9月27日、群馬サイクルスポーツセンターで開催された「JBCF群馬CSCロード9月大会」にて、Jプロツアーチームを対象とした個人タイムトライアルの記録会が開催された。11名が出走し、シマノレーシングの風間翔眞がトップタイムをマークした。Jプロツアーでは異例の記録会の模様と、その目的をレポートする。



群馬CSC6kmサーキットの監視塔前からスタート photo:Satoru Kato

JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)の主催で9月27日、28日の2日間開催された「群馬CSCロード9月大会」。その初日に、Jプロツアーの個人タイムトライアル記録会が設定された。

この記録会は、2026年の全日本選手権個人タイムトライアルに出場するための参考記録を取ることが目的と、主催するJBCFは説明する。近年、国内トップカテゴリーの個人タイムトライアル大会は数少なく、Jプロツアーでは5月に開催された「おんたけタイムトライアル」のみ。しかしツアー・オブ・ジャパンと日程が重なることもあって出場できないチームもあり、全日本選手権個人タイムトライアルの申し込み時に参考となる記録が無いという選手も少なくない。

カウントダウンのゼロの合図でスタート台から加速 photo:Satoru Kato

仮に来年も5月におんたけタイムトライアルが開催されて出場したとしても、6月6日、7日に開催される全日本選手権タイムトライアルの申し込み時には間に合わない。そのため今年中に記録を取っておくことが必要で、このタイミングでの記録会開催となった。

群馬サイクルスポーツセンターでのタイムトライアル種目の開催は、Jプロツアーでは2015年にチームタイムトライアルが行われて以来。今回は6kmサーキットを2周する12kmのタイムを記録。11名が1分間隔でホームストレートからスタートした。

トップタイムを出した風間翔眞(シマノレーシング)16分28秒99 photo:Satoru Kato

トップタイムを記録したのは風間翔眞(シマノレーシング)。1周目を8分12秒台、2周目を8分16秒台と、ラップタイムを揃えて走り切り、16分28秒99、平均速度43.02km/hをマークした。

河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)16分44秒07 photo:Satoru Kato

2番手タイムを記録した河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)は、1周目を8分13秒台、2周目は8分30秒台まで落として16分44秒台となった。

香山飛龍(シマノレーシング) 16分49秒95 photo:Satoru Kato

以下、3番手タイムを香山飛龍(シマノレーシング)、4番手タイムをU19強化指定選手の新藤大翔(EQADS)、5番手タイムの冨尾大地(シマノレーシング)までが16分台のタイムをマークした。

出場各選手のタイムは以下表の通り。記録会のため表彰はなく、Jプロツアーランキングのポイント付与もない。
群馬CSCロード9月大会 Jプロツアー個人TT記録会
氏名(チーム) タイム km/h
1位 風間 翔眞(シマノレーシング) 16分28秒99 43.68
2位 河野 翔輝(チームブリヂストンサイクリング) 16分44秒07 43.02
3位 香山 飛龍(シマノレーシング) 16分49秒95 42.77
4位 新藤 大翔(EQADS)JCF U19強化指定選手 16分51秒31 42.71
5位 冨尾 大地(シマノレーシング) 16分58秒59 42.41
6位 山田 拓海(シマノレーシング) 17分00秒11 42.34
7位 岡本 勝哉(チームブリヂストンサイクリング) 17分08秒89 41.98
8位 山下 虎ノ亮(チームブリヂストンサイクリング) 17分40秒68 40.72
9位 矢萩 悠也(チームブリヂストンサイクリング) 17分42秒84 40.64
10位 木綿 崚介(チームブリヂストンサイクリング) 18分06秒79 39.75
11位 三浦 一真(チームブリヂストンサイクリング) 18分07秒63 39.71
DNS 山本 哲央(チームブリヂストンサイクリング
DNS 織田 聖(マトリックスパワータグ)
DNS 山口 瑛志(レバンテフジ静岡)

text&photo:Satoru Kato