小山智也が出場したツアー・オブ・ターキーが開幕した。初日は大集団によるスプリントに持ち込まれ、下部チームから今年昇格したシモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)がプロ初勝利を飾った。



4月27日に開幕したツアー・オブ・ターキー photo:Tour of Türkiye

リエージュ〜バストーニュ〜リエージュによって春のクラシックシーズンが締めくくられた同日の4月27日、第60回プレジデンシャル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキーが開幕した。舞台は西洋とアジアを結ぶ交易の国トルコ。プレジデンシャルという名の通りトルコ大統領府がメインスポンサーを務める本大会は、トルコ国内を全8日間をかけて巡るステージレースだ。

ゼッケン1をつけるのは、昨年は区間1勝し、総合優勝した24歳のフランク・ファンデンブルーク(オランダ、ピクニック・ポストNL)。総合優勝の候補ではXDSアスタナがワウト・プールス(オランダ)とハロルド・ロペス(エクアドル)を揃え、スプリンターではアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が出場。また小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)も日本で調整し、今年のヨーロッパ2戦目に臨んだ。

チームメイトを牽引する小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH) photo:Burgos Burpellet BH

大会初日はトルコのリゾート地であるアンタルヤを巡る132km。丘1つない平坦路で争われた戦いは、予想通り集団スプリントで決着した。

残り2km地点を過ぎ、先頭でトレインを並べたはのウノエックスやエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)を擁するロット。フラムルージュ(残り1km)を越えるとピクニック・ポストNLも塊で番手を上げる一方、ウノエックスは落車でチャンスを逃す。そしてヨナス・リカールト(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)のリードアウトから、シモン・デヘールス(ベルギー)がスプリントを開始した。

今年プロデビューした23歳には、今年JCLチーム右京から移籍したマッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)が並ぶ。2人は同時にハンドルを投げ、写真判定の結果、デヘールスに軍配が上がった。

ハンドル投げの接戦を制したシモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:Tour of Türkiye

プロ初勝利を手に入れたシモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:Tour of Türkiye

デヘールスは2021年からアルペシンの下部チームで経験を積み、今年より昇格。昨年は2クラスや国内レースで通算5勝を上げたものの、プロではこれが初勝利となった。

小山は先頭集団と同タイムの120位でフィニッシュしている。
ツアー・オブ・ターキー2025第1ステージ結果
1位 シモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) 2:51:04
2位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)
3位 ジュール・ヘステルス(ベルギー、フランダース・バロワーズ)
4位 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
5位 マルク・ブルステンガ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)
120位 小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)
個人総合成績
1位 シモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) 2:50:54
2位 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ) +0:04
3位 ジュール・ヘステルス(ベルギー、フランダース・バロワーズ) +0:06
4位 ウィリー・スミット(南アフリカ、チャイナグローリー・メンテック・コンチネンタルチーム) +0:07
5位 ヴィンツェント・ドルン(ドイツ、バイクエイド) +0:08
その他の特別賞
ポイント賞 シモン・デヘールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)
チーム総合成績 フランダース・バロワーズ
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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