7月26日(土)に福島県田村市滝根町で「第8回あぶくま洞ヒルクライム」、7月27日(日)は小野町で「第6回小野こまちロードレース」が開催され、QNリーグのシリーズ第4戦と第5戦が併催された。Nリーグ男子は2日連続で優勝した柬理日楠詩(Team FITTE)がリーダージャージを獲得した。QNリーグ主催者からのレポートで紹介する。

真夏の日差しの中、あぶくま洞ヒルクライム第2ステージを登る選手達 Photo:井上和隆
リーグシリーズ第4戦と第5戦は、先ず7月26日(土)に福島県田村市滝根町で「第8回あぶくま洞ヒルクライム」、そして翌日7月27日(日)は福島県小野町で「第6回小野こまちロードレース」が、それぞれ開催された。
今大会はそれぞれ、福島県を舞台としたダイナミックなレイアウトを誇る公道を利用した自転車レースとなっている。あぶくま洞ヒルクライムは国内でも珍しい2ステージ制のヒルクライムレースで、各ステージのタイム合算の和が少ない選手が優位になる「タイム制」で総合順位を競う。また小野こまちロードレースは1周回約10kmというロングコースを走ることが出来、特に公道ロードレースを走る機会の少ないジュニア選手達には貴重な経験を得られる大会となっている。

7月26日(土)に福島県田村市滝根町で「第8回あぶくま洞ヒルクライム」、7月27日(日)は小野町で「第6回小野こまちロードレース」が開催された
対象レースは26日あぶくま洞ヒルクライムではQリーグは女子の年齢別クラス、Nリーグは中学生男子Nが中学生男子、中学生女子NWが中学生女子。そして27日の小野こまちロードレースでは、Qリーグが女子クラス、Nリーグは中学生男子Nが中学生男子、中学生女子 NW が中学生女子と、両日ともに女子や中学生のためのクラスが設定された。特に小学生、中学生、そして高校生については、公道レースを経験し成⻑してもらいたい願いから全員、大会主催の招待で「参加費無料」となった。
今大会は開催が盛夏時期になることを考慮し、熱さ対策として涼しい時間帯をレース走行時間に設定。初日の土曜日開催となる、あぶくま洞ヒルクライムは午後3時からのスタート。翌日、日曜日開催の小野こまちロードレースは午前8時からのスタートとし、正午までにはレースゴールするようにしている。

ゴール後には地元の名産品で美味しいおもてなし。冷やしじゅうねんうどんも大人気 Photo:井上和隆
そのため土曜日の昼過ぎに会場へ到着すればレース受付に間に合い、翌日の日曜日は明るいうちに会場をあとに出来るので、遠方からの参加でも時間に余裕が作りやすい。このような余裕のあるスケジュールのため参加者に聞くと、初日は早めに会場に入って翌日のコース下見をしたり、日曜のレースを無事に終えた後、ゆっくりと昼ご飯を食べ県内で観光をしてから帰路に着くという楽しみ方も出来たようだ。Nリーグの対象となる中学生クラスの参加選手達は夏休みの期間に入っていることもあり、エントリーした全員を自動的に連日参戦とし、中学生のレースでは滅多に味わえない2日間のロードステージレースを体験する貴重な機会となった。そんな2つの大会の模様を、Qリーグ・Nリーグ選手達の活躍とともに追ってみよう。
第4戦の舞台となる福島県田村市滝根町にある「あぶくま洞」は、全⻑ 600m の洞内には東洋一ともいわれる鍾乳石が続く幻想美が魅力。多くの観光客が詰めかける、今年で開洞 50 周年を迎える人気の観光スポットだ。そんなあぶくま洞の周辺一帯は仙台平(せんだいひら)と呼ばれる、大理石やセメントの原料になる石灰岩でできた台地が広がっており、大会のメイン会場となった星の村天文台に設置した特設ステージに広がる、高さ140mの白い岩壁がそびえるダイナミックな背景にもなっている。

小野こまちロードでは小・中・高校生に特別参加賞で地元産の米 5kg が用意 Photo:QNリーグ事務局
あぶくま洞ヒルクライムのコースは、あぶくま洞都路線という公道。第1ステージは入水鍾乳洞側を登る距離5.1km、平均勾配7.4%。第2ステージはあぶくま洞側の距離5.4kmで平均勾配 6.1%となっており、距離は他のヒルクライムレースに比べると短め。そんなコース2ステージの合計タイムで順位を競う形式なので、コンパクトな距離で且つステージが分かれているため途中で一回、強制的に休憩が入ることからヒルクライムレースにチャレンジしたいというレース初心者から、ロードレース全般が得意だが⻑すぎる登坂が苦手というレース熟練者にもトライしやすい。また短い距離ながらも勾配のキツさは十分、味わえるので手応え十分なレイアウトである。
小野こまちロードレースのコースは前日のレース会場から程近い、福島県小野町にある小野町B&G海洋センターをメイン会場とし、スタートから約 2km のパレード走行を経て、1 周回約 10km の起伏に富んだ周回コースへと入る。中学生男子は4周35.5km、中学生女子と女子は2周18.5kmのレース距離が設定された。

両大会とも特設ステージではライブイベントも開催。あぶくま洞ヒルクライムではシンガーソングライター・三穂りょうすけ氏が登場 Photo:QNリーグ事務局
そして何よりも、両日ともに開催地元からの振る舞いや参加賞が豪勢なのも大きな特徴の 1つ。先ず、あぶくま洞ヒルクライムでは各ステージのゴール後に嬉しいカキ氷をご用意。更にメイン会場では、じゅうねん(エゴマ)の付けダレが美味しい冷やしうどん、カレー風味の揚げたてコロッケ「キムコロ」、ぼんじりの焼き鳥にカキ氷が振る舞われた。小野こまちロードレースではメイン会場となった小野町B&G海洋センターに、小野高校の家庭クラブで用意した特製振る舞いが今回も登場。その一品、オリジナル甘酒スイーツドリンクは疲労回復や夏バテを防止にピッタリで、甘酸っぱいレモンも入り人気が高かった。
他にもカキ氷とともに、小野町の名物「おのまち小町アイスバーガー」も登場。これは、30 年以上前より小野町内の「ススムストア」が販売している地元では知る人ぞ知る昔懐かしの味だそう。香ばしく焼いたハンバーガーのバンズに冷たいアイスを挟んだおやつで、チョコ味のアイスバーガーは香ばしいナッツとチョコレートソース、そして冷んやりアイスクリームがバンズとマッチして、レース後のクールダウンにはピッタリの品。この絶品アイスバーガーをジュニア参加選手全員にプレゼントいただいた。他にも、地元名産品のキッチンカーや直売所も立ち並び、レース中の飲食は勿論、大会のお土産も購入でき、この時期が最盛期となる福島の桃「ふくあかり」などを買い求める姿も多く見られた。

福島美少女図鑑がトークやライブで盛り上げた Photo:QNリーグ事務局
そんな振る舞いなどの温かいおもてなしが魅力の両大会は、様々なゲストを迎えたステージイベントを開催し、大会をキッカケに会場へ来ていただいた参加者だけでなく、開催地元の方々にも楽しんでもらった。
1日目のあぶくま洞ヒルクライムでは、第1ステージスタートの15時を前に、昼過ぎからメイン会場の星の村天文台「TAKINE 浪漫館」正面にある特設ステージでイベントを実施。シンガーソングライター・三穂りょうすけ、そして昨年もゲストとして登場した福島美少女図鑑からユニット「いつもの5人」がトークイベントやライブで会場を盛り上げてくれた。

第1ステージスタートは滝根町の雄大な野山がバック。この後、入水鍾乳洞へに向かう Photo:井上和隆
更に今回も「台湾応援・福島復興ロードレース事業」の一環として、台湾から日本の魅力を紹介するチャンネル登録者数56万人を誇る大人気YouTubeチャンネル「アランチャンネル」を製作・企画するユーチューバー・アラン氏もステージに登壇。トークショーに加わりながら動画撮影もおこない、レースや会場の模様も撮影し取材していた。
第1ステージのスタート地点はメイン会場から自転車で移動し、滝根町の菅谷屋内ゲートボール場前に集合。ここからNリーグ中学生男子Nの対象クラスとなっている中学生男子、そして高校生男子、年齢別クラス、女子、小学生男女が時差で次々とオンタイムでスタート。その後に、今大会名物の体重別クラスに、最後はコスプレクラスがスタート。

コスプレクラス参加選手はレース観客の皆さんにも大人気。記念撮影にも気軽に応じる Photo:井上和隆
この大会名物となっている人気のコスプレクラス参加選手の皆さんには、自転車を通じた同好の仲間が集まる絶好の機会としてレースに集まり、その華麗な姿と気合の入った走りで今回も2日間にわたり大会の盛り上げに一役買っていた。
そんな第1ステージゴールの仙台平を目指して駆け上って行き、その後の第2ステージは16時20分からスタート。夏至を過ぎて間もないので十分明るいが、朝からの高温とともに標高が少し高いので雲の行方が心配になる。

29歳以上や高校生男子と混走の中学生男子、その集団から抜け出すFITTEの柬理 Photo:井上和隆
昨年はスタートが整ったタイミングで、黑い雲が流れてきたと思った瞬間に土砂降りになってしまったが、今回は何とか雨は回避。しかしアスファルトが熱くなっているなかでの第2ステージは、先の第1ステージ以上に過酷な闘いとなった。そのため無事にゴールした選手達は、地元振る舞いのカキ氷でクールダウンをしながら表彰式とステージイベントを楽しんでいた。
レースでは、昨年の同大会で中学生男子としてトップタイムを叩き出していた柬理日楠詩(Team FITTE)が、今回は両ステージともに昨年のタイムを上回り、2位の地元・福島県から参加した矢吹祥史との合計タイム差を約4分半と広げ、中学生男子クラス優勝を決めた。

あぶくま洞ヒルクライム中学生男子の表彰式。左3人目から2位・矢吹、優勝の柬理、3位・水沼 Photo:井上和隆
この結果により、現在リーダーである渡邉選手とのポイント差が僅か4ポイントに迫った柬理。「大人と一緒に出走だったので、前にしがみ付いて勝ちたいなあ、と思って頑張りましたが勝てなくて正直悔しかったです」と言うように、同時スタートだった高校生男子で優勝した豊田蒼(白河実業高校)や、29才以上のクラスで優勝した庵前知輝(サイクルフリーダムミニ四駆部)と渡り合った末に、ゴールまで付ききれなかった無念さを切り出したものの「でも、中学生のクラスで優勝できたので良かったです」と笑顔を見せた。明日のレースに向けては一言「勝つ予定です!」と力強く勝利宣言。ステージを見守る皆さんから拍手や声援をもらい表彰式を盛り上げた。
この中学生男子クラスには13名が参戦し、3位は昨シーズンのNリーグで活躍し、今年に入り好成績を上げている水沼 龍之介(ブラウ・ブリッツェン U15)が入賞。4位に神戶雅渡(保土ヶ谷.Bro)、5位に笹澤大希(群馬グリフィンレーシングチーム)、6位には地元・福島県の白石 大河(Komami.Racing)が入った。

得意のヒルクライムで回心の走りを見せた柬理は表彰式でも盛り上げた Photo:井上和隆

腰に不安が残るものの、2つのステージを走り切ったブラウの岡田 Photo:井上和隆
一方、この時点でNリーグ中学生男子Nのポイントリーダーである渡邉公太(ブラウ・ブリッツェン U15)や、先週のシリーズ戦「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」で無念の落車DNFとなった髙橋琉登(Komami.Racing)が、この日のレース出走を見合わせ、明日のレース結果に賭けることとなった。また他のクラスでも熱中症回避のためレース参加を見合わせる選手が多かった。
中学生女子クラスでは、岡田愛裕來(ブラウ・ブリッツエン U15)が、同時スタートした女子40才以上のクラスで優勝した井原真美(オンザロード)や、2位の森田由美子(Gufo Cycle Works)には競り負けてしまったものの優勝を決めた。昨年に引き続き参戦している岡田は「まだ本調子ではないのですがタイムも思ったより良かったし、しっかりと踏めたので安心しました」と熱戦を振り返った。続く連戦に向けて「明日のレースも頑張ります!」と気合を見せてくれた。同クラスでは、現在Nリーグ中学生女子NWランキング2位の地元・福島県から参戦した板垣美希(BELLE EQUIPE)が2位となった。

地元・福島県のBELLE EQUIPE板垣はランキングポイントを積み上げて明日のレースに臨む Photo:井上和隆 
ダイナミックなあぶくま洞を背景に N リーグ中学生女子NW協賛EXLUB賞品を手に笑顔の岡田 Photo:井上和隆

スタート最前方に並んだ中学生男子の参加選手達。バトルマリンジャージの渡邉(右)に柬理が迫る(左) Photo:QNリーグ事務局

パレード走行中の中学生男子。公道ならではの狭い区間を慎重に進む Photo:井上和隆
明けて2日目の小野こまちロードレースは、メイン会場を小野町B&G海洋センターに移して早朝からイベントを開始。開会式から大会を応援する THE SPITFIRE(スピットファイアー)のロックライブで送り出され、メイン会場の正面から朝8時より上級クラスと高校生男子クラスからレースがスタートした。その後に、8時50分からNリーグ中学生男子N対象の中学生男子クラスが、男子の各年齢別クラスとともにスタート。
この4周35.5kmのレースに中学生男子は18人が出走。同時スタートとなった年齢別クラスは29歳以下に30-39歳、40-49歳、50-59歳と4つに分かれており、全体では大体80名がレースをしている状況のなか、最初30−39歳クラスの今⻄ 大地がアタックし、その流れに乗った高橋誠(Roppongi Express)と先行しながら集団が⻑く一列棒状に引き延ばされるが、その揺さぶりにも付いていった10名の先頭集団が形成されたようだ。その中に50歳代を中心としたベテラン勢に混ざり、中学生男子では唯一FITTEの柬理が入っていた。

連続するコーナーや細かい起伏で、集団は⻑く一列棒状に引き延ばされる苦しい展開 Photo:井上和隆

後続を引き離したい先頭集団に、中学生男子として唯一残ったFITTE 柬理(左先頭) Photo:井上和隆
起伏だけでなく、コーナー処理も難しいコースでの周回を重ねる中でスピードアップする 10名の先頭集団と、その後ろを追う後続集団とのタイム差は益々離れていき、先頭集団では少しづつ付き切れを起こす選手も出てくる。
そんな我慢が続く先頭集団の中で最終局面となるゴール手前1kmで飛び出したのが29歳以下クラスの吉田 敬、そして FITTE 柬理の2名。ゴールスプリントを制したのは僅差で吉田となったが、2番手でゴールした柬理が中学生男子クラスで優勝となり、昨日レースと続けての完全勝利を手にした。なおゴールタイムは57分32秒であった。

最終局面まで堪えた柬理が昨日に引き続き中学生男子の優勝を飾った Photo:井上和隆
アールエルNリーグ中学生男子N授与式のプレゼンターには、地元の福島県県中地方振興局次⻑(兼)復興支援・地域連携副室⻑の仁井田聡氏が登壇し、真新しいバトルマリンジャージとともに、協賛の武田レッグウェアー株式会社より提供のアールエル賞品目録が贈られた。
念願のバトルマリンジャージに袖を通した柬理は「着心地は最高です!ずっと着たくて、この日を待ち望んでいたのでメチャ嬉しいです!」とポイントリーダーの証を、ようやく獲得した実感を噛みしめるようにコメント。その表彰式を見守る前リーダーの渡邉や、昨シーズンの総合ポイントリーダーで今大会は高校生男子クラスで出場していた⻄澤崇介(保土ヶ谷高校自転車競技部)も新リーダー誕生に拍手を送っていた。

初のポイントリーダー授与式に登壇し柬理(中央)は緊張の面持ち Photo:QNリーグ事務局

ゴール後の(左から)⻄澤、柬理、渡邉の歴代 Nリーグ中学生男子ポイントリーダー。昨シーズンの総合ポイントリーダー授与式にも登壇した 3 人は、今でも様々なレースで切磋琢磨している。 Photo:QNリーグ事務局 
ようやく念願のバトルマリンジャージを手にした柬理 Photo:QNリーグ事務局
レースについては「積極的に、積極的に動いて。どうしても勝ちたかったので、とにかく前に前に!というレースで何とか勝てたのでメチャ嬉しいです」と、逃げ切りが上手くいったことが活きたことを伝えてくれた。
シリーズ後半戦に向かっての抱負については「このままバトルマリンジャージを守りながら力をつけて、来年の全日本(選手権ロードレース)に向けて調整していきます」と現在、中学3年生なので高校生になってからの抱負も教えてくれた。このバトルマリンジャージを受け継いできた歴代ポイントリーダー選手と同じように、今後の活躍が期待できる柬理選手に期待いただきたい。

小野こまちロードレース中学生男子の表彰式。左より1人おいて2位・小山、優勝の柬理、3位の神戶 Photo:井上和隆
中学生男子クラスは2位に⻘森県から参加の小山哲史(veza profound)がトップと7秒差の57分39秒でゴール。3位に神戶雅渡(保土ヶ谷.Bro)が入賞したが、ここからゴールタイムが1時間を超え厳しいレースを物語る結果となった。一方、18名出走で11名の完走という当方の予想よりも完走率は高く、参加選手達が熱い過酷な条件下でも最後まで粘って走り抜いた成果が出ているとも感じた。
中学生女子クラスは男子の初級クラスと年齢別の60歳以上に女子クラス、そしてコスプレクラスと同時の10時10分にスタート。2周18.5kmと中学生男子に比べて半分のレース距離ではあるものの、かなり気温が高い時間帯での闘いとなった。この中からで序盤から先行した女子選手は花香聡美(ウィンディー筑波)、成田香澄(ABUTOKUc.c.)、そして現Nリーグ中学生女子NWポイントリーダーのブラウ岡田の3名。

先行する女子クラス・ABUTOKUc.c 成田(左)に続くブラウ岡田(右) Photo:井上和隆

女子クラスで優勝した花香(写真中央)と同じ集団で走る岡田(左から2人目) Photo:井上和隆
しばらく他の男子クラスやコスプレ選手たちと約6名の集団で進行。最終周回に入る頃に、その集団は崩壊してしまったものの岡田はペースをキープし、2番手を走る BELLE EQUIPEの板垣と3分以上のタイム差をつけて優勝となった。
昨日そして今日と中学生女子クラス2連覇を達成した岡田は、EXLUB・Nリーグ中学生女子NWポイントリーダー授与式で、協賛のアイリス株式会社様よりご提供いただいた特別賞の特製ロゴ入り今治タオルを手に笑顔を見せながら「今日は(中学生以外の)女子クラスと一緒のレースで走って(女子参戦選手の)全体では2位で悔しいので、これからもっと調子を上げて頑張ります!」と不調な中でも、先週から続くシリーズ連戦を闘い抜いた安堵の表情を見せた。

中学生女子クラスを2日間、闘い抜いた板垣(左)と岡田(右)。成⻑著しいNリーグ2人の活躍に今緒も是非ご注目いただきたい Photo:井上和隆
シリーズ後半戦に向けては「これからも、このバトルマリンジャージを守れるように頑張ります!」と改めて抱負を教えてくれた。何よりも、体調を戻して後半戦でも岡田選手らしいクレバーで積極的な走りを見せてほしい。
また両日ともに表彰式の最後を飾るなど、大会名物となっている人気のコスプレクラス参加選手の皆さんも、自転車を通じた同好の仲間が集まる絶好の機会としてレースに集まり、その華麗な姿と気合の入った走りで今回も大会の盛り上げに一役買っていた。

この福島県レース中学生女子クラスで2日間、優勝を果たした選手へ特別に用意いただいたEXLUB特製ロゴ入り今治タオルを獲得した岡田 Photo:井上和隆

小野こまちロードのレーススタートをライブで応援した THE SPITFIRE(スピットファイアー) Photo:QNリーグ事務局 
特設ステージイベントを締めるゲスト出演者の皆さん Photo:QNリーグ事務局
また表彰式の合間に地元・福島県に所縁のあるゲストによるステージパフォーマンスもおこなわれ、開会式後にも登場した THE SPITFIRE(スピットファイアー)のロックライブや、小町雪乃の歌謡ショーに福島美少女図鑑のトークショーやライブ、WISHのダンスパフォーマンス、シンガーソングライターMINAMI のアコースティックライブと盛りだくさんの内容で、メイン会場に集まった参加選手だけでなく地元の観客の方々にも楽しんでいただけたようだ。
次戦は第6戦がキャンセルとなったため、第7戦の9月7日(日)に千葉県成田市・下総運動公園で開催される「しもふさクリテリウム9月」となる。このシリーズ戦ではお馴染みの下総運動公園内にある自転車専用コースである1周回が約1.5kmのコースは、緩やかな坂と多くのコーナーを持つ左回りのサーキット。右コーナーは大小合わせて4つほどで、全体的に左レーンが最短距離になるケースが多い。
一方で、戦略的にスプリントを狙う事が多くなりやすいコースなので、牽制が入ると逃げのチャンスも生まれやすいだろう。また複数名で同時にアタックを行こうとすると、ローテーションが回る前に集団に追い付かれてしまうので、単独になった場合でもそのまま踏み続けて、強い逃げのメンバーが追ってきて、前で合流すると良いレース展開に繋がると思われる。

次戦の第7戦は9月7日(日)に千葉県成田市・下総運動公園で開催される「しもふさクリテリウム9月」 Photo:井上和隆
今大会のポイントリーダー授与式では、Bioracer 様より「アメジストジャージ」「バトルマリンジャージ」各リーダージャージのご提供いただきました。また、Qリーグは株式会社 隼様より「アスリチューンQリーグポイントリーダー賞」、Nリーグ中学生男子Nは武田レッグウェアー株式会社様より「RxL Nリーグ中学生男子ポイントリーダー賞」、Nリーグ中学生女子 NW はアイリス株式会社様より「EXLUB Nリーグ中学生女子NWポイントリーダー賞」と特別賞の特製ロゴ入り今治タオルを、それぞれ賞品ご提供いただきました。厚く御礼申し上げます。
6年目の今シーズンも日本国内の女子やジュニア選手達の活躍の場を広げるため弊リーグ運営をおこなってまいりますので、引き続きご注目とご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。
photo:井上 和隆、QN リーグ事務局
text:須藤むつみ(QN リーグ事務局)
協力:あぶくま洞ヒルクライム実行委員会、小野こまちロードレース実行委員会

リーグシリーズ第4戦と第5戦は、先ず7月26日(土)に福島県田村市滝根町で「第8回あぶくま洞ヒルクライム」、そして翌日7月27日(日)は福島県小野町で「第6回小野こまちロードレース」が、それぞれ開催された。
今大会はそれぞれ、福島県を舞台としたダイナミックなレイアウトを誇る公道を利用した自転車レースとなっている。あぶくま洞ヒルクライムは国内でも珍しい2ステージ制のヒルクライムレースで、各ステージのタイム合算の和が少ない選手が優位になる「タイム制」で総合順位を競う。また小野こまちロードレースは1周回約10kmというロングコースを走ることが出来、特に公道ロードレースを走る機会の少ないジュニア選手達には貴重な経験を得られる大会となっている。

対象レースは26日あぶくま洞ヒルクライムではQリーグは女子の年齢別クラス、Nリーグは中学生男子Nが中学生男子、中学生女子NWが中学生女子。そして27日の小野こまちロードレースでは、Qリーグが女子クラス、Nリーグは中学生男子Nが中学生男子、中学生女子 NW が中学生女子と、両日ともに女子や中学生のためのクラスが設定された。特に小学生、中学生、そして高校生については、公道レースを経験し成⻑してもらいたい願いから全員、大会主催の招待で「参加費無料」となった。
今大会は開催が盛夏時期になることを考慮し、熱さ対策として涼しい時間帯をレース走行時間に設定。初日の土曜日開催となる、あぶくま洞ヒルクライムは午後3時からのスタート。翌日、日曜日開催の小野こまちロードレースは午前8時からのスタートとし、正午までにはレースゴールするようにしている。

そのため土曜日の昼過ぎに会場へ到着すればレース受付に間に合い、翌日の日曜日は明るいうちに会場をあとに出来るので、遠方からの参加でも時間に余裕が作りやすい。このような余裕のあるスケジュールのため参加者に聞くと、初日は早めに会場に入って翌日のコース下見をしたり、日曜のレースを無事に終えた後、ゆっくりと昼ご飯を食べ県内で観光をしてから帰路に着くという楽しみ方も出来たようだ。Nリーグの対象となる中学生クラスの参加選手達は夏休みの期間に入っていることもあり、エントリーした全員を自動的に連日参戦とし、中学生のレースでは滅多に味わえない2日間のロードステージレースを体験する貴重な機会となった。そんな2つの大会の模様を、Qリーグ・Nリーグ選手達の活躍とともに追ってみよう。
第4戦の舞台となる福島県田村市滝根町にある「あぶくま洞」は、全⻑ 600m の洞内には東洋一ともいわれる鍾乳石が続く幻想美が魅力。多くの観光客が詰めかける、今年で開洞 50 周年を迎える人気の観光スポットだ。そんなあぶくま洞の周辺一帯は仙台平(せんだいひら)と呼ばれる、大理石やセメントの原料になる石灰岩でできた台地が広がっており、大会のメイン会場となった星の村天文台に設置した特設ステージに広がる、高さ140mの白い岩壁がそびえるダイナミックな背景にもなっている。

あぶくま洞ヒルクライムのコースは、あぶくま洞都路線という公道。第1ステージは入水鍾乳洞側を登る距離5.1km、平均勾配7.4%。第2ステージはあぶくま洞側の距離5.4kmで平均勾配 6.1%となっており、距離は他のヒルクライムレースに比べると短め。そんなコース2ステージの合計タイムで順位を競う形式なので、コンパクトな距離で且つステージが分かれているため途中で一回、強制的に休憩が入ることからヒルクライムレースにチャレンジしたいというレース初心者から、ロードレース全般が得意だが⻑すぎる登坂が苦手というレース熟練者にもトライしやすい。また短い距離ながらも勾配のキツさは十分、味わえるので手応え十分なレイアウトである。
小野こまちロードレースのコースは前日のレース会場から程近い、福島県小野町にある小野町B&G海洋センターをメイン会場とし、スタートから約 2km のパレード走行を経て、1 周回約 10km の起伏に富んだ周回コースへと入る。中学生男子は4周35.5km、中学生女子と女子は2周18.5kmのレース距離が設定された。

そして何よりも、両日ともに開催地元からの振る舞いや参加賞が豪勢なのも大きな特徴の 1つ。先ず、あぶくま洞ヒルクライムでは各ステージのゴール後に嬉しいカキ氷をご用意。更にメイン会場では、じゅうねん(エゴマ)の付けダレが美味しい冷やしうどん、カレー風味の揚げたてコロッケ「キムコロ」、ぼんじりの焼き鳥にカキ氷が振る舞われた。小野こまちロードレースではメイン会場となった小野町B&G海洋センターに、小野高校の家庭クラブで用意した特製振る舞いが今回も登場。その一品、オリジナル甘酒スイーツドリンクは疲労回復や夏バテを防止にピッタリで、甘酸っぱいレモンも入り人気が高かった。
他にもカキ氷とともに、小野町の名物「おのまち小町アイスバーガー」も登場。これは、30 年以上前より小野町内の「ススムストア」が販売している地元では知る人ぞ知る昔懐かしの味だそう。香ばしく焼いたハンバーガーのバンズに冷たいアイスを挟んだおやつで、チョコ味のアイスバーガーは香ばしいナッツとチョコレートソース、そして冷んやりアイスクリームがバンズとマッチして、レース後のクールダウンにはピッタリの品。この絶品アイスバーガーをジュニア参加選手全員にプレゼントいただいた。他にも、地元名産品のキッチンカーや直売所も立ち並び、レース中の飲食は勿論、大会のお土産も購入でき、この時期が最盛期となる福島の桃「ふくあかり」などを買い求める姿も多く見られた。

そんな振る舞いなどの温かいおもてなしが魅力の両大会は、様々なゲストを迎えたステージイベントを開催し、大会をキッカケに会場へ来ていただいた参加者だけでなく、開催地元の方々にも楽しんでもらった。
1日目のあぶくま洞ヒルクライムでは、第1ステージスタートの15時を前に、昼過ぎからメイン会場の星の村天文台「TAKINE 浪漫館」正面にある特設ステージでイベントを実施。シンガーソングライター・三穂りょうすけ、そして昨年もゲストとして登場した福島美少女図鑑からユニット「いつもの5人」がトークイベントやライブで会場を盛り上げてくれた。

更に今回も「台湾応援・福島復興ロードレース事業」の一環として、台湾から日本の魅力を紹介するチャンネル登録者数56万人を誇る大人気YouTubeチャンネル「アランチャンネル」を製作・企画するユーチューバー・アラン氏もステージに登壇。トークショーに加わりながら動画撮影もおこない、レースや会場の模様も撮影し取材していた。
第1ステージのスタート地点はメイン会場から自転車で移動し、滝根町の菅谷屋内ゲートボール場前に集合。ここからNリーグ中学生男子Nの対象クラスとなっている中学生男子、そして高校生男子、年齢別クラス、女子、小学生男女が時差で次々とオンタイムでスタート。その後に、今大会名物の体重別クラスに、最後はコスプレクラスがスタート。

この大会名物となっている人気のコスプレクラス参加選手の皆さんには、自転車を通じた同好の仲間が集まる絶好の機会としてレースに集まり、その華麗な姿と気合の入った走りで今回も2日間にわたり大会の盛り上げに一役買っていた。
そんな第1ステージゴールの仙台平を目指して駆け上って行き、その後の第2ステージは16時20分からスタート。夏至を過ぎて間もないので十分明るいが、朝からの高温とともに標高が少し高いので雲の行方が心配になる。

昨年はスタートが整ったタイミングで、黑い雲が流れてきたと思った瞬間に土砂降りになってしまったが、今回は何とか雨は回避。しかしアスファルトが熱くなっているなかでの第2ステージは、先の第1ステージ以上に過酷な闘いとなった。そのため無事にゴールした選手達は、地元振る舞いのカキ氷でクールダウンをしながら表彰式とステージイベントを楽しんでいた。
レースでは、昨年の同大会で中学生男子としてトップタイムを叩き出していた柬理日楠詩(Team FITTE)が、今回は両ステージともに昨年のタイムを上回り、2位の地元・福島県から参加した矢吹祥史との合計タイム差を約4分半と広げ、中学生男子クラス優勝を決めた。

この結果により、現在リーダーである渡邉選手とのポイント差が僅か4ポイントに迫った柬理。「大人と一緒に出走だったので、前にしがみ付いて勝ちたいなあ、と思って頑張りましたが勝てなくて正直悔しかったです」と言うように、同時スタートだった高校生男子で優勝した豊田蒼(白河実業高校)や、29才以上のクラスで優勝した庵前知輝(サイクルフリーダムミニ四駆部)と渡り合った末に、ゴールまで付ききれなかった無念さを切り出したものの「でも、中学生のクラスで優勝できたので良かったです」と笑顔を見せた。明日のレースに向けては一言「勝つ予定です!」と力強く勝利宣言。ステージを見守る皆さんから拍手や声援をもらい表彰式を盛り上げた。
この中学生男子クラスには13名が参戦し、3位は昨シーズンのNリーグで活躍し、今年に入り好成績を上げている水沼 龍之介(ブラウ・ブリッツェン U15)が入賞。4位に神戶雅渡(保土ヶ谷.Bro)、5位に笹澤大希(群馬グリフィンレーシングチーム)、6位には地元・福島県の白石 大河(Komami.Racing)が入った。


一方、この時点でNリーグ中学生男子Nのポイントリーダーである渡邉公太(ブラウ・ブリッツェン U15)や、先週のシリーズ戦「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」で無念の落車DNFとなった髙橋琉登(Komami.Racing)が、この日のレース出走を見合わせ、明日のレース結果に賭けることとなった。また他のクラスでも熱中症回避のためレース参加を見合わせる選手が多かった。
中学生女子クラスでは、岡田愛裕來(ブラウ・ブリッツエン U15)が、同時スタートした女子40才以上のクラスで優勝した井原真美(オンザロード)や、2位の森田由美子(Gufo Cycle Works)には競り負けてしまったものの優勝を決めた。昨年に引き続き参戦している岡田は「まだ本調子ではないのですがタイムも思ったより良かったし、しっかりと踏めたので安心しました」と熱戦を振り返った。続く連戦に向けて「明日のレースも頑張ります!」と気合を見せてくれた。同クラスでは、現在Nリーグ中学生女子NWランキング2位の地元・福島県から参戦した板垣美希(BELLE EQUIPE)が2位となった。




明けて2日目の小野こまちロードレースは、メイン会場を小野町B&G海洋センターに移して早朝からイベントを開始。開会式から大会を応援する THE SPITFIRE(スピットファイアー)のロックライブで送り出され、メイン会場の正面から朝8時より上級クラスと高校生男子クラスからレースがスタートした。その後に、8時50分からNリーグ中学生男子N対象の中学生男子クラスが、男子の各年齢別クラスとともにスタート。
この4周35.5kmのレースに中学生男子は18人が出走。同時スタートとなった年齢別クラスは29歳以下に30-39歳、40-49歳、50-59歳と4つに分かれており、全体では大体80名がレースをしている状況のなか、最初30−39歳クラスの今⻄ 大地がアタックし、その流れに乗った高橋誠(Roppongi Express)と先行しながら集団が⻑く一列棒状に引き延ばされるが、その揺さぶりにも付いていった10名の先頭集団が形成されたようだ。その中に50歳代を中心としたベテラン勢に混ざり、中学生男子では唯一FITTEの柬理が入っていた。


起伏だけでなく、コーナー処理も難しいコースでの周回を重ねる中でスピードアップする 10名の先頭集団と、その後ろを追う後続集団とのタイム差は益々離れていき、先頭集団では少しづつ付き切れを起こす選手も出てくる。
そんな我慢が続く先頭集団の中で最終局面となるゴール手前1kmで飛び出したのが29歳以下クラスの吉田 敬、そして FITTE 柬理の2名。ゴールスプリントを制したのは僅差で吉田となったが、2番手でゴールした柬理が中学生男子クラスで優勝となり、昨日レースと続けての完全勝利を手にした。なおゴールタイムは57分32秒であった。

アールエルNリーグ中学生男子N授与式のプレゼンターには、地元の福島県県中地方振興局次⻑(兼)復興支援・地域連携副室⻑の仁井田聡氏が登壇し、真新しいバトルマリンジャージとともに、協賛の武田レッグウェアー株式会社より提供のアールエル賞品目録が贈られた。
念願のバトルマリンジャージに袖を通した柬理は「着心地は最高です!ずっと着たくて、この日を待ち望んでいたのでメチャ嬉しいです!」とポイントリーダーの証を、ようやく獲得した実感を噛みしめるようにコメント。その表彰式を見守る前リーダーの渡邉や、昨シーズンの総合ポイントリーダーで今大会は高校生男子クラスで出場していた⻄澤崇介(保土ヶ谷高校自転車競技部)も新リーダー誕生に拍手を送っていた。



レースについては「積極的に、積極的に動いて。どうしても勝ちたかったので、とにかく前に前に!というレースで何とか勝てたのでメチャ嬉しいです」と、逃げ切りが上手くいったことが活きたことを伝えてくれた。
シリーズ後半戦に向かっての抱負については「このままバトルマリンジャージを守りながら力をつけて、来年の全日本(選手権ロードレース)に向けて調整していきます」と現在、中学3年生なので高校生になってからの抱負も教えてくれた。このバトルマリンジャージを受け継いできた歴代ポイントリーダー選手と同じように、今後の活躍が期待できる柬理選手に期待いただきたい。

中学生男子クラスは2位に⻘森県から参加の小山哲史(veza profound)がトップと7秒差の57分39秒でゴール。3位に神戶雅渡(保土ヶ谷.Bro)が入賞したが、ここからゴールタイムが1時間を超え厳しいレースを物語る結果となった。一方、18名出走で11名の完走という当方の予想よりも完走率は高く、参加選手達が熱い過酷な条件下でも最後まで粘って走り抜いた成果が出ているとも感じた。
中学生女子クラスは男子の初級クラスと年齢別の60歳以上に女子クラス、そしてコスプレクラスと同時の10時10分にスタート。2周18.5kmと中学生男子に比べて半分のレース距離ではあるものの、かなり気温が高い時間帯での闘いとなった。この中からで序盤から先行した女子選手は花香聡美(ウィンディー筑波)、成田香澄(ABUTOKUc.c.)、そして現Nリーグ中学生女子NWポイントリーダーのブラウ岡田の3名。


しばらく他の男子クラスやコスプレ選手たちと約6名の集団で進行。最終周回に入る頃に、その集団は崩壊してしまったものの岡田はペースをキープし、2番手を走る BELLE EQUIPEの板垣と3分以上のタイム差をつけて優勝となった。
昨日そして今日と中学生女子クラス2連覇を達成した岡田は、EXLUB・Nリーグ中学生女子NWポイントリーダー授与式で、協賛のアイリス株式会社様よりご提供いただいた特別賞の特製ロゴ入り今治タオルを手に笑顔を見せながら「今日は(中学生以外の)女子クラスと一緒のレースで走って(女子参戦選手の)全体では2位で悔しいので、これからもっと調子を上げて頑張ります!」と不調な中でも、先週から続くシリーズ連戦を闘い抜いた安堵の表情を見せた。

シリーズ後半戦に向けては「これからも、このバトルマリンジャージを守れるように頑張ります!」と改めて抱負を教えてくれた。何よりも、体調を戻して後半戦でも岡田選手らしいクレバーで積極的な走りを見せてほしい。
また両日ともに表彰式の最後を飾るなど、大会名物となっている人気のコスプレクラス参加選手の皆さんも、自転車を通じた同好の仲間が集まる絶好の機会としてレースに集まり、その華麗な姿と気合の入った走りで今回も大会の盛り上げに一役買っていた。



また表彰式の合間に地元・福島県に所縁のあるゲストによるステージパフォーマンスもおこなわれ、開会式後にも登場した THE SPITFIRE(スピットファイアー)のロックライブや、小町雪乃の歌謡ショーに福島美少女図鑑のトークショーやライブ、WISHのダンスパフォーマンス、シンガーソングライターMINAMI のアコースティックライブと盛りだくさんの内容で、メイン会場に集まった参加選手だけでなく地元の観客の方々にも楽しんでいただけたようだ。
次戦は第6戦がキャンセルとなったため、第7戦の9月7日(日)に千葉県成田市・下総運動公園で開催される「しもふさクリテリウム9月」となる。このシリーズ戦ではお馴染みの下総運動公園内にある自転車専用コースである1周回が約1.5kmのコースは、緩やかな坂と多くのコーナーを持つ左回りのサーキット。右コーナーは大小合わせて4つほどで、全体的に左レーンが最短距離になるケースが多い。
一方で、戦略的にスプリントを狙う事が多くなりやすいコースなので、牽制が入ると逃げのチャンスも生まれやすいだろう。また複数名で同時にアタックを行こうとすると、ローテーションが回る前に集団に追い付かれてしまうので、単独になった場合でもそのまま踏み続けて、強い逃げのメンバーが追ってきて、前で合流すると良いレース展開に繋がると思われる。

今大会のポイントリーダー授与式では、Bioracer 様より「アメジストジャージ」「バトルマリンジャージ」各リーダージャージのご提供いただきました。また、Qリーグは株式会社 隼様より「アスリチューンQリーグポイントリーダー賞」、Nリーグ中学生男子Nは武田レッグウェアー株式会社様より「RxL Nリーグ中学生男子ポイントリーダー賞」、Nリーグ中学生女子 NW はアイリス株式会社様より「EXLUB Nリーグ中学生女子NWポイントリーダー賞」と特別賞の特製ロゴ入り今治タオルを、それぞれ賞品ご提供いただきました。厚く御礼申し上げます。
6年目の今シーズンも日本国内の女子やジュニア選手達の活躍の場を広げるため弊リーグ運営をおこなってまいりますので、引き続きご注目とご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。
photo:井上 和隆、QN リーグ事務局
text:須藤むつみ(QN リーグ事務局)
協力:あぶくま洞ヒルクライム実行委員会、小野こまちロードレース実行委員会
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