中国・広西チワン族自治区の南寧市で行われた女子のツアー・オブ・グワンシー。急坂で人数が絞られる展開から、アンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック)がアンデションとの一騎打ちを制し、初優勝した。



1月のサントス・ツアー・ダウンアンダーで開幕したUCIウィメンズワールドツアーも10月19日、最終レースであるツアー・オブ・グワンシー・ウィメンズ・ワールドツアーを迎えた。6日間で争われた男子レースの最終日に行われた本大会は、中国・広西チワン族自治区の南寧市が舞台。108.5kmコースは、2級山岳(距離1.3km/平均11.5%)を4度登坂するレイアウトだ。

2017年に初開催され、コロナ禍で3年連続の中止期間を経て今年で6回目を迎えたレースには、リドル・トレックを含む5チームのワールドチームが出場。レースはひと塊の集団のまま進み、残り20km地点でキャロライン・アンデション(スウェーデン、リブ・アルウラー・ジェイコ)とアンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック)が飛び出した。

アンデションを退け、優勝したアンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック) photo:Lidl - Trek

それをエリノア・バックステッド(イギリス、UAEチームADQ)を含む6名集団が追走したものの、ヘンダーソンのチームメイトであるエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)が控える状況となり、先頭の利を保った。そして勝負は逃げ切ったアンデションとヘンダーソンの一騎打ちとなり、ヘンダーソンが先頭でフィニッシュに先着した。

「登りでの調子がよく、2度のアタックで小集団を作ることができた。追走集団で(スプリンターの)エリーザ(バルサモ)が控えていたので、『ペースを落とすとエリーザが来るぞ』というプレッシャーを利用することができた。最高の形でシーズンを締めくくることができた」と、ヘンダーソンは喜んだ。今年のジロ・デ・イタリア・ウィメンで区間優勝したヘンダーソンにとって、これがシーズン2勝目だ。

ワールドツアー最終戦を制したアンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック) photo:Lidl - Trek

3位には59秒遅れでウソア・オストラサ(スペイン、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ)が入り、表彰台に上がっている。
ツアー・オブ・グワンシー・ウィメンズ・ワールドツアー2025
1位 アンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック) 2:49:34
2位 キャロライン・アンデション(スウェーデン、リブ・アルウラー・ジェイコ)
3位 ウソア・オストラサ(スペイン、ラボラルクチャ・フンダシオンエウスカディ) +0:59
4位 マリーナ・コミナ(ロシア、リーニン・スター・レディース)
5位 エリノア・バックステッド(イギリス、UAEチームADQ)
6位 リーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)
7位 イウラニ・ブランコ(スペイン、ヒューマンパワードヘルス)
8位 カリン・セーデルクヴィスト(スウェーデン、チームコープ・レプソル)
9位 マリーナ・ガラウ(スペイン、ビーピンク・イマトラ・ボンジョアンニ) +2:19
10位 ジュリア・ジュリアーニ(イタリア、ローランド)
text:Sotaro.Arakawa
photo:Lidl - Trek

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