で7年ぶりのチームランキング首位決定に華を添えた宇都宮ブリッツェン。岡自身も6年ぶりのJプロツアーでランキング2位となった。

岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が先着 photo:Satoru Kato
金子宗平選手はスプリントは得意ではないので、最後は出来れば集団スプリントに持ち込みたかったです。最後のスプリントで勝ったことはわかっていたけれど、あまり余裕がなかったのと寒さでガッツポーズが出来ませんでした。Jプロツアーは2019年以来。その時も年間2位でしたね。

チームランキング1位のTシャツで登壇した宇都宮ブリッツェン photo:Satoru Kato
今年1年チームのエースを任されて、Jプロツアーのロードレースではなかなか勝てなかったけれど、今日はチームメイト全員が使い切ってアシストしてくれたので、これで勝てなかったら合わせる顔がないなと思っていたので、本当に良かったです。
宇都宮ブリッツェンは自分が抜けたあとも増田成幸選手らも抜けて昨年はランキング6位まで沈んでしまい、表彰台にも上がれない状況だったけれど、今年は自分自身で強くしていくというモチベーションをもって戻ってきました。みんなが強い走りをしてくれたので、自分だけでなくチームのみんなで出せた結果だと思います。

岡篤志の優勝を喜びながらフィニッシュする(左から)谷順成、武山晃輔、ルーベン・アコスタ photo:Satoru Kato
レースはツール・ド・おきなわが残っていますが、UCIカレンダー的には来年のレースになるのでポイントを取ってつなげたいですね。新たなチームスポンサーもついたので、機会があれば活動の幅を海外レースにも伸ばせたらいいなと思っています。
text&photo:Satoru Kato
2025年Jプロツアーチャンピオン 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)
「ジャージを守る走りはしたくないと思っていましたが・・・」
2年連続Jプロツアーチャンピオンとなった金子宗平。しかし今年はチャンピオンを狙っていたわけではなく、「楽しく走ること」が目標だったという。

(シーズンを振り返って)キツかったです。特にプロリーダージャージを着てからはレースに出ることが苦痛で、3連勝した時のような楽しさが無かったです。ランキングを争う岡篤志選手をマークした走りになってしまい、練習のモチベーションも上がらず、早く終わらないかなという気持ちが強かったというのが正直なところです。

昨年のようなジャージを守る走りはしたくないと思っていましたが、いざジャージを獲るとそうなってしまいますね。今日は序盤に飛び出してみて守りの走りに抵抗してみたんですけど、うまく繋がらずに結局岡選手のマークになってしまいました。でも結果オーライで終わってみればリーダージャージを獲れて良かったと思っています。

昨年はトップチーム不在のおんたけ大会でブーストした感じでしたが、今年はポイント配分の高いロードレースの大会で優勝出来た上でチャンピオンになれたので、実力がついたことを実感できました。チームとしても組織的に動くことが出来るようになり、成長できた部分は多いと思います。林原選手がU23トップになりましたが、これまでも群馬グリフィンに来た若手は成長した実績があるので、その点は今後も大切にしていきたいです。
来年は明確にどうするかは決めていませんが、ロードレースにしろヒルクライムにしろ、自転車は続けていくつもりです。
U23チャンピオン 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)
「苦戦した1年。もっと出来たと思う」
南魚沼ロードレースでの優勝でU23ランキング首位に立った林原聖真。だがシーズンを通して苦戦していたと言う。

U23のリーダージャージを獲得出来て嬉しいです。今年はシーズンを通して苦戦しました。調子が良かったと感じていたのはシーズン始まった直後で、6月の全日本選手権前に体調を崩して以降は走れている感覚があまり無かったです。

データ的に良い数値が出ていたので、シーズン前半から良い結果が出せると考えていましたがそうはならず、南魚沼でやっと勝てたという感じです。先週のジャパンカップに合わせて調子を上げていきましたが思ったよりも上がらず、自分ではもっと出来たのではないかと感じています。
来年はUCIレースでポイントを獲れるようになることが目標です。
最終戦優勝 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
「自分だけでなくチームのみんなで出せた結果」
岡篤志の優勝で7年ぶりのチームランキング首位決定に華を添えた宇都宮ブリッツェン。岡自身も6年ぶりのJプロツアーでランキング2位となった。

金子宗平選手はスプリントは得意ではないので、最後は出来れば集団スプリントに持ち込みたかったです。最後のスプリントで勝ったことはわかっていたけれど、あまり余裕がなかったのと寒さでガッツポーズが出来ませんでした。Jプロツアーは2019年以来。その時も年間2位でしたね。

今年1年チームのエースを任されて、Jプロツアーのロードレースではなかなか勝てなかったけれど、今日はチームメイト全員が使い切ってアシストしてくれたので、これで勝てなかったら合わせる顔がないなと思っていたので、本当に良かったです。
宇都宮ブリッツェンは自分が抜けたあとも増田成幸選手らも抜けて昨年はランキング6位まで沈んでしまい、表彰台にも上がれない状況だったけれど、今年は自分自身で強くしていくというモチベーションをもって戻ってきました。みんなが強い走りをしてくれたので、自分だけでなくチームのみんなで出せた結果だと思います。

レースはツール・ド・おきなわが残っていますが、UCIカレンダー的には来年のレースになるのでポイントを取ってつなげたいですね。新たなチームスポンサーもついたので、機会があれば活動の幅を海外レースにも伸ばせたらいいなと思っています。
text&photo:Satoru Kato
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