イタリアに拠点を構えるスポーツ電子機器ブランドのファベロ・エレクトロニクスから、新モデルとなるペダル型パワーメーター"ASSIOMA PRO RS"が登場。待望のSPD-SL対応ボディを有する最新モデルだ。



ファベロ Assioma PRO RS-2(両側計測モデル) (c)日直商会

安定した動作と高い計測精度、そして手の届きやすい価格によって、ペダル型パワーメーターのスタンダードとなったファベロ ASSIOMA。複数の自転車に使いまわしやすいというペダル型パワーメーターならではの経済合理性もあり、一躍人気を集めることとなったパワーメーターだ。

国内ではルックKEOクリート対応モデルを皮切りに、シマノのペダルボディが使用できる組み換えキットのASSIOMA DUO-Shiをリリース。続いて発表されたSPD対応モデルのASSIOMA PRO MXでは、コアとなる計測ユニットを刷新し、ペダルアクスル内に全てのパーツを収めるように進化した。

SPD-SLクリート互換のオリジナルカーボンボディを搭載する (c)日直商会

そして、待望のシマノ SPD-SLクリートに対応するボディを持ったパワーメーターとして満を持して発表されたのが、ASSIOMA PRO RSだ。

既存のASSIOMA DUO-Shiと異なるのは、最初からオリジナルのSPD-SL対応ボディを有しており、組み替える必要が無いという点。そして、SPDモデルのMXと同じくアクスル内にセンサーやバッテリー類を全て内蔵したシステムを採用している点。

より狭いQファクターと低いスタックハイトを実現した (c)日直商会

アクスル根本のポッドを排した新システムによって、非パワーメーターのペダルとほぼ同じQファクターやスタックハイトを実現している。特にQファクターの減少は顕著で、63.8~64.8mmのQファクターASSIOMA DUO-Shiに対し、53mmと大幅に改善している。スタックハイトも10.5mmと非常に薄い設計とされており、クリートセッティングの自由度を大幅に高めている。

軽量化にも繋がっており、重量は片側123.5gと市販のロード向けペダル型パワーメーターの中でも最軽量の部類に。それでいて、オフロードモデル(MX)へ先んじて搭載されていることからも窺えるように、システムの堅牢性や信頼性は非常に高いレベルとされている。

密閉されたスピンドル内にセンサーやバッテリーが内蔵される (c)日直商会

専用工具も必要なく、数分でペダルボディをRSとMX間で入れ替え可能 (c)日直商会

それを可能とするのが、ペダルボディから完全に独立して密閉されたスピンドル内にセンサーやバッテリーを収納する「スプリットアプローチ」という手法。モジュラー設計とされているため、ロード用ボディ(RS)とMTB用ボディ(MX)を組み替えることも可能となっている。

パワーメーターのキモでもある計測精度に関しては、これまで高い評価を得てきたIAVパワーシステムを搭載。±1%の高精度の計測を可能とし、プロユースにも応えるパフォーマンスを発揮する。また、ペダルセンターオフセットの計測にも対応しており、ペダリング改善やクリートセッティングに役立つデータを測定できるのもASSIOMA PRO RSの大きな魅力だ。

ファベロ Assioma PRO RS-1(片側計測モデル) (c)日直商会

ファベロ Assioma PRO RS-UP(アップグレードキット) (c)日直商会

そんなASSIOMA PRO RSには両側計測対応モデルの"RS-2"、片側計測モデルの"RS-1"、そしてRS-1をRS-2へとアップグレードするための"RS-UP"キットが用意される。

価格はRS-2が142,890円、RS-1が93,390円、MX-UPが87,890円(全て税込)と、その機能に対して非常にリーズナブルな価格設定もASSIOMAの魅力。初めてのパワーメーターにも、複数台のバイクを所有するベテランにもピッタリのモデルだ。



ファベロ ASSIOMA PRO RS
重量:123.5g(片側)
計測精度:±1%(楕円チェーンリング対応)
連続使用時間:60時間以上
ペダルボディ:SPD-SL互換 カーボンファイバーテックポリマー製ペダルボディ
スタックハイト:10.5mm
Qファクター:53mm
原産国:イタリア
価格:RS-2(両側計測モデル)142,890円(税込)
   RS-1(片側計測モデル)93,390円(税込)
   RS-UP(アップグレードキット)87,890円(税込)


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